2009年版 バリアフィルム市場の展望と戦略

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今回の調査レポートでは、従来の食品・飲料包装ではなく、非食品包材(電子部品・メディカル関連など)、エレクトロニクス部材などの領域を対象にいたしました。アルミ箔、ガラスを代替する材料として採用が検討され、太陽電池、電子ペーパー、有機EL(OLED)などエレクトロニクス・光学関連での需要に期待が高まるバリアフィルム市場の動向と将来展望について市場調査をいたしました。

発刊日
2009/10/30
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体裁
A4 / 107頁
資料コード
C51117000
PDFサイズ
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リサーチ内容

第1章:バリアフィルム市場の展望

「サプライヤー」ではなく「共同開発パートナーとしてのポジション確立がデファクト化のためのスタート地点
新市場に向けた製品開発には時間とコストの投入に加え「分野を知る」ための体制整備が不可欠


第2章:バリアフィルム市場の動向

1.バリアフィルム市場の動向
  アルミ箔、ガラスを代替する材料としてバリアフィルムの採用が検討される
  太陽電池、電子ペーパー、OLEDなどエレクトロニクス・光学関連での需要に期待
    (表)バリアフィルムの主な種類
    (図)バリアフィルムの性能と用途のイメージ
    (図)参入メーカー各社のポジションイメージ
    (表)バリアフィルムの主な用途(包装材料以外)
    (表)エレクトロニクス・光学用途向けバリアフィルムの需要予測
  透明蒸着フィルムはバックシート、非食品包装など価格要求が厳しい用途での需要が中心
  コスト競争力を維持しつつアルミ箔の性能にいかに近づけるかがポイント
    (表)透明蒸着フィルム 市場規模推移
    (表)透明蒸着フィルム(PETベース品)メーカー別販売量シェア
  ガラス代替向けでの要求性能は水蒸気透過度10-6/㎡/day
  バリア性能の確保に加え評価方法の確立と標準化が課題に
    (表)主な超ハイバリアフィルム概要
2.主要アプリケーションの動向
  (1)太陽電池バックシート
  所謂「スペインバブル」の影響で2008年~2009年見込み需要は大きく変動
    (表)太陽電池バックシート用バリアフィルム需要予測
    (表)太陽電池バックシート市場規模推移
  モジュールメーカーの部材コスト削減によりバックシート価格も急速に低下
  従来の素材・構成の見直しと材料まで遡った開発が必須に
    (表)バックシート主要メーカーシェア
    (表)バックシートの主要サプライチェーン
  (2)有機薄膜太陽電池
  フラーレンの発見や導電性高分子の開発、
  バルクヘテロ接合の導入などにより研究開発が活発化
    (図)セルの構造
  2009年には高効率セルの開発が相次ぎ、住友化学が6.5%の変換効率を達成
    (表)有機薄膜太陽電池 開発動向(2009年)
  (3)電子ペーパー
  主力の電気泳動方式では前面電極にバリアフィルムを使用
  電子書籍市場の本格的な立ち上がりに伴う需要拡大に期待
    (表)電子書籍端末需要予測
    (図)電子書籍端末向けバリアフィルム需要予測
  (4)有機EL
  薄型・軽量化と生産効率向上のため、基板・封止缶のフィルム化が求められる
  まずは封止缶、次に基板と段階的な開発・提案が実績化の早道
    (図)PM-OLEDの概略図
    (表)OLED市場規模推移
    (表)PM-OLEDパネル 用途別需要動向推移
    (表)AM-OLEDパネル 用途別需要動向推移
    (表)OLEDにおけるバリアフィルムのポテンシャル


第3章:バリアフィルムメーカーの展望と戦略

凸版印刷株式会社
  「GLフィルムシリーズはハイバリア包材としてスタンダード
  応用展開でさらなる高機能材料の開発へ

東レフィルム加工株式会社
  透明蒸着フィルムが非包材向けにも用途を拡大
  透明蒸着フィルムではエレクトロニクス関連での採用を想定した
  超ハイバリアグレードの開発に取り組む
  アルミ蒸着フィルムは微減傾向で推移

尾池パックマテリアル株式会社
  バリアフィルムの新市場でのポジション確立を目指す
  新たなアプリケーションの拡大に期待、2010年以降は非包材向けでの実績拡大を見込む
  結晶Si系バックシート向けに高耐久・高対抗グレード「T-SH」を開発
  薄膜Siモジュールをターゲットとしたハイバリアフィルムの開発も進める
  ガラス代替可能はハイバリアグレードの開発を推進、新たな技術・設備の導入も検討し
  まずは電子ペーパー樹脂基板向けでの実績化を目指す

株式会社麗光
  コンバーターとしての総合力を活かし
  新たなマーケットでの展開も推進
  包材向けではボイル・レトルト対応のハイバリアグレード「AH-R」の需要拡大に期待
  ラミネートグレード「KW」、ガラス代替グレードなど新市場開拓に向けた開発も推進
  アルミ蒸着フィルムは特に大きな動きは見られず、現状維持で推移

東洋紡績株式会社
  独自の二元蒸着法により
  包材からエレクトロニクスまで広範囲での展開図る
  二元蒸着フィルム「エコシアール」はSiO2とAl2O3の二元蒸着で
  ハイバリア、高透明、高柔軟性を実現
  アルミ箔・ガラス代替を狙える超ハイバリアグレードの開発を推進

東セロ株式会社
  業界トップクラスのバリア性を誇る
  「マックスバリア」の量産を開始
  2009年4月より三井化学の完全子会社に、樹脂~原反~加工まで
  グループ内で一貫した開発・生産・拡販体制構築でバリアフィルム事業の拡大に期待
  「マックスバリア」は従来の食品包装の枠にとどまらない新たな用途での需要拡大に期待
  2012年の製品化を目指しガラス代替の超ハイバリアフィルムの開発も進める

三菱樹脂株式会社
  バリアフィルム単体での展開に加え独自ブランドのバックシートを開発
  世界最高水準のバリア性を持つ「X-BARRIER」はニーズに応じたカスタマイズ対応が強み
  フロントパネルやバックシートなど「部材」としての展開を図る
  「X-BARRIER」と各種フィルムを組み合わせたバックシート「バックバリア」を導入
  有機薄膜系など超ハイバリアが求められる用途をターゲットに展開

SABIC
  イノベーティブプラスチックジャパン合同会社
  自社のPCフィルム「Lexan」をベースにした超ハイバリアフィルムで
  ディスプレイ基板のガラス代替を目指す
  水蒸気透過度10-6g/㎡/dayのハイバリア性能を持つ「UHBフィルム」(仮称)を開発
  量産プロセスと品質保証(評価)体制の確立に取り組む
  バリア層は独自の連続積層技術で高い密着性を確保
  世界トップクラスのPCメーカーのノウハウを活かし220℃の高Tgも実現
  OLEDに加え電子ペーパー、太陽電池、OTFTなど幅広く用途開発を推進
  アプリケーションに合わせバリア性以外の機能・性能の改良に取り組む

富士フイルム株式会社
  世界最高水準の「超ハイバリア性透明フィルム」を開発

グンゼ株式会社
  フレキシブルデバイス基板をターゲットに 
  高透明・ハイバリアフィルムを展開
  高透明・高耐熱・高寸法安定性のベースフィルム「Fフィルム」を開発
  タッチパネルで培ったウェット&ドライ薄膜加工技術と組み合わせユーザーの要求特性を実現

株式会社マテリアルデザインファクトリー
  独自の材料・装置・技術で
  「フィルムベースエレクトロニクステクノロジー」を開発
  有機Cat-CVD法による機能性薄膜技術をコアに、受託成膜、装置、フィルム事業を展開
  水蒸気透過度10-4g/㎡/dayのバリアフィルム「ハイパーレックス」を外販


第4章:バリアフィルムユーザーの展望と戦略

リンテック株式会社
  特殊コーティング技術による独自開発のバックシート
  海外に加え、国内モジュールメーカー各社へも展開
  マディコ社が開発したコーティングタイプのバックシートを自社ブランド化
  2009年夏には三島工場に専用設備を導入し国内外3拠点体制を確立
  スタンダード品、高防湿品ともにユーザーの要望に合わせてカスタム対応
  屋外耐候性向上に関わる技術の蓄積で差別化

野村貿易株式会社
  伊・コビーメ社の総代理店としてバックシート事業に参入
  PET系バックシート「ダイマットシリーズ」
  欧州市場での実績を武器に日本及びその周辺市場でのシェア獲得を図る

株式会社エムエーパッケージング
  アルミ加工箔で培ったコンバーティングの技術、ノウハウと
  20年にわたるバックシートの生産・供給実績が強み
  国内大手モジュールメーカー向けの供給が中心
  2008年には発電量換算で12~15%のシェアを確保
  ユーザーからの要求スペックに最適化した製品設計と提案を推進
  ニーズへのきめ細かい対応力で差別化

凸版印刷株式会社
  デュポン社と共同で新プロセスの次世代バックシートを開発
  国内外のユーザーに対し積極的な拡販を推進
  2009年4月竣工の深谷工場を新世代機能性フィルムの生産拠点と位置づけ
  新プロセスでの太陽電池バックシート、高耐久バリアフィルムなど高付加価値製品を生産
  PET系、テドラー®系のバックシートをラインナップしニーズに応じて供給
  グローバル市場でのシェア拡大を目指す

大日本印刷株式会社
  幅広い事業領域での知見を太陽電池部材事業に結集
  専任部隊、専用工場の立ち上げで本格的な事業展開をスタート
  泉崎工場に新設した太陽電池部材専用工場は2009年1月に稼動開始
  充填材、バックシートで発電量1GW相当の供給体制を確立

三菱化学株式会社
  塗布変換型有機薄膜太陽電池の早期事業化を図り
  材料からモジュールまでを展開するビジネスモデルの構築を目指す
  蓄積してきた有機半導体技術をベースに、独自の変換型半導体を開発
  2008年12月に4㎜角セルで4.9%の変換効率を達成
  2010年にはセル変換効率10%を目標に掲げる

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