レアメタル需要予測に関する調査結果 2010

~次世代自動車と電気製品が牽引、2020年には2009年比約1.5倍へ拡大~

2010年06月25日
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調査要綱

 矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内レアメタル需要予測の調査を実施した。

1.調査期間:2009年10月~2010年3月
2.調査対象:自動車産業、主要省エネルギー製品、主要電気製品に使用されるレアメタル
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

<レアメタル国内需要予測について>
 レアメタル(希少金属)とは希少な非鉄金属のことで、埋蔵量や地域的な偏在性、採掘・精錬コストの高さなどから産業界での流出量、使用量が限られるものをさす。一般的にレアメタルは31鉱種47元素とされるが、このうち本調査では重要産業分野である自動車産業、主要省エネルギー製品、主要電気製品の3需要分野において使用されるレアメタルを対象とし、輸出を含む国内需要予測をまとめた。
 

調査結果サマリー

◆ 2009年の国内レアメタル需要量は198.7千t、約9割を自動車産業で占める
 本調査対象の自動車産業、主要省エネルギー製品、主要電気製品3需要分野における2009年のレアメタル需要量は198.8千tであり、需要分野別では自動車産業88.4%、主要省エネルギー製品8.7%、主要電気製品2.9%と、約9割を自動車産業で占めている。


◆ 国内レアメタル需要量は2020年295.4千t、2009年比で約1.5倍に拡大すると予測
 国内レアメタル需要量は2015年に272.2千t、2020年では295.4千tと大きく増加、2009年比で約1.5倍に拡大すると予測する。


◆ 次世代自動車、「省エネ」関連製品がレアメタル需要を牽引
 2009年の国内レアメタル需要はクロム(Cr)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)、マグネシウム(Mg)、コバルト(Co)の5鉱種で約9割の需要量を占めた。今後は次世代自動車(リチウムイオン電池やモータ)をはじめ、LEDや太陽電池、燃料電池、風力発電などの「省エネ」関連製品が需要を牽引し、特にニッケル(Ni)、タングステン(W)、コバルト(Co)、バナジウム(V)、マグネシウム(Mg)、リチウム(Li)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ネオジム(Nd)、ディスプロシウム(Dy)、インジウム(In)の伸びが大きく、今後、安定確保に向けての取り組みが重要となってくる。
 

資料発刊

資料名: 「レアメタル 2020年展望」

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