2014年09月30日

プレスリリース
車載用CFRPの世界需要予測2014
~量産EV骨格部品採用で注目されるCFRP、進む欧州での適用研究・実用化、後塵を拝する日本~

※プレスリリース全文(PDF)

調査要綱

 矢野経済研究所では、次の調査要綱にて車載用CFRPの世界需要予測調査を実施した。

1.調査期間:2014年5月~8月
2.調査対象:自動車メーカー、炭素繊維メーカー、成形加工メーカー、機器メーカー、研究開発機関等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

<CFRPとは>
CFRP(Carbon fiber-reinforced plastic,炭素繊維強化プラスチック)とは、強化材に炭素繊維を用いた繊維強化プラスチックである。炭素繊維は鉄と比較して比重が1/4であるが、強度は10倍という優れた特性を持っている。炭素繊維がそのまま利用されるのは、シートヒーター等の一部の用途に限られ、ほとんどはCFRPとして利用されている。なお、マトリックス(基材)に熱硬化性樹脂を利用したものを炭素繊維強化熱硬化性プラスチック(以下CFRTS)、熱可塑性樹脂を利用したものを炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(CFRTP)と呼ぶ。本調査結果においては、このどちらも含む。

調査結果サマリー

◆2013~2016年は一部パーツでのCFRP採用が中心と予測
 2016年頃まではBMWでの採用と、その他企業での一部採用(骨格の一部や外板・内板の一部等)によりCFRP需要量の増加を予測する。特に事故等で破損した場合も比較的取り換えが安易なボンネットやルーフ等のパーツでの採用可能性が高い。1点ものの採用であっても、生産規模の大きな車種に採用されれば、それだけで需要量は急増する。

◆2017年~2019年はBMW以外でもCFRPを主要骨格に採用した車種が登場
 成形時間短縮、材料コストの低減に伴い成形価格が低下することで、BMW以外でもCFRPを主要骨格に採用した車種(EV)が登場する可能性がある。外板・内板でも生産台数の少ない車種での採用から、生産台数の大きな車種へとCFRP採用が拡大していく見込みである。
 そのほか、2019年頃には、CFRTP成形品が登場すると考える。まずは大きな負荷のかからない内板等での採用から開始し、それら実績により外板等への採用へと拡大していくと推測する。

◆2020年~2025年は成形品価格の低下に伴い1車種あたりのCFRP採用パーツ数が増加
 成形時間の短縮、材料コストの低減、歩留り向上に伴い、CFRTS成形品価格が2013年時点での5,000~6,000円/kg から、2025年頃には2,000円~3,000円/kg へと低下していくと推測する。
 これにより、車体構造部にCFRPを採用した自動車が複数車種登場すると考える。また、1車種において、一部分の外板・内板での採用に留まっていたCFRPが複数個所へ使用されていく見込みである。

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※プレスリリース全文(PDF)

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この調査結果掲載の資料

資料名: 「2014 車載用CFRPの世界需要予測」

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