アイデア検討では、様々な立場の人達が、様々な視点から意見を出し合うため、意見の対立や、論点がかみ合わない状態での協議など、有意義なアイデア検討が中々進まないケースが少なくありません。
シックスハット法は、これら課題をクリアするための方法論であり、簡単に言うとアイデア検討の視点、あるいは細やかに検討プロセス的なところを切り分けて、それぞれの視点で全員が一致して、同じ方向でアイデア、意見を出し合う方法となります
(対立思考ではなく、水平思考でのアイデア検討を進めるための方法論です)。
シックスハット法という名の通り、以下のような6つの視点に分けて、それぞれ検討を進めるものであり、それぞれに色付けし、その色の帽子をかぶってアイデア出しを行ったことからシックスハット法と命名されています。
ポイントはその色の視点で検討する時には、無理にでも同じ視点で意見を出し合うことにあり、如何にこれが遵守できるかということが重要となります
(例えば白の検討時に他の緑や赤などの視点での意見は述べないことが重要)。
ブレストなどと同様に、制約条件がほとんどない中でのアイデア検討でも活用可能ではあるが、ブレストなどよりも検討テーマをフォーカスしておく必要性が高くなります
(検討テーマが曖昧な場合、まともな検討すらままならない状態になってしまいます)。
このようなことから、具体的な既存のビジネスや商品、サービスに関する新しいアイデアの創出検討に向く発想法と言えます。
また6つのプロセス順序については諸説、様々な提案があるが、当社としては上記の順に進めることを提案します
(特定プロセス/色の割愛や繰り返し、あるいはプロセス/色の入替えも可能です)。
注)主観的な整理であり、必ずしもこれが正しいというものではありません
活用フォーマット (サンプル) |
特になし/色別に意見やアイデアなどを整理していけばよい (ホワイトボードへの書込みや、壁面などへの付箋(ポストイット)貼付けなどを自由に行う) |
他の準備物 |
ホワイトボード+マーカーペン(もしくは付箋+筆記用具+貼付け可能な場所) 参加メンバー分の6色の帽子(もしくはそれに代替する何か) |
注)一般的な手順を示したものであり、必ずしもこれに従う必要はありません