2009年版 プラスチック軽量容器市場の徹底分析

プラスチック軽量容器は、市場の立ち上がりから50年が経過いたしました。消費者の利便性向上に寄与する産業として確立する一方、人口減少・高齢社会の到来を背景に長期的な市場規模の縮小が予想されます。さらに、ここ数年容器メーカーよって繰り広げられてきた「軽量化」「素材シフト」も一段落する気配をみせ、シェア拡大に向けた新たなテーマを見出しにくい状況になっております。本調査レポートでは、素材を切り口に現状の市場規模を把握するとともに、さらなる成長を目指す各社の戦略を分析。また、容器メーカーによる「シートの内製化」が定着するなか、シートメーカーの動向についても取り上げました。なお、「容器市場の展望と戦略」と「プラスチック軽量容器市場の徹底分析」の両レポートでは、プラスチック軽量容器市場及びメーカーに関して重複しております。「容器市場」レポートは飲料容器及び食品容器という横の切り口、「プラスチック軽量容器市場」レポートはシート~プラスチック軽量容器までの縦の切り口で取り上げました。

発刊日: 2009/12/29 体裁: A4 / 156頁 資料コード: C51117700
カテゴリ: マテリアル  

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リサーチ内容

第1章:プラスチック軽量容器市場の展望

いまこそ重要視される「素材ポートフォリオ戦略」
プラ軽量容器市場は長期的な縮小のトレンドへ
メーカー各社はシェア拡大に向けた戦略を打ち出す
「モノが売れない時代」を迎え
容器メーカーにはエンドユーザーとの関係強化が求められる


第2章:プラスチック軽量容器の市場動向

〔1〕PSP容器市場
  容器の軽量化は一巡するも、2010年も市場の縮小基調に変化は生じず
  PSP弁当容器では2009年にエフピコが低発泡から高発泡へのシフトを完了
  中央化学、シーピー化成、リスパックは低発泡品を拡充
  PB商品の需要拡大によりPSPどんぶり市場への逆風が続くも
  紙とのハイブリッド容器の需要が拡大傾向
〔2〕PP系軽量容器市場
  (1)PPフィラー入り単層容器、PP/PSアロイ容器
  市場規模は2009年に前年割れ、チルド弁当の広がりで2010年はさらなる縮小へ
  (2)発泡PP容器
  コンビニ向けが苦戦、2010年も水面下を脱せず
〔3〕PET系軽量容器市場
  OPSからの素材シフトが一段落し、2009年の市場成長率は急速に縮小
  耐熱A-PET容器の本格普及は2011年以降へ
  異素材とのハイブリッド化により需要拡大を探る動きも始まる
〔4〕PS系軽量容器市場
  (1)OPS容器・蓋材
  A-PETへの素材シフトは落ち着きを見せるも、2009年の市場規模は減少幅が拡大
  薄肉・軽量化が着実に進展、今後は技術力が明暗を分ける
  (2)PS単体容器(真空・圧空)
  市場規模の落ち込み幅は縮小に向かうも、依然マイナス成長が続く


第3章:プラスチック軽量容器メーカーの展望と戦略

株式会社エフピコ
  長期経営目標は売上高5,000億円
  事業ドメインを包装資材・消耗品に拡大へ
  製品分野はさらなる優位性の確立と新規分野の攻略を推進
  商品分野では調整から拡大へと舵を切る
  小分けピッキング拡大に向けたネットワーク整備を推進
  「FLB」トレーは堅調推移、PSP弁当容器では低発泡から高発泡へのシフトが進む
  好調が続くA-PET容器の出荷量は5万t台へ
  透明PPや耐熱APET容器でOPSの切り替えを目指す
  PP系耐熱容器は前年並みで着地
  2010年はエフピコビッグフェアの開催へ
  透明容器のリサイクルが本格化、A-PETのトレー to トレーに向けた研究開発も進める

中央化学株式会社
  「定番品」「一般市場」「軽量化」をテーマに、2010年は攻めに転じる
  国内では不採算取引の是正などを推進し、2009年度に営業損益が黒字転換
  三菱商事、三菱樹脂、JSPとの業務資本提携により高付加価値製品の開発を目指す
  北米事業から撤退、国内を中心としたアジア地域へ経営資源のシフトを図る
  各工場に小ロット機を順次導入し、販売ロットの少量化に対応
  物流面では生産部門、営業部門との連携を深めながら標準在庫の低減を進める
  PP系は「N-CTF」「CFA」が堅調推移
  「CTデリカン」では強度を維持しながら業界最軽量を実現
  PSP「CNaトレー」、OPS「CSR-Nトレー」「パノラックV」と超軽量容器を相次ぎ上市
  「街折」をはじめとするPSPの定番容器もシリーズを拡充
  透明容器のリサイクルを検討、新ケミカルリサイクルシステムの開発もスタートさせる

シーピー化成株式会社
  精密・微細な成形技術を活かし、容器の薄肉・軽量化をさらに追求
  2009年2月期の売上高は前期から2ケタ近い伸長率となる627億円を計上
  PSP容器は順調に出荷量を伸ばし、店内シェアの上昇につなげる
  OPS容器では薄肉・軽量な「エコ」シリーズを拡充
  PP/PSアロイ容器「BS」シリーズは機能とコストパフォーマンスが高く評価される

リスパック株式会社
  A-PET、PLAの透明素材を両輪に市場でのプレゼンス向上を目指す
  2009年4月に「安全・安心、環境、低コスト」への対応をテーマに掲げた関東工場が竣工
  A-PET容器はカットサラダ・フルーツ向けを中心に好調推移
  一軸延伸による耐熱PET容器は2010年春頃の上市を目指す
  PSPトレーでは押出機の改良により一層の軽量化に取り組む
  PLA容器の量産体制を整え、次世代の主力製品として育成に努める

デンカポリマー株式会社
  主力の透明容器を中心に安全・安心と環境面に配慮した製品開発を推進
  2009年は軽量嵌合フードのラインナップを強化
  「ソフライト」はA-PET代替素材としてさらなる用途拡大に取り組む
  PSPトレーでは非玉縁タイプの軽量化が次の開発テーマに
  2008年5月からはPP/PSアロイ容器を順次上市

厚木プラスチック株式会社
  商品開発力や提案力、品質をさらに高めながら非食品分野への展開を強化
  2009年5月に九州工場で成形機を増設し、ゼリー容器の集中生産体制を整備
  チルドカップはカフェゼリー向けに好調が続く

アテナ工業株式会社
  先進的な新素材、新製品の開発・提案にさらに注力
  ハイブリッド容器「ペプラカップ」はカップ麺向けでの採用が拡大傾向
  2009年冬には日清食品への供給も決まる
  A-PET容器では薄肉・軽量化に加え、紙とのハイブリッド化の開発を進める

株式会社コバヤシ
  食品以外の包装を見据えた新規用途の開拓に取り組む
  2009年に滋賀工場へ専用成形機を導入し
  機能性を充実させた豆腐容器の拡販体制を整備
  多層PPフィラー容器「オパレイ」は省資源型として拡販を進める

株式会社ギンポーパック
  戦略製品「パルファイン」で、さらなる攻勢をかける
  サンポリマーから発泡PPシート事業を譲受し、容器成形までの一貫生産体制を整備
  主力のOPS容器は景気低迷の影響を受け低調となるも
  「パルファイン」は優れた機能を活かし、前年並みの出荷量を確保

ダイヤフーズ株式会社
  高い技術力をベースに独自製品を開発し、新市場の創出に取り組む
  2009年7月に鹿児島工場へ耐熱A-PET容器の大型成形機を導入し、量産体制を整備
  PLA容器では年間出荷量1,000tが視野に入る


第4章:プラスチックシートの市場動向

1.PSPシート市場
  PSP原反出荷量は2008年に10万t割れ、2009年もマイナス成長が継続
  サンポリマーの事業譲渡によってPSPシート外販は3社体制に
  ラミ丼が前年を上回るペースで推移、需要のピークに向けてシートメーカーはフル操業
  新たな耐熱PSPシートの開発によってコンビニ弁当・惣菜容器での需要拡大を狙う
2.PPフィラーシート市場
  容器メーカーによるシート内製推進と消費低迷を受け、外販シート市場の縮小は継続
  PPフィラー多層発泡シートで容器を軽量化、耐熱性・断熱性を活かしてコンビニ需要を取り込む
  透明性を高める取り組みを継続、環境対応力とコストメリットも合わせて素材間競合に臨む
3.A-PETシート市場
  内製増加の一方で外販は低迷、2009年出荷量は前年比1.2%減となる見通し
  中国における需要拡大によって再生PET調達とコストの安定化が課題となる一方、
  国際標準化によってシートメーカーにとっては企業体質強化につながる可能性も生じる
  ダイヤフーズでは二軸延伸によるA-PET耐熱容器の量産体制を整備
  シートメーカーは非食品の事業展開にも注力、食品分野に依存する体制からの脱却を目指す
4.OPSシート市場
  2009年は前年から5.9%減の見通し、消費低迷に薄肉化の影響が重なる
  A-PETシートによるOPSシート代替は一段落、今後は環境適性の訴求で巻き返しを図る
  耐熱グレードの成長は継続、2009年は5,000t程度に
  クリア感と超防曇の両立を目指した防曇グレード開発も


第5章:プラスチックシートメーカーの展望と戦略

積水化成品工業株式会社
  更なる規模の拡大によって食品容器用素材の多様化に対応
  サンポリマーからのPSP事業譲受が完了、積水化成品埼玉を加えて順調な滑り出し
  トレー反は新たな切口からの軽量化を検討
  耐熱PSPシートについては耐熱温度を高めた新グレードを開発
  機能面からの需要掘り起こしに引き続き注力

株式会社JSP
  外販メーカーならではのハイレベルな技術の蓄積を活かした製品開発を指向
  2005年以降の拠点再編によって高い生産効率を実現
  ラミ丼のプラスで成長を確保する見通しであるものの、引き続き市況を注視

日本ポリプロ株式会社
  PP系シートの高機能化やポリマーの開発で新市場開拓に取り組む
  樹脂ユーザーに対するサポートとしてPPフィラーシートを供給
  PPフィラー多層発泡シート「エコロEXシート」で軽量化と内嵌合を実現
  食品分野に軸足を置きつつ非食品分野への拡大も睨む
  高透明シート「エコロビューシート」やメタロセン系軟質PP「ウェルネクス」にも注力

大阪樹脂化工株式会社
  強みである多層化技術を軸に、機能性を追求したシート事業を展開
  多品種少量への対応準備は完了、細かなニーズの取り込みで用途分野を広げる
  A-PETシートは耐熱の新規グレードを追加予定、PPシートも非食品分野への広がりに期待

RP東プラ株式会社
  生産・営業の両面でグループ全体のシナジー発揮を目指す
  生産拠点再編で国内は関東群馬工場とさいたまエコシートに集約
  グローバル生産拠点は営業面での活用も想定
  A-PETは3グレード展開、カット板需要にはポリテックにおける生産で対応
  「NOA EXAS」は需要が回帰、中国拠点の一貫生産でコスト競争力を確保

ポリテック株式会社
  現状の出荷規模を維持しつつ、付加価値を追求したA-PETシート事業を展開
  A-PETシート専業メーカーとして幅広くグレード展開、再生シートはVRVに重点注力
  超高防曇グレードを新規開発、耐熱グレードの機能向上にも取り組む

三菱化学株式会社
  高い研究開発力を活かして高機能・高品質なグレードを投入
  割れ改良タイプ「SF007」など、新規グレードが順調な伸びを示す
  品質安定性や信頼性に高い評価、引き続き高機能・高品質なA-PETシートを提供

ウツミリサイクルシステムズ株式会社
  ボトル引き取りから最終製品までの一貫取扱がコア・コンピタンス
  3拠点体制でフレーク・ペレット・シート・成形品に対応
  国際規格の発行による再生PETの活用促進に期待
  「グリーンパートナー環境品質認定」がアピールポイントに

サンディック株式会社
  次世代への布石となる活動を展開
  OPSシートのトップベンダーとして非食品分野への展開を模索
  2008年に本格発売されたグレードが市場に浸透
  耐熱グレードでは「低価格かつ高品位」も検討課題に

三菱樹脂株式会社
  足場固めの時期を経て新展開に動き出す
  事業部再編で新生三菱樹脂としてのシナジーを本格的に発揮
  情報収集力と技術力の更なる向上によってダイナミックな事業展開も可能な体制に
  新グレードで「TP」並みの透明性と「VP」の防曇性の両立を目指す
  新たな需要分野への展開も睨んだ開発も推進

電気化学工業株式会社
  川上から川下までの一貫体制で特色あるOPSシートを展開
  最新鋭機に裏打ちされた競争力で食品包材にフォーカス
  耐熱グレードがOPSシート事業を牽引、ソフトOPSも好調に推移

ダイセルポリマー株式会社
  ローコストオペレーションと高品質の両立で筋肉質の事業展開
  2009年は市況が低迷する中で前年割れの見通し
  グレードを絞り込んで品質向上に注力

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