中古車流通市場に関する調査結果 2009

~良質車両が減少する中、新たな商流が拡大し、底堅い需要の取り込みが進む~

2009年11月04日
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調査要綱

 矢野経済研究所では、次の調査要綱にて中古車流通市場の調査を実施した。

1.調査期間:2009年5月~9月
2.調査対象:自動車メーカー、自動車ディーラー、オークション・入札会開催事業者、中古車販売事業者、
         自動車買取専門事業者等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

<中古車流通市場とは>
 本調査における中古車流通市場とは、中古車車両販売に伴う一般ユーザーからの車両下取市場、一般ユーザーからの車両買取市場、業者間売買を行う中間流通市場(業販市場)、中古車輸出市場、リース会社からのリースアップ車両の売却市場、一般ユーザーに対する小売市場を対象とする。
 

調査結果サマリー

◆ 2008年中古車小売市場規模は台数ベースで240万台、金額ベースで2兆4,720億円、
                                          底堅い中古車小売市場

 2008年の中古車小売市場規模は台数ベースで240万台、金額ベースで2兆4,720億円と推計した。前回調査の2006年と比較すると小売台数は20万台程度減少しているものの、増減率は2006年比92.3%となり、低迷する新車市場と比較すると底堅い市場であると見られる(2008年新車販売台数の2006年比は88.5%、社団法人日本自動車販売協会連合会より引用)。
公共交通機関が十分ではない地域において自動車は生活必需品であるなかで、新車購入から中古車購入へ移行する一般ユーザーが増加している。


◆ 新たな商流の拡大と中古車流通台数の減少により、縮小を余儀なくされる
                                         オークション市場

 従来から中古車流通においては、オークションを利用した車両の売却や仕入による在庫調整が行われていたが、中古車販売事業者間では在庫共有システムの利用やオークションを経由しない売買などオークション取引台数減少へ繋がる取引も拡大しつつある。中古車流通市場の中核を担ってきたオークションの利用形態が変化しており、中古車流通量を増加させることで手数料収入を増加させてきたオークションのビジネスモデルは変革を迫られている。


◆ 顧客の囲い込み競争が激化、サービスの複合化を迫られる中古車小売市場
 メーカー系ディーラーは顧客管理システムや系列オークション会場の設置といった自動車メーカーからの支援策を受け、中古車販売を顧客取り込み口と位置付けた中古車事業の強化を進めている。一方の中古車販売店ではメーカー系ディーラーに対して販売価格のみで差別化を図る傾向にあったが、車両販売に伴う利幅の縮小を背景に新たな収益源確保とメーカー系ディーラーへの対抗策として、整備事業や新車販売事業などとのサービス複合化を行う必要性が高まっている。

資料発刊

資料名: 「中古車流通総覧 2009年版」

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