2018年版 量子ドットディスプレイ部材市場の現状と将来展望

量子ドット(QD)技術を適用したディスプレイがプレミアムTV向けに採用されたほか、Samsungに加えTCLやHisense等の中国勢もQD-TV市場への参入を果たすなど、QDディスプレイは今後もTVを主要用途とし、市場拡大を続けると予測される。また、LCD用バックライト(BLU)にQDシートを組み付けた、従来のディスプレイ構造からQDシートを無くしカラーフィルター(CF)にQD粒子を入れたQD-CFの開発が進んでおり、同ディスプレイにおけるQD材料の要求特性や、構造変化等が注目されている。さらには、QDディスプレイの最終ゴールである自発光のQD材料を用いたQLEDディスプレイに加え、コスト削減のための製造プロセスや関連材料・部材の開発動向等についても注目度が高まっている。

発刊日
2018/03/16
体裁
A4 / 133頁
資料コード
C59123500
PDFサイズ
9.8MB
カテゴリ

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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:量子ドット(Quantum Dot、以下QD)ディスプレイ及びQD部材メーカーの現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、さらに周辺調査を行うことで、QDディスプレイ部材市場における現状と将来展望の把握を目的とする。
調査対象:QD材料(QD粒子+バインダーレジン)、QDシート用バリアフィルム、QDシート、QDカラーフィルター(QD-CF)、QLED、QDディスプレイ
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用。
調査期間:2017年12月~2018年3月

調査結果サマリー
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量子ドットディスプレイ・部材世界市場に関する調査を実施(2018年)
・2017年の量子ドットディスプレイ世界市場は、前年比58.5%の200万枚と縮小に転じる見込
・2017年の世界のディスプレイ用QD粒子出荷数量は前年比61.1%の1.9tの見込
・2018年の世界のディスプレイ用QD粒子出荷数量は前年比202.6%の3.85tと大幅拡大を予測

資料ポイント
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「広色域化」「低消費電力化」「4K対応」をミドルエンドまで
 前年の縮小から一転、2018年のQD関連材料市場は大幅な拡大へ
 さらなるコストダウンとカドミフリーの実現でLCDのスタンダード部材に

  • TVの大画面化と中国系セットメーカーの採用拡大、QD搭載モニターの市場拡大等により
    2018年のディスプレイ向けQD粒子の世界市場は3.85tと再び拡大基調へ
  • 環境リスク低減のため、ローカドミ・カドミフリーQDの開発が進展
    性能向上に向けた技術完成度の向上が最大テーマ
  • 2018年下期にはガラス導光板にQDを用いた新しい構造のQDディスプレイが上市予定
  • SHINHWA INTERTECH、Heesung、KDX等が新たにQDシート市場に参入
    QD材料メーカーによるQDシート事業展開の動きも
  • ミドルエンドへの展開に向け、バリアフィルムレス等QDシートのコスト削減への取り組みが進展
  • QDシート用バリアフィルムは価格優位性のあるラミネートタイプがスタンダードに
    性能・品質と価格のトータルバランスが取れた製品開発や提案力で差別化を
  • LCD用に加え、OLED用のQD-CFの開発進む
    QD-CFの実用化には、コスト削減に加え、材料、部材、パネルメーカーを巻き込んだ開発体制が必要

資料概要
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第1章 量子ドットディスプレイ部材市場の現状と将来展望
第2章 量子ドットディスプレイ部材市場動向
第3章 参入メーカーの動向

リサーチ内容

■掲載内容

調査結果のポイント

第1章 量子ドットディスプレイ部材市場の現状と将来展望

ハイエンドのみならずミドルエンドまで、QD搭載のLCD拡大を!
パネルメーカーが保有する技術・設備を活用した4K対応と低消費電力化
コストアップ分を凌駕する価値の訴求でQDをLCDのスタンダード部材に!
多様化するニーズを的確に掴んだ製品開発や提案に加え、成長市場を支える取り組みを
コストダウンとともにカドミフリーの技術完成度の向上が必須条件
(図)(表) QDディスプレイの市場規模推移(枚数ベース、2015年~2020年予測)

第2章 量子ドットディスプレイ部材市場動向

1.QD材料市場
  中国系セットメーカーの採用拡大、QD搭載モニターの市場拡大、TVの大面積化等で
  2018年のディスプレイ向けQD粒子の世界市場は3.85tと再び拡大基調へ
  (図)(表)ディスプレイ向けQD粒子の市場規模推移(重量ベース、2015年~2020年予測)
  QD市場拡大を見据え、NSマテリアルズ、ECO FLUX、昭栄化学等が本格事業化へ
  (表)主要量子ドット(QD)粒子メーカー一覧
  材料の化学組成、温度、生産性、収率等を考慮した製法及び
  製造プロセス確立への取組みが進む
  自社材料に最適化したレンジの提案やユーザーへの技術サポートが差別化要素に
  環境リスク低減のため、ローカドミ・カドミフリーQDの開発が進展
  カドミフリーは性能向上に向けた技術完成度の向上が最大テーマ
  バリア性能を向上したQD粒子で、大量生産化と部材コストの低減に繋がる提案も
  コスト削減を実現するQD-CF用IJ用QDインキの開発進む
  QDをELとして使用するQLED用材材料開発に向けた取り組み進展
  (図)QD-CFの構造図(予想図)
  (図)QD-CF搭載ディスプレイ構造(予想図)
  (図)QD材料メーカー別サプライチェーン概要図(Cd Type)
  (図)QD材料メーカー別サプライチェーン概要図(Cd-Free)
  (表)主要QD材料メーカーの生産拠点概要

2.QDディスプレイ構造別主要部材市場
  QDシートがQDディスプレイのスタンダード部材に
  QD材料の使用量低減に繋がるOn-Chip方式LEDチップの開発も進展
  (図)QDディスプレイ構造一覧
  (図)LCDバックライトのQD配置別構造図
  2018年下期にはガラス導光板にQDを用いた新しい構造のQDディスプレイが上市予定
  (図)ガラス導光板を用いたQDディスプレイのイメージ図
  (1)QDシート市場
  2018年の市場規模は前年比倍増となる385.0万㎡まで拡大
  ミドルエンドTVへのQDディスプレイ採用で更なる市場成長が期待される
  (図)QDシート構造図
  (図)(表)ディスプレイ用QDシートの市場規模推移(出荷量ベース、2015年~2020年予測)
  SHINHWA INTERTECH、Heesung、KDX等が新たにQDシート市場に参入
  QD材料メーカーのQDシート事業展開の動きも
  (表)新規QDシートメーカーの状況
  環境規制に対応したローカドミやカドミフリーQDシートの開発が進む
  市場拡大には性能向上に加え、市場・用途のニーズに合わせた設計が必須に
  ミドルエンドへの展開に向け、バリアフィルムレス化等、
  QDシートのコストダウンへの取り組みが進展
  (表)主要QDシートメーカー生産概要
  (表)ディスプレイ用QDシート価格動向(㎡あたり)
  (2)バリアフィルム市場
  QD材料の信頼性向上を背景に、Samsungはラミネートタイプをメインに使用
  2018年のQDディスプレイ用バリアフィルム市場は808.5万㎡と再び拡大基調へ
  (図)(表)QDディスプレイ用バリアフィルムの市場規模推移
  (出荷量ベース、2015年~2020年予測)
  (図)(表)QDディスプレイ用バリアフィルムタイプ別の市場規模推移
  (出荷量ベース、2015年~2020年予測)
  価格優位性のあるラミネートタイプがスタンダードに
  性能・品質と価格のトータルバランスが取れた製品開発や提案力がポイントに
  (図)QDシート用バリアフィルム各種構造
  2018年初頭から韓国・TapexがQDシート用バリアフィルムの量産を開始
  DNPは透明蒸着フィルムの供給に加え基材フィルムとの貼合加工も取り込む
  (図)主要QDシート用バリアフィルムメーカーサプライチェーン
  (3)QD-CF市場
  LCD用に加え、OLED用のQD-CFの開発が進む
  LCD用QD-CFの実用化には、材料、部材、ディスプレイメーカーを
  巻き込んだ開発体制が必要
  (図)QDシート使用QDディスプレイとQD-CF搭載QDディスプレイの構造図
  (4)QLED市場
  QLED開発に向けたQDメーカーとOLED用材料メーカーの協業動きも
  (図)QLEDディスプレイ構造

第3章 参入メーカーの動向

Samsung Electronics Co.,Ltd.(サムスン電子)
  QD-TV市場のリーディングカンパニーとして、QLED-TVの展開を加速
  2016年10月に米・QDビジョン社を買収
  次世代テレビではQDディスプレイとマイクロLEDのTwo Track戦略を推進
  QDディスプレイはQDシートを用いたOn-Surface方式を採用
  QDはInベースのカドミフリータイプ、材料開発はサムスン総合研究院が担当
  QD部材のSCMを構築し、部材の安定調達化と共同開発による開発力向上を図る
  グループ会社であるSDCがガラス導光板を用いたQDディスプレイを開発中
  QDCF-LCDやQD-OLED、QD-LEDの次世代QDディスプレイの開発も推進

The Dow Chemical Company(ダウ・ケミカル)
  QD材料の事業展開の加速とともに、
  自社内のリソースを活用し次世代ディスプレイ用材料開発を急ぐ
  2017年9月1日にDuPontとの事業合併が完了
  QDはエレクトロニクス&イメージンググループのディスプレイテクロノジー事業部が担当
  環境規制の強化に伴い、カドミフリーQDに対するニーズが徐々に拡大
  輝度、色再現性等、カドミ含有タイプとほぼ同等なカドミフリーQDの開発に注力
  中国系パネル・セットメーカー向けに提案を強化
  QD-CF用は高耐熱性と、IJ対応QD材料の開発を進める

NSマテリアルズ株式会社
  QD材料に加え、カドミ含有タイプのQDシートの拡販にも注力
  2017年3月時点でMAXで月産100万台(55″サイズ基準)以上の生産能力を確保
  同年12月には、QDシートのサンプル品の出荷を開始
  2018年内にローカドミタイプQDを上市する計画
  QDシートはバリアフィルムレスの構造、安価な基材フィルムの使用とQD使用量低減が特徴
  カドミ含有タイプQDシートのサンプルワークを推進中
  材料からシートまでの総合力を活かし、更なるコストダウンに注力

ECO FLUX CO., LTD.
  リーズナブルな価格と高性能・高品質を武器に、QDの拡販に注力
  2017年8月よりQDの生産能力は50kg/月に拡大
  同年11月からはPOWERLOGICS傘下でQD事業を展開
  2018年の「Nanodot®」の販売量は前年比5倍の100~150kgを見込む
  ディスプレイメーカーとともにQD-CF用材料の開発にも注力

QDBrick Co.,Ltd.
  QD粒子の表面処理技術を強みに、QDBrickTMとQDFilmTMの展開を推進
  2016年4月より量子ドット・高分子の複合体「QDBrickTM」の量産を開始
  2017年11月に金浦工場を竣工
  独自の高温熱分解法によるQD粒子の表面処理を推進
  表面処理を施したQD粒子を使用することで、QDBrickTMの大量生産が可能に
  バリアフィルムレスのQDFilmTMは工程削減、薄肉化と扱いやすさが特徴
  QDBrickTMの用途多角化に向けてパートナー探しに注力

DIC株式会社(ディーアイシー)
  2020年に世界初となるカドミウムフリーCF用QDインキの実用化を目指す
  NanosysとIJ印刷方式によるQD-CF用インキを共同開発中
  PR方式に比べ材料ロスが少なく製造コストが削減できる点が特徴
  NanosysのQD技術と独自の分散・配合、インキ設計技術を融合したQDインキの開発に注力
  QDは環境規制に対応し、カドミウムフリーQD材料での開発を推進

MIRAENANOTECH CO.,LTD.(ミレナノテック株式会社)
  Samsung向けでのシェア拡大とともに、新規顧客の開拓に注力
  QDシートは貼合と生産技術に加え、大手顧客の確保等に強み
  バリアフィルムの下部に拡散ビーズを塗布し、拡散性を付与
  主力ユーザー向けの需要縮小により、2017年のQDシート販売量は減少を見込む
  新規顧客への販売を目指し、バインダーレジン等のQD材料の開発を検討

日立化成株式会社
  樹脂設計技術と機能性フィルムの製造ノウハウ等を活かし、
  QDシートの更なるコストダウンに注力
  2016年12月よりQDシートの量産・販売を開始
  2018年内にローカドミ、カドミフリータイプのQDシートを上市する計画
  QF-2000のほか、QF-3500(ローカドミ)、QF-3000(カドミフリー)をラインナップ
  カドミフリータイプQDシートではモニター向けに提案を強化

SKC Hi-tech & marketing co.,ltd.(SKCハイテックアンドマーケティング)
  カドミ使用品に加え、ローカドミ、カドミフリー品等、
  多様なニーズに応える製品群を展開
  2017年7月にSKCの完全子会社となり、SKC Hi-tech & marketingと社名を変更
  2018年にQDシート生産能力の増強を検討
  バリアフィルムより付加価値向上が図れるQDシートに軸足を置いた展開に注力
  環境規制強化に対応したローカドミ、カドミフリー品の製品拡充を急ぐ
  2017年より中国系セットメーカーと台湾パネルメーカー向けにQDシートを供給開始
  QD-CF等の次世代ディスプレイ向け部材開発に注力

WAH HONG INDUSTRIAL CORP.(華宏新技股份有限公司)
  高信頼性、迅速な顧客対応、トータルソリューション提案等を武器に、
  カドミフリーQDシートの顧客提案を強化
  2017年5月にQDシートの量産ラインを整え、生産能力は35万㎡/月まで拡大
  材料調達コストの削減と生産性向上に取り組み、更なるコストダウンに注力
  NTSC比90%以上の色再現性と輝度を向上したカドミフリータイプQDシートを展開
  2018年6月以降より本格的な販売開始を見込む
  QD付きガラス導光板の開発に注力

EFUN Technology Co., Ltd.(迎輝科技股份有限公司)
  QDシートのプロモーション強化と共に、
  ローカドミ品やカドミフリー品のラインナップ拡充を推進
  2017年半ばよりQDシートの生産を開始
  材料配合~シートの一貫生産体制による多様な顧客要望への迅速な対応と低コストが強み
  QDシートはYellow FilmとGreen Filmをラインナップ
  カドミフリーではペロブスカイト構造のQDシート開発を推進
  中国系セットメーカーのQDディスプレイ搭載拡大を見据え、同ユーザー向け営業活動を強化

SANGBO Corp.(株式会社常宝)
  中国系セットメーカーをメインターゲットにQDシートの提案を強化
  QD材料からシートまでのトータルソリューション提案に注力
  TCL向けQDシートの供給計画はペンディング
  カドミフリータイプは性能向上と先行メーカーの特許回避等が開発テーマに
  トータル提案の強化により、多様化する顧客ニーズを対応し受注獲得を目指す
  機能複合型QDシートやQD-CF用QDの開発を進める

Kolon Industries, Inc.
  品質向上と歩留まり改善によるQD部材の更なるコストダウンに注力
  2017年よりQDシートの生産を開始
  QDシート用バリアフィルムは、価格優位性のあるラミネートタイプが主流に
  QD層との密着性や信頼性向上に繋がる独自のオーバーコート層が自社製品の強み
  主力ユーザーのQD-TVの拡販戦略に加え、TVの大画面化に伴う面積拡大等により、
  2018年のバリアフィルムの販売量は前年の約4倍を見込む
  QDシートは環境規制強化を見据え、カドミフリータイプをメインに使用

Tapex Co., Ltd.
  2018年初頭によりQDシート用バリアフィルムを量産開始
  Hansol Chemicalと共同でQD材料に最適化したバリアフィルムの開発を推進
  中国等の新規顧客開拓によるバリアフィルムの拡販と収益確保に注力
  QD材料の信頼性向上に加え、価格優勢のあるラミネートタイプのバリアフィルムが主流に
  中国メーカー向けに営業活動を強化し、更なる販売拡大に注力

i-components Co., Ltd.
  Flexible OLEDパネル用ハイバリアフィルム等、
  QDシート以外の新規用途開拓に注力
  ラミネートタイプの採用拡大に伴い、QDシート用スパッタタイプは大幅な需要縮小へ
  スパッタタイプは顧客のコストダウン要望に対応し、単層構造のみ展開
  2017年の販売量は前年の10%程度の30万㎡を見込む
  エンキャップ用やPI基材保護用、ITO成膜付きバリアフィルム等、
  Flexible OLEDパネル向けハイバリアフィルムの開発を急ぐ

大日本印刷株式会社
  透明蒸着フィルムに加え、
  基材フィルムと貼合したラミネートタイプのバリアフィルム拡販に注力
  中国系メーカー向けにバリアフィルムの採用開始
  2017年初頭よりQDシート用バリアフィルムの貼り合わせ加工を開始

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