CRM市場動向に関する調査結果 2010

~不況に関わらず2009年は前年比4.1%増、顧客確保を目的としたニーズが後押し~

2010年03月02日
 (詳細はこちら)

調査要綱

 矢野経済研究所では、次の調査要綱にてCRM市場に関する調査を実施した。

1.調査期間:2009年12月~2010年2月
2.調査対象:国内CRMパッケージベンダー(7社)
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談

<CRM(Customer Relationship Management)パッケージとは>
 企業が顧客管理や顧客サービス向上を行うためのシステムをさす。
 

調査結果サマリー

◆ 不況に関わらず成長を維持、2009年のCRM市場は前年比4.1%増の173億円
 2009年のCRMパッケージライセンス市場は、前年比4.1%増の173億円であった。不況によって成長スピードの減速を余儀なくされたとはいえ、業務アプリケーションへの投資が削減される中で堅調な伸びを示した。市場成長の理由には、①オンデマンド型(SaaS型)ベンダーの成長がCRM市場全体を牽引している、②顧客との関係維持や営業効率向上といった導入効果への期待からCRMパッケージが選択されている、という2点が挙げられる。
 2010年以降も前年比5%増程度の成長を維持し、2012年には207億円に達すると予測する。


◆ オンデマンド型(SaaS型)CRMが高成長、セールスフォース・ドットコムがシェア1位獲得
 オンプレミス、オンデマンドに分けると、2009年はオンデマンド型(SaaS型)が前年比9.3%増、オンプレミス型(自社運用型)が0.2%増で、オンデマンド型の伸びが大きい。オンデマンド型CRMを提供するセールスフォース・ドットコムが、2009年に初めてCRM市場全体でシェアトップとなった。2010年以降もシェア1位を維持するとみられる。昨今のクラウドコンピューティングへの注目度の高さを裏付ける結果といえる。オンデマンド型がCRM市場に占める比率は順調に増えており、2009年で45.0%だが、2011年にオンプレミス型を上回ると予測する。CRM市場では、既にSaaSやASPの利用が定着している。オンプレミス型CRMは、カスタマイズが柔軟である、他システムとの連携が容易である、大規模かつ長期間利用する際にはオンデマンドよりコストパフォーマンスが良い場合がある、などの理由から選択されている。オンデマンド、オンプレミスはそれぞれの特性によって使い分けが進んでいる。

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資料発刊

資料名: 「ERP/CRM市場の実態と展望 2009-2010」

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