2016年版 スマート農業の現状と将来展望 ~省力化・高品質生産を実現する農業IoT・精密農業・農業ロボットの方向性~

国内の農業の課題は、農業従事者の減少と高齢化が挙げられる。
農林業センサスによれば、1995年から2015年までの間に、農業就業人口は414万人から209万人に減少し、平均年齢は59.1歳から66.3歳に上昇している。国内農業の活性化を図るために、ICTの活用による農作物の栽培条件の最適化や、高い生産技術を持つ篤農家の技術・ノウハウをデータ化し、活用可能とする技術の確立による生産性向上、生産から消費までの情報連携による消費者のニーズに対応した農作物の生産や付加価値の向上が期待されている。
農業分野でのICT利用は、これまでは経営面、税務申告などの初歩的利用にとどまっていた。ここ数年は、生産工程、流通・販売工程を支援するソリューションとして広がりつつある。
本調査レポートでは、現在普及し始めている農業IoT(農業クラウド(栽培支援・販売支援・経営支援)、精密農業、農業ロボットなどの参入メーカーの現状の取組みと今後の方向性と、農業生産法人(100法人)のICT利用意向を調査することで、今後、拡大が期待されるスマート農業市場を明らかにする。

発刊日
2016/09/30
体裁
A4 / 401頁
資料コード
C58109700
PDFサイズ
7.7MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:スマート農業市場参入企業における、農業ICT・精密農業の方向性と企業戦略、及び取扱商品の動向を調査・分析することにより、スマート農業市場を展望することを目的と調査を実施した。
調査対象先:スマート農業参入企業(24社)、農業法人(水稲/農園芸(野菜・果樹・花き)/酪農・畜産)(100社)、その他大学/関連官公庁・協会
調査方法:直接面接取材と電話取材を実施
調査期間:2016年7月~2016年9月

資料ポイント
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  • スマート農業を以下のように定義し、各ソリューションの2022年度までの市場規模推移を掲載
  • 栽培支援ソリューション:農業クラウド、複合環境制御装置、畜産向け生産支援ソリューション
  • 販売支援ソリューション:農作物の販売先(食品関連事業者・JA)の業務をICTで軽減するシステム、気象データなどを利用した販売支援サービス、等
  • 経営支援ソリューション:農業向け会計ソフト、農業法人向け会計支援サービス、気象データなどを利用した経営支援サービス、等
  • 精密農業:GPSガイダンスシステム、自動操舵、車両型ロボットシステム(農機の無人運転機を実現するシステム)、衛星情報を活用したシステム、農業用ドローン(→市場規模は関連市場で算出)等
  • 農業用ロボット:設備型ロボット(接ぎ木ロボット等)、マニピュレータ型ロボット(収穫ロボット等)、アシスト型ロボット(パワーアシストスーツ等)

資料概要
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第Ⅰ章 農業の現状と将来展望
第Ⅱ章 スマート農業市場の現状と将来展望
第Ⅲ章 農業生産法人(100法人)における農業ICT利用意向調査
第Ⅳ章 スマート農業 有力参入企業の個別動向

リサーチ内容

■掲載内容

調査結果のポイント

第Ⅰ章 農業の現状と将来展望

1.国内農業の現状 ~2014年農業総産出額は前年比98.7%と前年を下回る~
  (1)農業総産出額と生産農業所得推移(1984、2008~2014年)
  (2)農作物の作付面積推移(2007~2015年)
  (3)農業就業人口の推移(2004~2014年)
  (4)農業就業者における平均年齢の推移 ~農業就業人口(販売農家)の平均年齢は66.3歳~
  (5)販売農家における年齢別農業就業人口構成比の変化 ~60~64歳の年齢層も拡大基調~
  (6)販売農家における専兼業別農家数構成比の変化 ~専業農家割合は増加~
  (7)全国農業経営体における経営耕地面積規模別耕地集積割合の変化
  (8)農業経営体あたりの経営耕地面積
  (9)全国で拡大する耕作放棄地面積の推移(1990~2015)
  (10)農林水産物の輸出入状況
2.急増する農業生産法人の状況
  (1)農業法人の種類
  (2)2015年農地法改正(2016年4月施行)により、企業の農業参入が加速化
  (3)組織形態別農業生産法人数の推移(2004~2015年)~農業生産法人数は15,000法人を突破~
  (4)主要生産作物別農業生産法人構成比(2015年)~米・麦作法人は新たに447法人が設立~
3.農業の6次産業化への取組状況
4.TPP(環太平洋パートナーシップ)大筋合意と国内農業対策
5.農業政策の動向
  (1)日本再興戦略 ~「日本再興戦略 改訂2016」を閣議決定~
  (2)日本再興戦略2016における農業政策の方向性 
6.急増する異業種からの農業参入について
  (1)異業種からの農業参入の動向
  (2)企業の農業参入と農地法 
  (3)企業の農業ビジネス参入スタイル ~参入目的により土地利用、施設型栽培を選択~
    ①農地利用型
    ②施設栽培型
  (4)参入企業動向
    ①太陽光・人工光併用型植物工場
    ②太陽光利用型植物工場

第Ⅱ章 スマート農業市場の現状と将来展望

1.スマート農業市場概要
  (1)スマート農業とは
  (2)スマート農業が求められている背景
  (3)相次ぐスマート農業企業の協業・連携
2.政府におけるスマート農業の取組み
  (1)農林水産省におけるスマート農業の取組み
  (2)他府省におけるスマート農業の取組み
3.海外におけるスマート農業の動向
  (1)世界最大のアグリビジネス企業が誕生 ~バイエルがモンサントを買収~
  (2)海外企業におけるスマート農業の取組み
4.主要参入企業の動向
  (1)栽培支援ソリューション
    ①農業クラウド
    ②複合環境制御装置
    ③畜産向け生産支援ソリューション
  (2)販売支援ソリューション
  (3)経営支援ソリューション
  (4)精密農業
    ①衛星画像・精密農業・農業用ドローンが拡大
    ②農業向けGPSガイダンスシステム・自動操舵装置の普及状況
    ③農業向けGPSガイダンスシステム・自動操舵装置の市場規模
    ④農業向けドローンの概況
  (5)農業用ロボット
  (6)主要参入企業におけるスマート農業の展開分野
5.参入企業の販売動向
  (1)栽培支援ソリューション
    ①農業クラウド
    ②複合環境制御装置
    ③畜産向け生産支援ソリューション
  (2)販売支援ソリューション
  (3)経営支援ソリューション
  (4)精密農業
  (5)農業用ロボット
  (6)主要参入企業におけるスマート農業関連売上高
6.スマート農業の現状の課題と問題点
7.スマート農業における今後の事業の方向性
8.スマート農業市場規模推移と予測(2015年度~2022年度予測)
  (1)栽培支援ソリューション
    ①農業クラウド
    ②複合環境制御装置
    ③畜産向け生産支援ソリューション
  (2)販売支援ソリューション
  (3)経営支援ソリューション
  (4)精密農業
  (5)農業用ロボット
  (6)スマート農業 総市場規模推移
    ①スマート農業 市場構成比(2015年度→2022年度予測)
    ②スマート農業 総市場規模推移
    ③スマート農業が普及するための施策
9.スマート農業関連市場の動向
  (1)農業・畜産関連向けセンサー市場の動向
    ①市場規模推移(システム数ベース、センサーノード数ベース、金額ベース)
    1)農業・施設園芸関連
    2)畜産業
    ②市場の動向
    1)農業・施設園芸関連
    2)畜産業
    ③農業・畜産業へのIT導入評価
    ④海外情報
  (2)農業向けドローン市場の動向
    ①市場概況
    ②アメリカの動向
    ③日本の動向
  (3)植物工場市場の動向
    ①市場概況
    ②次世代植物工場市場の課題と可能性
    ③将来展望
  (4)施設園芸市場の動向
    ①養液栽培システムの概況
    ②参入企業における販売動向
    ③養液栽培システムの今後の市場規模予測(2015年見込み~2019年予測)

第Ⅲ章 農業生産法人(100法人)における農業ICT利用意向調査

1.回答属性
2.ICTの利用動向
3.現在、農業生産・農業経営で利用しているICTサービス
4.現在、農業生産・農業経営にICTサービスを利用していない理由
5.農業生産現場、農業経営におけるICTの普及が遅れている理由
6.農業分野においてICT普及のために必要な条件
7.今後、利用してみたいICTソリューション
8.今後ICT利用する際の年間投資可能額
9.農業ICT・精密農業についての自由意見

<農業生産法人(100法人) 個別調査票)>
1.水稲
(有)ファームキトラ、十和田アグリ(株)、(有)下館農産、(有)アグリードなるせ、
(株)サンエイト、(株)田伝むし、(有)PFTサービス、(農)みずほファーミング、
(有)あきたミナトヤ農場、農事組合法人サンファームしらたか、農事組合法人成生組合、
(有)やまだズ、山梨自然エネルギー発電(株)、(有)佐久平興農、(有)竹田の里、
(有)グリーン、(株)千手、(株)高橋農産、徳田農産、
(株)アグリビジネスリーディング、(株)農健、アグリード(株)、森日光(有)、
農事組合法人ガイアとなみ、農事組合法人せせらぎ営農組合、みずほ農場(株)、
(有)営農ワイエムアイ、(有)グリーンアース杉浦、(株)六星、農事組合法人カタヤマ、
農事組合法人轟木新田クリエイト、農事組合法人楽農園、中谷農場、
(有)アグリランドさんとよ、(株)白道路興農会、農事組合法人木喰の郷もろはた、
北山農産(有)、(有)いわみ農産、グリーンサービス、(株)ファームイング、
(有)おごし農園、(農)安田まさくに、農事組合法人二島西、
(株)ASO AGROS STYLE、(株)たかき

2.農園芸(野菜・果樹・花き)
サンファーム、(有)丸勝農場、アグリ白神の里、黄金崎農場、氏家農場、
照沼勝一商店、生農ファーム、(株)金井ファーム、関東地区昔がえりの会、
トップリバー、むぎわらぼうし、(株)門真れんこん屋、(有)ヘルシーファーム、
(有)アグリみと、長有研、タナカ農産、丸宏農園、(有)図師農園、(有)西田農産、
西牟田農園、せいの農園、佐藤農園、ピーチ専科ヤマシタ、永田バイオ研究所、
エス・エス・ケイ、小林果園、(株)吉田農園、佐藤農場、
(有)フロンティアアグリカルチャーながさき、日本農産、ハラダ製茶農園金谷工場、
丸利吉田銘茶園、井ヶ田製茶北郷茶園、池田製茶、(株)マッシュアンドフルーツ、
(有)多家良培菌、農業生産法人(資)あぐ里、農事組合法人安行グリーン、
農事組合法人クラインガルテン、農事組合法人セントラルローズナーセリー、
農事組合法人富山東部球根プラント組合、(有)松浦園芸、岡松バラ園

3.酪農・畜産
産栄舎農場、豊原生産組合、オーケーコーポレーション、黒富士農場、
朝霧メイプルファーム、ちくさん緑化、中山農場、トムミルクファーム、丸山農場、
セブンフーズ(株)、レクスト、(有)えこふぁーむ

第Ⅳ章 スマート農業 有力参入企業の個別動向

(株)アグリコンパス
  ~花き業界など多品種分野が好調~
イーサポートリンク(株)
  ~同社製品により農業の流通に革新を~
井関農機(株)
  ~農業ICT普及に夢ある農業総合研究所を開設~
NECソリューションイノベータ(株)
  ~産地支援を支援するソリューションを展開~
(株)NTTドコモ
  ~通信機器キャリアの強みを生かして地方創生を支援~
(株)オプティム
  ~IoTを活用した農業ICTの普及に貢献~
(株)クボタ
  ~農機と農業経営の見える化を実現するクボタスマートアグリシステム「KSAS」~
(株)JSOL
  ~農業ICTの普及が重視される段階から、利益確保も重要な時代へ~
ジオサーフ(株)
  ~GPSガイダンスシステムで精密農業に貢献~
スキューズ(株)
  ~ロボット事業で培ったノウハウを農業ICTへ~
ソリマチ(株)
  ~税務処理をワンストップで提供することで生産者の利便性が更に向上~
(株)大和コンピューター
  ~メロンの養液栽培や農業ICTの提供による農業改革~
(株)デンソー
  ~自動車で培った制御技術を活かし、農業生産支援システム「プロファーム」を展開~
(株)トプコン
  ~今後も欧米やオーストラリアなどの海外市場に注力~
(株)ニコン・トリンブル
  ~北海道から全国に拡大する需要分野~
日本電気(株)
  ~大規模農業法人など生産形態の変化を捉えたソリューション展開を目指す~
(株)農業総合研究所
  ~ITを駆使し、クリエイティブに新しい農産物流通を創出し続ける会社~
PSソリューションズ(株)
  ~農業IoTによる栽培指導ソリューション「e-kakashi」を展開~
(株)日立ソリューションズ
  ~GeoMation農業支援アプリケーション~
(株)日立ソリューションズ東日本
  ~供給リスクを最小化するクラウドサービス「Agri SUITE」を展開~
富士通(株)
  ~「豊かな食の未来へICTで貢献する」方針の下、食・農クラウド「Akisai(秋彩)」シリーズを展開~
フューチャアグリ(株)
  ~自社の営農から生まれた実用性の高い農業用ロボット~
ベジタリア(株)
  ~最新の植物科学とテクノロジーを駆使して、農業生産の「次世代の緑の革命」を目指す~
ヤンマー(株)
  ~生産者の経営改善を実現する「スマートアシスト」を展開~

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