定期刊行物

ヤノ・レポート

ヤノ・レポート

昭和37年の創刊以来、住宅・建材・不動産ビジネス、紙パルプ・化学分野を中心に幅広い視点と深い分析で、各分野の最新状況をレポート。

発刊要領

  • 資料体裁:B5判約80ページ
  • 商品形態:冊子・オンライン
  • 発刊頻度:月2回発刊(年22回)
  • 販売価格(1ヵ年):
    冊子 110,000円(税込) 本体価格 100,000円
    冊子+オンライン 110,000円(税込) 本体価格 100,000円
    オンライン 88,000円(税込) 本体価格 80,000円
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2012年

ヤノ・レポート 2012年12月10日号

 トピックス 

住宅・建材

●マンション市場の動向 ~消費増税の影響は!?~

消費税は2014年4月に5%⇒8%、2015年10月に8%⇒10%に増税される予定である。政局が不透明な部分もあり現時点で消費増税が決定されたわけではないが、仮に増税された場合、駆け込み需要とその反動減はあるだろう。

しかし、駆け込み需要及びその反動減は前回増税時ほどにはならないものと考えられる。なぜなら、人口減少、少子高齢化という構造的問題に加え景気低迷の長期化による所得・雇用環境の悪化等を背景に、前回増税時と比較すると消費者の購買力が落ちている点。今後の供給について強気の見通しをしているデベロッパーは一部あるものの、リーマンショック後のデベロッパー数の減少、マンション開発適地の減少等による供給量の絶対的な減少等が考えられるからである。

駆け込み需要を狙い用地仕入れの加速を図るデベロッパーも見受けられる。ただ、都心中心部における用地放出は極めて少なくなっている。そのため、かつて中堅・新興デベロッパーが主戦場としていた郊外エリアにおいては、経営再建から復活しつつある中堅デベロッパーだけでなく商社系・電鉄系等の大手デベロッパーも進出し始めている。都心中心部の着工減を郊外エリアの着工増で相殺+比較的緩やかな消費増税前の駆込み効果により、着工に与えるインパクトはそれほど大きくないものと考えられる。

 内容目次 

紙・パルプ、印刷、出版

【業界リサーチ】
●2大印刷大手の動向 (2~6ページ)
 ~凸版印刷VS大日本印刷、次世代エネルギー部材でも対立構造強まる~
 三度逆転、凸版印刷がトップに返り咲き業界2強が圧倒的存在感
 両社の競争は次世代エネルギー部材でも 一方、電子書籍では海外勢への対応で共闘も
 海外展開では注力分野の違いも 凸版は出版印刷中心、大日本は軟包装注力

●電子出版コンテンツ市場の行方 (7~11ページ)
 ~出版取次の動向~
 日本出版販売、トーハン

住宅・建材

【注目市場動向】
●地球温暖化への対応を背景に高断熱や結露志向を背景に
 さらなる普及が期待される「樹脂サッシ」の市場動向
 (12~25ページ)

●販売網を充実や収益強化により収益基盤を固め、環境・改修市場など
 成長分野への取り組みを進める「アルミサッシ」の市場動向
 (26~36ページ)

●家庭用家具の市場動向② (37~45ページ)
 ~木製家具の輸出入動向・家庭用家具の市場規模推計~

●マンション市場の動向 ~消費増税の影響は!?~ (46~50ページ)

化 学

【特別連載】
●バイオプラスチック市場の成長戦略⑧ ネイチャーワークス、海正生物材料 (51~67ページ)
 ~世界のポリ乳酸需要は堅調も、日本では新規バイオプラに押される展開~
 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年11月25日号

 トピックス 

住宅・建材

●エコミックスデザインで差別化を図る「リブラン」の事業展開

(株)リブランは、1968年設立で、中古住宅の仲介事業からスタートし、1980年代に分譲マンションや戸建分譲事業に進出するとともに、その後不動産販売や賃貸マンションの企画・設計・施工、不動産賃貸・管理、リフォーム工事など事業領域を拡大、今年で設立45年目となる。

商品ブランドは、マンション、戸建住宅とも、自然と共生するパッシブデザインを採用した「エコヴィレッジ」シリーズ及び防音・遮音性能を施した音楽マンション「ミュージション(MUSISION)」シリーズをラインアップ、いずれも大手マンションデベロッパーとは一線を画した独自のコンセプトで展開している。

「エコヴィレッジ」シリーズは、“風”(風の通り道を考える)、“陽”(直射日光を遮る工夫をする)、“緑”(植物の力を借りて涼を取り込む)、“水”(樹木と水路を設け、蒸散効果で天然の冷気を作り出す)4つの自然要素の組み合わせによる快適な暮らしを実現する「エコミックスデザイン住宅」を提案している。また、機密性の高いマンションで、玄関脇のブリーズウインドウや可動式ルーバー面格子、ウィンドウスルークロゼット、通風防犯用ストッパーなどを採用するとともに間取りも工夫するなど、プライバシーを確保しながら住まいの隅々までに風を通す様々な工夫を講じている。

「エコミックスデザイン住宅」は、エアコンに頼らなくても快適に生活でき、CO2削減にも寄与でき、東日本大震災後の電力不足などから注目が集まっているようだ。
また、「ミュージション」シリーズは、優れた遮音・防音性能を備え、近所や時間を気にせず演奏や音楽鑑賞等に没頭できる住まいとして、ピアニストや作曲家といったプロミュージシャンから音大生やオーディオビジュアルファンなどに高い人気を得ている。

今後の事業戦略は、規模を追わずに大手デベロッパーには出来ない、ターゲットを絞った独自のコンセプトに基づく住まいづくりを追求していく考えである

 内容目次 

 紙・パルプ、印刷、出版

【注目市場動向】
●印刷需要分野別の動向 (2~10ページ)
 ~Part2:証券関連、IC・カード類印刷、事務用印刷、特殊印刷分野~
3.証券関連印刷、IC・カード類分野
4.事務用印刷分野
5.特殊印刷分野

【業界リサーチ】
●電子出版コンテンツ市場の行方 (11~14ページ)
 ~注目出版社の動向~

住宅・建材

【注目市場動向】
●外壁仕上塗材の市場動向 (15~23ページ)
 ~高意匠・高機能商品へのシフトがすすみ変化の可能性~
市場概況~高付加価値商品が伸長~
市場規模推移~数量・金額ともに微増~
参入メーカーの動向とシェア~トップ企業の一人勝ち~
販売体制~重要な鍵を握る施工者~
分野別販売状況~リフォーム用が主体の商品~
生産体制
参入企業の事業展開の方向性
問題点・課題と今後の市場見通し~業界再編の可能性~

●家庭用家具の市場動向① (24~36ページ)
 ~木製家具の国内生産動向~
 たんす類、棚類、応接家具、ダイニング家具、ベッド、机、その他の家具

【注目企業分析】
●戸建分譲全国シェア10%を目指す「一建設」の事業戦略 (37~47ページ)
●エコミックスデザインで差別化を図る「リブラン」の事業展開 (48~53ページ)

【注目市場動向】
●システムバス市場の動向 (54~61ページ)

化 学

【特別連載】
●バイオプラスチック市場の成長戦略⑦ 帝人、アルケマ (62~76ページ)
 ~高付加価値用途で市場を開拓、エンプラ領域で存在感発揮~

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年11月10日号

 トピックス 

住宅・建材

●1,000億円企業を目指す「桧家住宅」の事業戦略

桧家住宅は、1988年に東日本ニューハウスとして設立、「100年愛される家づくり」をスローガンに、木造注文住宅をコアとして事業展開、首都圏エリアに集中して順調に成長を遂げ、2003年に現社名の「桧家住宅」に商号変更、2007年11月に名古屋証券取引所市場第二部への株式上場を果たしている。

また、同社は、幅広い住宅関連事業を展開していくという経営戦略に基づき、積極的なM&Aにより事業領域を広げるとともに、2011年7月には更なる地域密着化と評価の明確化を図るため持株会社「(株)桧家ホールディングス」を設立、2桁成長をキープし快進撃を続けている。

同社が好調に伸びている要因は、①積極的なM&Aによる事業領域の拡大、②コストパフォーマンスに優れた商品開発がユーザーニーズにマッチした、③新規事業の断熱材製造販売事業がエコ志向に合致したこと、④主力の注文住宅事業では資材価格の見直しや経費削減により原価率の改善が図られたことなどが挙げられ、リーマンショック後の厳しい環境のなかでも2桁の増収増益を維持するなど順調に業績を拡大してきた。

今後の事業戦略としては、これまでの注文住宅事業中心から事業領域を拡大しており、事業ミックスによるシナジー効果を追及し、さらなる企業基盤強化に取り組んでいく。

 内容目次 

住宅・建材

【注目市場動向】
●配管バルブ市場動向 ~市場総括~ (2~12ページ)
市場環境(建設投資)
市場環境(設備投資)
配管バルブ市場の推移
バルブの品種別トレンド
バルブの素材別トレンド
バルブの需要用途分野別トレンド
①建築設備用
②水道用
③造船用
④プラント用・医療用・半導体関連
⑤その他分野
今後の市場展望

【業界リサーチ】
●2012年の住宅リフォーム市場規模は6.0~6.2兆円の見通し
 ~消費税増税を見込んだ駆け込み需要は来年に期待~
 (13~15ページ)
図表1 住宅リフォーム市場の市場規模の推移(四半期)
図表2 市場の四半期ベースの推移(前年同期比)
図表3 年間市場規模の四半期ごとの移動平均

【注目市場動向】
●医療機関や倉庫、工場・作業場向け需要好調も
 ローコストニーズにより収益での厳しい状況続く「塩ビ床材」の市場動向
 (16~35ページ)
図.<クッションフロアのメーカーシェア>(OEM分を除く)
図.<ホモジニアスタイルのメーカーシェア>(OEM分を除く)
図.<コンポジションタイルのメーカーシェア>(OEM分を除く)
図.<長尺塩ビシートのメーカーシェア>(OEM分を除く)
図.<インレイドシートのメーカーシェア>(OEM分を除く)
図.<塩ビ系床材の製品別構成比>
図.<2011年塩ビ床材市場のメーカーシェア>

【注目企業分析】
●1,000億円企業を目指す「桧家住宅」の事業戦略 (36~48ページ)

紙・パルプ、印刷、出版

【注目市場動向】
●印刷需要分野別の動向 ~Part1:出版印刷・商業印刷~ (49~55ページ)
既存市場は軒並みマイナス成長マーケティング要素を含んだ構築力がカギ
1.出版印刷分野
2.商業印刷分野

【市場リサーチ】
●電子出版コンテンツ市場の行方 ~情報出版社の動向~ (56~61ページ)

化 学

【特別連載】
●バイオプラスチック市場の成長戦略⑥ ブラスケム、豊田通商、日本ポリエチレン
 ~2011年1月からバイオPEを本格販売、市場ニーズを喚起~
 
(62~69ページ)

物 流

【業界リサーチ
●物流市場実態シリーズ PART10
 倉庫市場の実態2011 ~普通倉庫事業者は3PL、冷蔵倉庫事業者は海外展開へ注力~
 (70~78ページ)
普通倉庫事業の主たる有力企業一覧
冷蔵倉庫事業の主たる有力企業一覧
普通倉庫事業における市場規模の推移と予測
冷蔵倉庫事業における市場規模の推移と予測
 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年10月25日号

 トピックス 

住宅・建材

●高機能省エネ住宅で差別化を図り高成長続く「アサカワホーム」

「アサカワホーム」は、1973年室内装飾業として創業、1991年に建設工事の設計・施行業務を開始、1997年から建売りメーカーからの請負事業をスタートして急成長、1999年に現社名に変更している。その後も、建売りメーカーからの請負事業に加えて自社分譲事業及び注文住宅事業など事業領域を広げ、高気密高断熱などの高機能住宅をリーズナブルな価格で供給して順調に業績を拡大、粗利率は低いものの少数精鋭主義でカバーするとともに、市場環境に対応して建売り請負と自社事業(分譲・注文)を使い分けてリーマンショック後も売上を伸ばし、設立以来18年連続の増収をキープしている。

現在は、首都圏1都3県に集中しており、本体で自社分譲・注文住宅事業及び建売りメーカーからの請負事業、総合建設事業を展開するとともに、子会社の「㈱アスティーク」で不動産事業を展開している。

同社の注文住宅商品は、「PLAIN(プレーン)」、「BASIC(ベーシック)」、「VALUE(バリュー)」、「ECO HOUSE(エコハウス)」に、2012年6月新規投入した「ゼロエネハウス」を加えて5シリーズをラインアップしている。

新商品の「ゼロエネハウス」は、国内トップクラスの高断熱・高気密を実現した創エネ・蓄エネ・省エネがコンセプトのゼロエネルギー次世代スマートハウスである。

今後は、新築住宅市場が頭打ちのなかでシェア争いも激化すると予想されるが、新商品の「ゼロエネハウス」にみられるような次世代スマートハウスの投入などイノベーションへの取組みの強化や事業エリアの拡大などにより、成長をキープしそうだ。

 内容目次 

住宅・建材

【注目市場動向】
●2011年度戸建住宅及び賃貸住宅での太陽光発電システム搭載動向 (2~18ページ)
 ~震災以降の関心の高まりや導入コストの低下、電力買取制度の整備により搭載状況はさらに拡大傾向に~


【注目企業分析】
●成長ステージに向けて攻勢に転じた「東栄住宅」の事業戦略 (19~30ページ)
●高機能省エネ住宅で差別化を図り高成長続く「アサカワホーム」 (31~38ページ)

紙・パルプ、出版

【注目市場動向】
●電子出版コンテンツ市場の行方 ~教科書・教育出版社の動向~ (39~46ページ)
・教科書の電子書籍化、総務省、文部科学省が電子化事業で検証実験に着手
1.東京書籍 2.教育出版 3.三省堂

【市場リサーチ】
●洋紙市場が落ち込むなか注目を集める地方発、板紙メーカーの動向
 ~北上製紙、興亜工業~
 (47~53ページ)

化学

【特別連載】
●バイオプラスチック市場の成長戦略⑤
三菱化学、三井化学 ~化学品まで踏み込み、広範なバイオ戦略を推進~ (54~65ページ)

物流

【業界リサーチ】
●物流市場実態シリーズ PART9
航空貨物運送市場の実態2011 ~航空貨物輸送の国内市場の中心はJALからANAへ~
 (66~71ページ)
 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年10月10日号

 トピックス 

住宅・建材

●エリア拡大して増収増益をキープする「トヨタウッドユーホーム」の事業展開

トヨタウッドユーホームは、1969年設立で、栃木県宇都宮市を拠点に宅地造成分譲事業からスタートし、注文住宅や部材販売、一般建築事業、コンピュータ事業まで事業領域を拡大、1994年10月東証二部に株式上場を果たしている。その後、1997年9月にトヨタ自動車(住宅事業本部)と提携、さらに、2002年10月にはトヨタ自動車の完全子会社となり、不採算部門の売却や工場の集約など本業の住宅事業に集中して経営改善を推進、V字回復を果たしている。
最近は、社長がサッカーJ2の栃木SCの社長を務めるなど地元密着の事業展開を進めるとともに、近隣の群馬県や茨城県や宮城県・仙台エリアに進出するなどエリア拡大に取組み、堅調な伸びをキープしている。

同社の住宅事業は、注文住宅、分譲住宅から一般建築まで幅広く手掛け、工法的にもツーバイフォーから在来木造、非木造まで対応できるが、現在は、注文住宅、建売住宅ともツーバイフォー住宅にほぼ特化している。
家づくりのコンセプトは、リーズナブルな価格でありながらトヨタブランドとしての高品質(安全・安心)をキープすることを基本としており、「30年長期保証」や業界初の「10年間無償地盤安心保証」を導入するとともに、分譲住宅、注文住宅ともすべての物件に設計及び建設の「住宅性能評価書」を発行しており、2009年6月からすべて標準仕様で「長期優良住宅」の認定基準をクリアしている。

 内容目次 

住宅・建材

【注目市場動向】
●現場での施工性を高め省力化図る製品の浸透や
 遮音床ニーズ取り込み市場を活性化させていく「ALC」の市場動向
 (2~15ページ)
メーカー動向(旭化成建材、クリオン、住友金属鉱山シポレックス)

●遮熱・遮光、保温・蓄熱など省エネ機能と意匠性を高め
 節電意識に訴え環境ニーズに応える「カーテン」の市場動向
 (16~21ページ)
メーカー動向(川島織物セルコン、サンゲツ、スミノエ、リリカラ、アスワン、東リ、シンコールインテリア)

【注目企業分析】
●エリア拡大して増収増益をキープする「トヨタウッドユーホーム」の事業展開 (22~33ページ)

紙・パルプ、出版

【注目市場動向】
●紙カップ(コップ)市場の展望 (34~49ページ)
表.用途別紙カップ出荷動向
表.紙カップメーカー出荷量推移
表.飲料用紙カップ販売動向
表.スープ・カップ麺用 紙カップ出荷動向
表.ヨーグルト用 紙カップ出荷動向
表.納豆用 紙カップ出荷動向
表.冷菓用 紙カップ出荷動向
表.デザート類用 紙カップ出荷動向
表.その他用 紙カップ出荷動向
表.紙カップメーカー 用途別出荷量(2008年)
表.紙カップメーカー 用途別出荷量(2009年)
表.紙カップメーカー 用途別出荷量(2010年)
表.紙カップメーカー 用途別出荷量(2011年見込み)

【業界リサーチ】
●電子出版コンテンツ市場の行方 ~大手印刷企業の取り組み~ (50~60ページ)

化 学

【特別連載】
●バイオプラスチック市場の成長戦略④
 花王、東洋紡 ~高機能ポリ乳酸を開発、高付加価値用途で本格展開へ~
 (61~70ページ)

物 流

【業界リサーチ】
●物流市場実態シリーズ PART8
 海上運送市場の実態2011 ~アジア諸国の大手事業者が席巻する国際海運市場~
 (71~77ページ)
図表.外航海運における市場規模の推移と予測
図表.内航海運における市場規模の推移と予測
 

 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年9月25日号

 トピックス 

住宅・建材

●北関東に集中して順調に伸びる「グランディハウス」の事業展開

グランディハウス(村田弘行社長)は、平成3年に設立、当初は栃木県を中心に宅地開発の専業デベロパーとしてスタート。その後、住宅建築分野に進出するとともに、リフォーム事業や不動産流通事業、建材販売(プレカット)事業、賃貸事業など事業領域を拡大したが、平成15年以降は戸建分譲事業に大きくシフトして順調に業績を伸ばして、平成17年には東証2部上場を果している。さらに、自社一貫体制による地域密着の経営戦略を基本にエリアを拡大するなど、増収増益をキープし、平成23年12月には東証1部上場を果している。

現在は、本体及び不動産販売の「茨城グランディハウス(株)」、「群馬グランディハウス(株)」、建築材料販売の「ゼネラルリブテック(株)」、不動産流通の「(株)中古住宅情報館」、リフォーム事業の「グランディリフォーム(株)」の子会社5社で構成され、多彩な事業を展開する。

同社は、栃木県では永年にわたりトップクラスの実績をキープして高いブランド力を築いている。ブランド展開は、「街づくり」の強みを訴求する観点から、建物のシリーズではなく分譲地のネーミングを主体としている。
分譲住宅は、敷地や建坪をワンランクアップするとともに、耐力面材を使用したモノコック構造で、耐震性は最高等級となっており、外観デザインや家事動線を重視したプラン、収納量など、注文住宅と同等のスペックにより、パワービルダーとの差別化を図っている。

 内容目次 

印刷、紙・パルプ

【注目市場動向】
●印刷産業の現状と展望
  ~市場の縮小トレンドが加速、岐路に立つ印刷業界~
 (2~12ページ)

●液体カートン・パック市場の展望 (13~29ページ)
・紙カートンメーカー出荷量推移(原紙ベース)
・紙カートンメーカー出荷量推移(個数ベース)
・中味別紙カートン市場推移
・紙カートンメーカー出荷量推移(牛乳・加工乳)
・紙カートンメーカー出荷量推移(非アルコール、牛乳・加工乳除く)
・紙カートンメーカー出荷量推移(アルコール)
・紙カートンメーカー別 中味別出荷量(2008年)
・紙カートンメーカー別 中味別出荷量(2009年)
・紙カートンメーカー別 中味別出荷量(2010年)
・紙カートンメーカー別 中味別出荷量(2011年見込み)

住宅・建材

【注目企業分析】
●健康と環境配慮型商品の強化とともに
 海外及び新規事業育成により成長分野の確立目指す「アイカ工業」の動向
 (30~41ページ)

【注目市場動向】
●低価格化傾向続き各社の収益構造厳しく
 新商品開発や新市場開拓により収益基盤構築を急ぐ「カーペット」の市場動向
 (42~48ページ)
 メーカー動向(東リ/スミノエ/サンゲツ/アスワン/川島織物セルコン/シンコールインテリア/ダイヤカーペット/リリカラ)

【注目企業分析】
●北関東に集中して順調に伸びる「グランディハウス」の事業展開 (49~57ページ)

化学

【特別連載】
●バイオプラスチック市場の成長戦略③
 デュポン、クレハ ~高機能を活かした独自性が競争力、クレハはいよいよ本格始動~
 (58~69ページ)

物流

【業界リサーチ】
●物流市場実態シリーズ PART7
 一般港湾運送市場の実態2011
  ~外航海運に牽引され市況はまずまずも、依然として課題は大きい~
 (70~74ページ)
 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年9月10日号

 トピックス 

紙・パルプ

●紙製品業界 ~全体では市場縮小継続も付加価値の追求で筆記市場が好調

10年度の紙製品市場は、景気の回復局面を迎えたことで持ち直しが期待されたものの、企業の経費削減やインターネットへの代替などを反映して最大需要分野である封筒の落ち込みに歯止めが掛からず、全体では引き続き厳しい結果となった。付加価値を認められにくい封筒はもともと価格優先になりやすく、経費削減の流れを受けて単価ダウンも継続している。

これに対して、ノート、レポート用紙、ルーズリーフは単価の上昇や企画商品のヒットに支えられ、比較的堅調に推移している。
なかでも好調なのがノート市場である。07年度以降、拡大基調にある。背景には、08~09年度にかけて原材料高騰に伴う価格上昇があったことと、各種企画ノートのヒットがある。企画ノートは、今までにない斬新な切り口による新製品の投入がノート市場の活性化につながっている。
また、ルーズリーフでも書き味にこだわった製品など、付加価値製品の投入がこのところ目立っている。

総じて、IT社会が成熟に向かうにつれて、紙製品の使用機会が徐々に減少していくという構造的な厳しさは変わっていない。例えば、学童より上の世代になると、ノート類を使わずにパソコンに打ち込んでPPC用紙などにプリントするケースが定着してきており、基本的にノート類は今後も厳しい環境にある。また、便箋も、手紙を書く機会が減り、代わってパソコンや携帯電話による電子メールの利用が、今や高齢者層にも広がり始めている。さらに、保険などの申し込み手続きがネット上でできるようになってきたことは封筒需要を冷え込ませる方向に働いている。

長期的に見れば市場が縮小していくことは間違いなく、そのなかにあって、消費者ニーズを先取りした魅力のある付加価値製品をいかに開発できるかが、生き残るための必須条件になっている。デフレ経済下において価格競争は今後も続くと見られるが、ノート市場で見られたような付加価値を高めた新商品は、価格競争とは異なる次元で消費者に受け入れられている。そもそも紙製品は携帯電話の通信費などと比べれば遥かに安価であり、魅力のある製品であれば少しぐらい高くても買ってもらえる性質をもっている。したがって低価格化が進行するにしても、付加価値化による需要喚起により、価格帯の上昇は可能であると考えられる。

 内容目次 

紙・パルプ

【注目市場動向】
●紙製品業界 ~全体では市場縮小継続も付加価値の追求で筆記市場が好調~ (2~22ページ)
ノート、学習帳、レポート用紙・ルーズリーフ、封筒、スケッチブック
メーカー動向 1.ショウワノート 2.アピカ 3.マルマン

●製紙用薬品の市場動向③コーティング顔料・填料
 ~印刷用紙低迷に東日本大震災がダブルパンチ~
 (23~39ページ)
1.カオリン 2.湿式重質炭カル 3.軽質炭カル 4.タルク 5.酸化チタン

住宅・建材

【注目市場動向】
●システムキッチン市場の動向
 ~2009年を底に回復傾向 リフォーム需要の取り込みが鍵~
 (40~47ページ)
図表:システムキッチン市場規模推移
図表:システムキッチンシェア

●工場復旧も市況軟化に対応する合板市場の展望 (48~58ページ)
図:合板類及び木質ボード類の生産推移
図:針葉樹合板の生産量推移

化学

【特別連載】
●バイオプラスチック市場の成長戦略②
BASF、ノバモント
 ~マルチフィルム主体の展開、欧州での高い実績を日本市場でも活かせるか~
 (59~69ページ)
表:エコフレックス物性
表:エコバイオF物性
表:BASF「エコバイオファミリー」の概要
表:エコフレックスLDPEとのフィルム物性比較(50μm)
表:マタービー日本市場における展開グレード
表:マタービーフィルム(18μ、CF51は25μ)の物性例

物流

【業界リサーチ】
●物流市場実態シリーズ PART6
鉄道貨物輸送市場の実態2011 ~モーダルシフトの担い手として輸送能力強化を進行中~
 (70~77ページ)
表:鉄道貨物輸送事業の主たる有力企業一覧
表:鉄道利用貨物運送事業の主たる有力企業一覧
図表:鉄道貨物輸送事業における市場規模の推移と予測

その他

【注目企業分析】
●鮮度にこだわり、業績伸ばすカルビー (78~85ページ)
・創業者のスピリットが原点
・ポテトチップスは生鮮食品
・三連番地も鮮度重視の一環
・店頭でも鮮度にこだわる
・カルビーの歴史はパッケージ変遷の歴史
・広角度でカルビーファン増やす
・コスト・リダクションとイノベーション注力
 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年8月10・25日合併号

 トピックス 

2012年特別企画


●2012年総合住宅展示場実態調査 ~総合住宅展示場数は微減、出展棟数は増加傾向へ

1977年から弊社が毎年実施している「総合住宅展示場実態調査」は、今回2012年の調査で第36回目を迎えた。
2012年の調査結果によると、 2012年5(~8 ※一部)月時点の、全国の総合住宅展示場は339ヶ所(前年比8ヶ所減)、出展棟数の合計は4,321棟(同85棟増)であり、昨年に引き続き、総合住宅展示場数は微減となり、一方で出展棟数は若干増加した。

中長期的に新設住宅着工数が減少する傾向にある中で、住宅メーカーは経費削減のため出展を控えてくる傾向は避けられない状況にあるが、住宅メーカーのショーケースとして住宅購入者の購買行動の起点になる役割は変わらない。しかし一方で、大手以外の中堅ビルダーを誘致するなど、各展示場ごとの差別化によってそれぞれの特徴を打ち出すことが求められる。

住宅取得意欲が旺盛であった住宅市場の拡大期には、住宅メーカーは住宅展示場を増やせば増やした分だけ受注量が伸びていった。その意味で住宅展示場は受注拡大のためには極めて効率の良いツールだった。
ところが市場構造が変化し、注文住宅(持家)市場が縮小し始めると、住宅メーカーは自社の多すぎる住宅展示場を持て余すようになった。
地域によって大きな差があるが、住宅メーカー側から見ると、展示場のコストを吸収するだけの受注量を確保できない展示場からは撤退せざるを得ない。

同時に、モデルハウスの多様化が進んでおり、体験型宿泊展示や街並み展示など、住宅メーカーの展示提案もユーザーの家作りに求める多様性を反映させるといった傾向がみられている。他にも、住宅メーカーは展示場展開以外に、CS活動の強化による紹介受注の比率アップを目標に掲げたり、法人営業や現場見学会、工場見学会なども強化している。テーマパーク型の展示施設を利用した販促も増える傾向にある。また、インターネットを活用した受注販促活動にも動いている。このように、注文住宅市場が縮小する中で住宅メーカーは苦心し工夫を重ねながら様々な販売提案をしている。
家族の核家族化がすすみ、地域とのつながりが薄れるなどの要因から紹介営業は減少傾向にある。したがって、展示場はコストがかかる面があるが、当面は主要な営業ツールとして位置付けられる。

 内容目次 

2012年特別企画

●2012年総合住宅展示場実態調査
  ~総合住宅展示場数339ヶ所(8ヶ所減)、出展棟数4,321棟(85棟増)
   総合住宅展示場数は微減、出展棟数は増加傾向へ~
 (2~90ページ)
表.2012年 地域ブロック別展示場数、出展棟数、一展示場当たり出展棟数、出展率
表.全国総合住宅展示場数、出展棟数推移
表.2012年 都道府県別展示場数、出展棟数、一展示場当たり出展棟数、出展率
表.2012年 都道府県出展率ランキング(展示場区画枠数が100以上の都道府県)
表.2012年首都圏、近畿圏の出展棟数上位10社
表.2012年 出展棟数上位10社の地域ブロック別動向
表.総合住宅展示場会場規模別ランキング
表.2012年 住宅メーカーの都道府県別出展棟数
図.2012年 住宅メーカーの地区別出展棟数

紙・パルプ

【特別連載】
●バイオプラスチック市場の成長戦略①
昭和電工
  ~バイオマス化と海外市場開拓を原動力にビオノーレ事業は新展開へ~
 (91~103ページ)

【注目市場動向】
●フォーム用紙
  ~構造的要因で回復の出口見えず~
 (104~114ページ)

 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年7月25日号

 トピックス 

紙・パルプ

●総合商社 紙パルプ部門の動向 ~洋紙の不振続くも、包材関連は直需型ビジネスが好調を持続

洋紙は、新聞用紙がメーカー直販の影響を受けて大幅に減少していることや、印刷用紙および情報用紙の構造的な減少から、伸び悩む見込み。製紙メーカーの意向に対応して注力し始めている輸出も、歴史的な円高の進行を前に伸ばしきれない状況にある。また、価格競争力の生まれている輸入紙は、ユーザーの要請の範囲内での扱いにとどまっており、国内製紙メーカーの手前、簡単に伸ばせていない。当面、洋紙は厳しい局面が予想される。

段ボール原紙は単価ダウンから金額ベースでは前期をやや下回る見通しだが、数量ベースでは、前期から増加する見通し。総合商社ならではの強みを活かし、エンドユーザーを起点とする直販型ビジネスモデルが拡大しているのが強みで、包材のひとつとしてエンドユーザーに売り込んでいる。また、製紙メーカーの動きと連動しながら、海外事業にも広がりが生まれつつある。

包装資材・パッケージングは商社型の直需が増加しており、取扱高は増加傾向にある。象徴的なのは三菱商事や三井物産の取組みで、この分野におけるユーザー開拓は一層厚みを増している。その他の総合商社においても、流通企業へのコンタクトを強めるなかで、包材を絡めたトータルサービスを提供するビジネスモデルを追求している。

住宅・建材

●積極的な拠点展開で高成長続く「レオハウス」の事業戦略

「(株)レオハウス」は、2006年10月設立で、(株)ナックの関連会社として2002年設立したタマキューホーム(株)を統合、ナックグループの連結子会社として住宅事業を展開する。同社は、設立7年目ではあるが、積極的に営業拠点を拡充、厳しい事業環境のなか、高品質・低価格の木造注文住宅をコンセプトに順調に売上を伸ばしており、急速に出店エリアも拡大をしている。

同社の住宅事業は、戸建注文住宅の建築請負に特化しており、厳しい環境の中でも積極的な出店攻勢を続け、ここ数年は出店効果により増収基調を続けている。

同社は、新規出店によるエリア拡大により順調に売上を伸ばしてきた。同社のエリア戦略は、注文住宅に特化しているため、パワービルダーが強く激戦区の3大都市圏を避けて地方都市に先行して出店してきたが、ここにきて大都市圏にも積極出店して業績を伸ばしている。また、地方では収益性アップを図る意味からも35坪以上の物件を基本としてきたが、都市部への進出で物件も小型化しているようだ。

今期の戦略としては、省エネ住宅など魅力ある商品づくりに取り組むとともに、地域密着の営業展開による受注棟数の拡大、工程管理・原価管理等の徹底により収益改善を図り、無借金経営による健全な経営基盤、計画的な新規出店をすすめていく。

 内容目次 

紙・パルプ

【特別連載】
●印刷用紙の海外市場開拓の行方 まとめ
円高と震災の逆風を受け、縮小均衡路線に転じる
 ~北越紀州製紙と大王製紙の協業は活性化への転機となるか~
 (2~11ページ)
 ①北越紀州製紙 ②王子製紙 ③大王製紙

【業界リサーチ】
●総合商社 紙パルプ部門の動向 ~Part3:紙製品取扱状況~ (12~31ページ)

住宅・建材

【注目市場動向】
●震災後の復旧対応や軽量化ニーズの高まりから大幅に伸長した「金属系サイディング」の動向 (32~54ページ)
メーカー動向(アイジー工業、チューオー、旭トステム外装、日新総合建材、東邦シートフレーム、YKK AP、ケイミュー)

【注目企業分析】
●積極的な拠点展開で高成長続く「レオハウス」の事業戦略 (55~62ページ)

【注目市場動向】
●浄水器・整水器市場の動向① (63~68ページ)
浄水器の市場規模推移(2002~2011年度)
浄水器メーカー別浄水器本体出荷台数及び売上高推移
蛇口直結型浄水器の市場規模推移蛇口一体型浄水器の市場規模推移(2002~2011年度)
ビルトイン型浄水器の市場規模推移(2002~2011年度)
据置型浄水器の市場規模推移(2002~2011年度)

物流

【業界リサーチ】
●物流市場実態シリーズ PART5
フォワーディング市場の実態2011 ~従来の海上、航空の事業領域の境界が曖昧に!!~
 (69~76ページ)
表:フォワーディング事業の主たる有力企業一覧
図表:外航海運フォワーディングにおける市場規模の推移と予測

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年7月10日号

 トピックス 

住宅・建材

●高成長と高収益をキープする「アーネストワン」の事業戦略

アーネストワンは、昭和56年創業で、当初マンションや商業施設の建築施工により事業展開、その後平成7年から戸建分譲事業を中心にマンション分譲事業との2本柱で業容を拡大してきた。エリア的にも、首都圏中心から東北(仙台市)、中部、関西、九州地区に進出して事業を拡大し、平成14年2月にジャスダック市場に株式上場、平成17年3月には東証一部上場を果たしている。

その後、2008年度決算では、リーマンショック等による市場の冷え込みから、上場以来の赤字決算を余儀なくされたため、戦略的に①事業サイクルの短縮化、②マンション事業の見直し、③販売管理費の抑制(不採算店の撤退等)、④請負事業の本格稼動、⑤品質管理・クオリティの向上などによりV字回復、2009年度から4期連続の増収増益を達成する模様で、2桁の高収益率をキープしている。

今後の戦略としては、戸建分譲事業では、①他社との建築原価差をキープして最安値で供給するとともに、全国店舗網の確立、②生活環境の変化に対応した商品開発など。マンション分譲事業では、①さらにコストパフォーマンスに優れた商品開発、②生活変化に適応した間取りの研究などとなっており、いずれも1次取得者をターゲットに、同社の強みであるアウトソーシングを活用した少数精鋭による高品質・低価格を更に追求し、将来的には、年間供給1万戸の業界ナンバーワンを目指す。

海外戦略については、現在は中国・大連とベトナム・ホーチミン市に外注の設計事務所を置いており、モデルハウス建設により反応をみるなどの取組みを考えているようだ。
但し、当面は国内エリアでのシェアアップにスタンスを置いているようで、今後も、国内市場でシェアアップの余地が十分にあることから、当面は国内でのエリア拡大とシェアアップに集中しての展開を考えているようだ。
戸建分譲の単価で同社の物件はコストパフォーマンスで優位に立っていると言える。

同社の絶対的な価格優位性の要因は、徹底した土地仕入審査体制の確立とコスト管理及び工期管理による回転率の速さ、アウトソーシングを活用した固定費の削減と少数精鋭による1人当りの高い生産性などによるものといえよう。

紙・パルプ、印刷

●総合商社 紙パルプ部門の動向 ~パルプ:国内需要は長期低迷、輸出と外国間で活路を見出す

国内の紙需要が振るわない中で売上高が伸びたのは、外国間および輸出の拡大によるところが大きい。
外国間の拡大は、国内市場がチップからの一貫化と古紙化の進展、さらには国内洋紙需要の構造的な減少などにより今後もダウンサイズしていくと予想される中で、活路を海外市場に求めているためである。特に自前ソースを海外に構築している商社は、販売先を今まで以上に世界に広げる方向にある。国内メーカーへの供給基地と捉えればプロジェクトパルプは重荷となるが、成長市場への供給基地と考えれば貴重な戦力になる。

輸出は、国内紙パルプメーカーの要請に応える形で伸ばしている。もともとパルプ輸出は09年以降、パルプ市況の上昇と内需不振に伴う余剰パルプ対策が重なって始まったものだが、2011年度でもパルプ市況は高止まりを続けており、歴史的な円高による採算悪化はあるものの、設備稼働率を維持したい国内メーカーの思惑から量を伸ばしている。国内需要が低迷を続けるなかで余剰パルプ対策として安定的にパルプを輸出したいという紙パルプメーカーの意向を反映し、今のところ一過性の現象には終わっていない。

一方、伸び悩みが続く国内市場は、付加価値指向による収益力の強化が課題となっている。一般品だけに注力するのではなく、フラッフパルプなど人口の高齢化を睨んだ商品、あるいは液晶テレビや自動車向けなど世界的な需要増を見込める付加価値商品の扱いに注力する姿勢を強めている。

 内容目次 

住宅・建材

【注目市場動向】
●長期塗膜保証やセルフクリーニング機能などが受け、
震災後も出荷量が堅調に推移する「窯業系サイディング」の動向
 (2~29ページ)
東日本大震災による窯業系サイディング市場への影響と今後の見通し
長期塗膜保証、セルフクリーニング機能による高付加価値差別化戦略
リフォーム、非住宅分野への取り組み、環境・リサイクル対策、海外展開
メーカー動向(ニチハ、ケイミュー、旭トステム外装、東レACE)

【注目企業分析】
●高成長と高収益をキープする「アーネストワン」の事業戦略 (30~39ページ)

紙・パルプ、印刷

【特別連載】
●印刷用紙の海外市場開拓の行方④
大王製紙 ~震災を機に国内優先、輸出はA3コート中心にエリア集約、採算改善図る~ (40~47ページ)
図.大王製紙 塗工紙輸出量推移
図.大王製紙 微塗工紙輸出量推移
図.大王製紙 微塗工紙輸出比率推移
図.大王製紙 A2コート紙輸出量推移
図.大王製紙 A2コート紙輸出比率推移
図.大王製紙 A3コート紙輸出量推移
図.大王製紙 A3コート紙輸出比率推移
表.塗工紙 主要仕向地別の輸出量(2009年度、2011年度比較)

【注目市場動向】
●グラビア印刷における包装材市場の実態
  ~食料品、医薬品分野のアルミニウム箔印刷市場の現状と展望~ (48~58ページ)
図.アルミ箔印刷市場規模の推移
図.アルミ箔印刷市場の需要分野別シェア推移
図.アルミ加工箔メーカーの相関図
図.アルミ箔印刷市場の参入グループ・系列別シェア
図.食品分野のアルミ箔印刷市場の規模推移
図.アルミ箔印刷市場の参入メーカー別シェア(食料品分野)
図.医薬品分野のアルミ箔印刷市場の規模推移
図表.アルミ箔印刷市場の参入メーカー別シェア(医薬品分野)

【業界リサーチ】
●総合商社 紙パルプ部門の動向 ~Part2:パルプ、古紙取扱状況~ (59~74ページ)
パルプ:国内需要は長期低迷、輸出と外国間で活路を見出す
(丸紅、三菱商事、三井物産、住商紙パルプ、日商岩井紙パルプ、双日)
古紙:市況回復も手伝い、12/3期は数量、金額とも盛り返す
(住商紙パルプ、日商岩井紙パルプ、丸紅)
図.総合商社 地域別パルプ輸入推移
図.商社別 パルプ(PP)売上高推移
図.商社別 パルプ(PP)売上高及び予測
図.商社別 パルプ(PP)販売数量及び予想

物 流

【業界リサーチ】
●物流市場実態シリーズ PART4
システム物流市場の実態2011 (75~81ページ)
表.システム物流事業の主たる有力企業一覧
図表.システム物流事業における市場規模の推移と予測(金額ベース)
 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年6月25日号

 トピックス 

住宅・建材

●中古住宅市場の動向~新規参入が増える中古住宅再生事業

住宅業界にとって、住宅ストックの有効活用が今後の重要な課題となり、中古住宅の再生販売や住宅の長期耐用を目指す事業などが活発化している。本格的な「ストック社会時代」の到来を前に、スクラップ&ビルドという従来の事業モデルを見直し、どのような新しいモデルを確立できるかが、住宅各社の今後の成長に影響する。

消費者の間でもリノベーションに対する認知度が高まり、戦後の住宅・不動産業界の拡大を支えてきた新築至上主義とは反対の価値観や消費行動も強まる。裏を返せば、新築住宅に対する消費者の反乱であり、新築市場に対する疑問の投げ掛けである。

ただ、中古住宅を改修することでその性能や価値を再生・向上させるリノベーションは首都圏を中心に活発化しているが、地方ではまだ緒に就いたばかりである。市場で仕入れた中古物件に簡単なリフォームを施しただけで右から左に転売する安易な再生事業者も見受けられるようになってきた。

中古住宅の購入者は、保証やアフターサービスを重視して業者を選定する傾向が強い。参入企業には、問題発生時の保証、見かけの気持ちよさや機能面を向上させる購入時リフォームの提案力の強化などが求められる。
今後、ニッチだったリノベーションが産業としてひとり立ちするには、消費者の支持と信頼とが長続きすることが前提である。業者や業界が自らの手で課題を整理し、解答を用意する必要がある。

印刷・紙・パルプ

●総合商社 紙パルプ部門の動向~中国中心に海外市場での販売が拡大、12/3期もプラス成長の見通し

国内の洋紙生産量が依然として低迷を続けるなかで成長を維持できている要因は、大きく2つある。
ひとつは、チップ・パルプにおいて、海外市場での販売が伸びていること。チップは外国間、パルプは外国間と輸出が好調である。国内需要の先行きに期待を持てなくなったことから、ここ数年海外のサプライソースや自社プロジェクトあるいは国内余剰パルプを活かし、中国を柱とする成長市場の開拓に努めてきた成果が表れている。

もうひとつは、板紙を含む包材の好調である。板紙の2011年度売上高は市況軟化から減少する見通しだが、販売量は好調が続いている。また、包材の売上高は各商社とも好調に推移、2010年度を下回るところは1社もない。総合商社の強みを活かしたエンドユーザー起点の直需型ビジネスが成果を上げている。

このように総合商社ならではの戦略、すなわちグローバルな事業展開と川下分野での分厚い展開力を武器に、先行きの展望が見えない国内市場に足を引っ張られることなく、新たな成長を見出そうとしている。特に海外市場の開拓は今後の成長の中核であり、国内ユーザーを相手に鍛え上げた足腰を使い、世界にチャレンジする時代が到来している。

その姿勢は、これから本格化すると予想される国内製紙メーカーの海外市場の開拓に際しても大きな役割を期待されるものである。ある意味、国内製紙メーカーが進むべき道を指し示し、地ならしをしているようにも見える。輸出にせよ海外生産にせよ、メーカーと総合商社が共に協力し合い海外市場を開拓すべき時代を迎えている。

 内容目次 


住宅・建材

【注目市場動向】
●中古住宅市場の動向~中古住宅再生市場の展望と各社の戦略~ (2~21ページ)
 本格化する中古住宅再生事業/リノベーションに対する意識/大手ハウスのスムストック/
 大手ハウスの中古住宅再生販売/新規参入が増える中古住宅再生事業/主要参入企業の動向/
 リノベーションの可能性と課題/リノベーション市場の方向性/マンションリノベーションの注力点/
 中古住宅再生事業の注力点/主要企業の取り組み方/中古住宅市場の方向性

●マンションリフォーム市場の動向~マンションリフォーム事業者の動向~ (22~28ページ)
 マンションリフォーム市場規模/業界構造/業界動向
 図表:全国分譲マンション水まわり設備リフォーム需要予測
 図表:マンションリフォーム業界構造
 図表:マンション用住宅設備機器定価制商品
 図表:マンション用フルリフォーム定価制商品
 図表:専有部リフォームの取組状況
 図表:専有部リフォームの取組状況

【注目企業分析】
●主力3事業を成長ドライバーと位置付け 規模の拡大を図る「トーセイ」の事業戦略 (29~40ページ)

印刷・紙・パルプ

【注目市場動向】
●グラビア印刷における産業資材市場の実態
 ~ノートPC、携帯電話向けIMD箔、台湾勢の低価格戦略で激戦~ (41~47ページ)
 表:IMD箔市場規模の推移
 表:需要分野別のIMD箔市場規模の推移
 表:IMD箔市場の参入メーカーシェア

【業界リサーチ】
●総合商社 紙パルプ部門の動向~Part1:序論、チップ取扱状況~ (48~66ページ)
 図表:商社別・品種別売上高及び予想
 図表:商社別チップ売上高推移
 図表:地域別チップ扱い量推移
 図表:商社別チップ販売数量及び予想

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年6月10日号

 トピックス 

住宅・建材

●住宅の環境性能に対する政策の後押しや関心の高さから複層ガラスなどに注目集まる「板ガラス」の動向

板ガラスにおける出荷量は、住宅着工数が大幅に減少した2007年以降、金融危機が起こった2008年及びその影響が長引いた2009年まで減少傾向にあった。しかし、2010年以降は、住宅着工数が若干の回復が生じたことにより前年比で増加傾向にある。2012年も住宅着工数の増加が期待されていることから、板ガラスの生産・出荷量も増加するものとみられる。

「複層ガラス」出荷量の需要分野は産業用、建築用に大別されるが、産業用は、建築用と比べ少なくコンビニエンスストアやスーパーなどの冷凍・冷蔵ショーケース等に使用される。

建築用は、省エネなどユーザーニーズ変化に伴い、認知度の向上が手伝い浸透している。「複層ガラス」をはめ込むサッシの種類の増加や、住宅メーカーが次世代省エネ基準を意識して「複層ガラス」採用を標準化仕様にしてきたことも増加傾向を支える要因となっていた。また、メーカー各社は、安全ガラスを組み合わせた防犯用の「複層ガラス」にも対応している。

「複層ガラス」は、主に建築用途のうちその大部分が住宅需要である。集合住宅やマンション需要よりも戸建て住宅需要の割合が多い。2011年は、震災以降の節電意識の向上や住宅エコポイント効果もあり、開口部の断熱機能を高めるため採用しているケースが増加している。「複層ガラス」の需要は新設住宅ばかりでなく、既存の住宅用ガラスのリフォーム等、取り替え需要も相当数出てきているようだ。

物 流

●国際宅配便市場の実態2011 ~アジア全域での市場競争が加速~

国際宅配便サービスの特徴は、基本的には1事業者でドアtoドアサービス(トラックでの集配~通関~航空機輸送~通関~最終地への配送)での国際輸送を行うことにある。したがって主戦場はあくまでもグローバルエリアとなる。このため、経済成長の目覚ましい各国において、いかにシェアを伸ばすことができるかどうかが競合他社との市場競争における明暗を分けることとなる。

過去を振り返ると、2000年以降、中国を中心にこれらの激しい市場競争が繰り広げられてきた。売上高やシェアの拡大については、中国の内需向け需要の取込みが重要であった。しかしながら、三国間輸送(例えば中国~欧米間の貨物輸送)の方が高い収益性を期待できるため、大手国際宅配便事業者の本音としては、中国市場でのシェア拡大を図る一方で、三国間輸送の拡大も重視してきた。(SCMなどの取込みが付加価値をアップさせ、高収益型の事業展開につながる。)

しかしながら2008年度、2009年度以降は、世界不況により欧米経済が冷え込んだため、中国を中心とするアジアの内需向け物流事業の重要性が増してきた。また、中国ばかりでなくベトナム、インドネシア、タイなど東南アジア各国の経済成長に伴う内需の物流マーケットが拡大。さらにインドにおける内需の物流マーケット規模が中国に迫ってきており、多くの有力物流事業者がインドへの本格的な参入を加速化させている。現在、中国に加えて東南アジア、インドなどを含めたアジア市場全域における市場競争を如何に有利に展開するかが国際宅配便事業者の最大の課題となっている。

 内容目次 

紙・パルプ

【注目市場動向】
●7兆円市場へ拡大した通販市場とカタログ媒体の動向
  ~ネット通販が牽引、カタログ依存度は低下傾向~ (2~16ページ)
【有力通販企業の動向】千趣会、ニッセン、スクロール、ディノス、オットージャパン
図.通販市場と百貨店・スーパー販売額推移
表.ネット通販売上高
表.通販企業売上高ランキング

【特別連載】
●印刷用紙の海外市場開拓の行方③
北越紀州製紙 洋紙事業本部貿易部
  ~新潟工場の競争力をテコに輸出を積極拡大、成長市場を取り込む~
 (17~25ページ)
図.北越紀州製紙 A2コート紙輸出量推移
図.北越紀州製紙 A2コート紙輸出比率推移
図.北越紀州製紙 A3コート紙輸出量推移
図.北越紀州製紙 A3コート紙輸出比率推移
図.北越紀州製紙 印刷用紙A輸出量推移
図.北越紀州製紙 印刷用紙A輸出比率推移

住宅・建材

【業界リサーチ】
●住宅リフォーム市場の2012年1Qは昨年下期の反動で昨年並み (26~30ページ)
図.住宅リフォーム市場の市場規模の推移(四半期)
図.市場の四半期ベースの推移(前年同期比)
図.年間市場規模の四半期ごとの移動平均
表.主要なハウスメーカーの2011年度リフォーム関連売上の状況

【注目市場動向】
●住宅の環境性能に対する政策の後押しや関心の高さから
複層ガラスなどに注目集まる「板ガラス」の動向
 (31~39ページ)
板ガラス全体市場動向
安全ガラス全体市場動向
複層ガラス全体市場動向

【注目企業動向】
●ストレージと不動産ビジネスのシナジーで高収益企業を目指す「エリアリンク」 (40~48ページ)
●成長軌道に乗り、2桁の収益率をキープする「タクトホーム」の事業戦略 (49~59ページ)

物 流

【注目市場動向】
●物流市場実態シリーズ PART3
国際宅配便市場の実態2011 ~アジア諸国の需要が増加~
 (60~66ページ)
図.国際宅配便の取扱数量の推移
表.国際宅配便事業の主たる有力企業一覧
図.小口貨物の国際輸送におけるコストダウン対応策イメージ
図表.国際宅配便における市場規模の推移と予測
 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年5月25日号

 トピックス 

住宅・建材

●公共建築物等の木造利用促進法などにより構造用を中心に見直される「集成材」の動向

集成材の国内生産量は、2006年をピークに減少に転じていたが、2010年は住宅市場が回復基調にあることや公共建築物等の木造利用促進法の施行等もあり増加している。2011年は東日本大震災後、その影響も見られたが、荷動きも比較的順調に推移し、結果的に昨年並みを維持した。

構造用集成材の採用率は、住宅市場全体で70~80%に達しているとみられ、住宅市場において高水準で採用されている。ここ数年、需要先である新築戸建住宅着工数の落ち込みや伸び悩みなどから厳しい状況が続いていた。新築戸建住宅着工数の若干の回復や公共物建築物などの木造化施策による大型建築向けの需要が増加などにより生産が増加傾向にある。

今後も引き続き、公共物建築物等における大型建築向けの木造化が普及・浸透するとともに、国産材の安定供給体制の整備・促進が図られるにしたがい、一層の国産材利用の促進が期待される。もともと、欧米では集成材が建築材の主流となっていることから、日本でも集成材が主流となってくるものと見られる。

紙・パルプ

●バインダー薬品~薄物指向で堅調。2011年は震災の影響受ける~

バインダー薬品としては、ラテックス、でん粉、ポバールがある。
バインダー薬品は、紙の薄物志向などから総体的に堅調な需要をキープしてきたが、2011年は製紙メーカーの減産に加えて、東日本大震災により大きな影響を受けた。
リーマンショック以降は価格も安定していたが、原料高騰により再び値上げに動き出している。

1.ラテックス
国内メーカーは、2004年以降原燃料の高騰に対応して値上げを実施、2007年以降もナフサ高騰に歯止めがかからず、値上げを実施、2008年も4月、7月、10月に値上げを実施するなど値上げ攻勢が続いた。リーマンショック以降は、世界的な景気後退からナフサ高騰も収まったため市況は弱含み傾向にあったが、再び上昇して高止まりしているため強含みで推移しているようだ。

2.でん粉
2011年のでん粉出荷量は、コート紙の減産に加え、東日本大震災の影響からマイナスとなる模様。金額ベースでは、ロシアの穀物禁輸に伴う北米シフトの影響やタピオカの高騰など上昇基調に転じたことから、値上げを実施している。最近は、エタノール燃料の原料として定着しており、2011年はタイの洪水でタピオカの価格高騰が予想されるなど、長期的には高値安定化の方向と考えられる。

3.ポバール
ポバールは、価格が高いことからPPC用紙では大半でん粉へシフトするなど代替化が進み、今では、コート紙や印画紙、感熱紙、感圧紙などの情報用紙、特殊紙向けがメインとなっている。ここ数年は、印刷用紙向けが伸び悩みも、インクジェット用紙や感熱紙向けに伸びており、合成品の特長を生かしてユーザーの多様なニーズに対応して新規需要の掘りおこしに取り組んでいる。オフィスでも、PPCからインクジェット用紙へシフトしたが、ほぼ一巡化のようだ。

 内容目次 

住宅・建材

【注目市場動向】
●公共建築物等の木造利用促進法などにより構造用を中心に見直される「集成材」の動向 (2~8ページ)

【中国進出動向】
●マンション実需を見込みリスクを抑え段階的に中国事業を展開する「三菱地所」 (9~13ページ)

【注目企業分析】
●価格据置で太陽光発電システムを標準搭載
 シェアアップにむけて巻き返し図る「東日本ハウス」の動向
 
(14~27ページ)

●京急沿線を基盤に地元密着で住生活総合企業を目指す「ウスイホーム」 (28~35ページ)

紙・パルプ

【特別連載】
●印刷用紙の海外市場開拓の行方②
 王子製紙 国際営業推進本部
  ~環境の変化に合わせ、東アジア市場の開拓戦略を練り直す~
 (36~46ページ)

【注目市場動向】
●製紙用薬品の市場動向②
 バインダー薬品~薄物指向で堅調。2011年は震災の影響受ける~
 (47~57ページ)

その他

【業界リサーチ】
●サービスロボット市場の将来性~Part2:医療/介護・福祉、公共分野編~ (58~69ページ)
  医療/介護・福祉分野、医療ロボット、介護・福祉ロボット、その他の医療/介護・福祉分野ロボット、
  検知型遠隔探査ロボット

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年5月10日号

 トピックス 

紙・パルプ

●印刷用紙の海外市場開拓の行方 輸入紙の攻勢をバネにグローバル企業への脱皮急ぐ
 ~震災と円高の影響で2011年の輸出は大幅減、巻き返しなるか~

インターネット広告の拡大や各種情報メディアのWeb化、ユーザーのコスト削減、人口減などの構造的な要因を背景に、印刷用紙の国内需要は2008年9月のリーマン・ショックを機に大きく縮小したままの状況が続いている。
2011年は東日本大震災の影響もあり、チラシなどの広告出稿量が年前半に苦戦したが、その後は持ち直しを見せ、なかでも塗工印刷用紙は前年を僅かながら上回る結果となった。しかし、出版不況の影響を受けやすい非塗工印刷用紙は依然としてマイナスを続けており、国内需要は下げ止まったとは言えない状況にある。

国内需要の低迷と反比例して、輸入紙は為替が1ドル100円を大きく割り込むようになった2009年以降拡大基調にある。特に震災の影響で国内製紙メーカーの供給体制に不安の生じた2011年は、歴史的な円高や国内紙の価格修正も加わり、大きく拡大した。なかでも塗工印刷用紙の輸入量は過去最高を更新した。

以上のように、国内需要の低迷と、円高を背景とする輸入紙の拡大に伴い、国内製紙メーカーの出荷量は厳しさを増している。

国内製紙メーカーがとるべき選択肢は主に2つある。ひとつは、高付加価値化とコストダウンによる収益力の強化および輸入紙対策等、国内市場への対応である。もうひとつは、内需依存から脱し、新たな成長エンジンを海外市場に求める道である。国内市場にとどまっていては規模の縮小が避けられない以上、後者の重みが日増しに増している。2007年後半以降、国内で稼働した4台の大型塗工紙生産設備(合計生産能力約134万t)は、品質およびコスト競争力の向上はもちろん、海外に打って出ることで飽和状態に陥った国内市場の閉塞感を打破する役割を期待されたものである。

ただ、震災の影響で2011年の輸出は大きく落ち込んでおり、これまで築いてきた輸出拡大の流れに今後どう影響を与えるかが注目される。

住宅・建材

●大規模修繕工事市場の動向
 ~魅力的なマーケットであるがゆえに競争も激化~

建築基準法改正、金融市場における信用収縮等を背景に、多くのデベロッパーが倒産。新築マーケットのプレイヤー数の減少とともに新築分譲マンション供給戸数が減少し、建設業者・設計事務所にとって今後安定的に伸びる分野は集合住宅の大規模修繕工事市場くらいである。集合住宅の中でも分譲マンションの大規模修繕工事市場は賃貸マンションと違い資金がプールされているためリスクの少ない魅力的なマーケットである。また、消費税増税による駆け込み需要という追い風も吹く。消費税増税時期については、まだ決定したわけではないが2014年からが有力とみられる。また、その数年後に再増税も検討されている。

そのため、2012年、2013年及び再増税前には駆け込み需要が期待できる。建設業界は現在、東日本大震災の影響を受けた被災地の復旧・復興需要で慢性的な人手不足となっているが、それが一段落した後には、駆け込み需要を狙ってくることが予想されるため、短・中期的に市場は拡大することが予想される。ただ、長期的にみると、参入事業者数の増加および価格競争の激化から事業者の淘汰が進むと考えられる。

 内容目次 

紙・パルプ

【特別連載】
●印刷用紙の海外市場開拓の行方①
輸入紙の攻勢をバネにグローバル企業への脱皮急ぐ 
  ~震災と円高の影響で2011年の輸出は大幅減、巻き返しなるか~ 
(2~8ページ)
2011年輸出は中質コート紙中心に大幅減、拡大基調を維持できるか
現地ニーズを見極めて世界市場を開拓

【注目市場動向】
●構造的減少要因が強まる新聞用紙・新聞業界の動向 
  ~㊦製紙メーカー、新聞社動向~
 (9~25ページ)
【製紙メーカー動向】日本製紙、王子製紙、大王製紙
【新聞社動向】読売新聞社、朝日新聞社、日本経済新聞社

住宅・建材

【注目企業分析】
●戸建事業での都市圏強化、地域特性商品企画、環境配慮型商品展開により
国内シェア拡大を進める「大和ハウス工業」の動向
 (26~45ページ)

【注目市場動向】
●2012年の住宅リフォーム市場見通し本格的な成長軌道への勝負の1年 (46~51ページ)
図.住宅リフォーム市場の市場規模の推移
図.市場の四半期ベースの推移(市場規模)
図.市場の四半期ベースの推移(前年同期比)
図.住宅リフォーム市場の短期予測
提言1:中古住宅+リフォームの可能性 ~「仲介×リフォーム×ファイナンス」+「相談窓口の一本化」が市場拡大に不可欠~
提言2:次世代に向けた住宅リフォーム投資の活性化が市場成長のカギとなる

●大規模修繕工事市場の動向
  ~魅力的なマーケットであるがゆえに競争も激化~
 (52~58ページ)
大規模修繕工事市場の概況
大規模修繕工事参入事業者
施工会社決定経緯
今後の動向
図.工事部位別 共用部修繕工事市場規模
図.共用部修繕工事市場規模 工事部位別内訳
表.管理会社の大規模修繕工事に対する取組
表.管理会社の共用部修繕工事売上高等の状況
表.改修工事専門施工会社売上高等の状況

その他

【業界リサーチ】
●サービスロボット市場の将来性 ~Part1:総論、生活分野編~ (59~82ページ)
需要分野毎参入メーカー動向(生活分野、業務用清掃ロボット、家庭用掃除ロボット、コミュニケーションロボット、多目的ロボット、教育・研究開発用ロボット、移動支援ロボット(モビリティロボット))
 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年4月25日号

 トピックス 

紙・パルプ

●構造的減少要因が強まる新聞用紙・新聞業界の動向
 ~米国では紙の新聞が減少する一方、ニュースサイトの有料化が進行

米国では、Web上の無料ニュースサイトの拡大を背景に、紙の新聞が淘汰の時代に入っている。急激な新聞用紙需要の減少から、苦境に立たされている製紙メーカーは多い。
ただ、同じ現象が日本でもそのまま起こるとは考えにくい。日本と米国の新聞業界との間にはいくつかの違いがあるからだ。例えば、①購読料収入対広告収入その他の比率は、日本が6:4程度であるのに対し、米国は3:7程度であり、米新聞社の広告依存度が高いこと、②米国には再販制度がないこと、③日本には戸別配達システムがあること、④日本の新聞は全国紙の比率が高く、米国には全国紙はほとんどないことがある。
したがって、米国で起きていることは必ずしも参考になるわけではないが、大きな流れ、すなわち、現在米国で進み始めている無料ニュース配信の有料化は、今後日本でも一般化すると見られる。
ネットに特化した新聞が次世代の新しい新聞として米国で隆盛を誇る時代になれば、いずれその波は日本にも押し寄せるだろう。
幸い、日本では米国のようなドラスチックな変化は起きないと見られ、新聞社および製紙メーカーが対処する時間的な猶予はある。ただ、戸別配達システムに守られた日本の新聞業界がそれ故に変革への意欲を欠けば、読者から見離される事態になりかねない。
理想は、紙の新聞と有料電子新聞が共に繁栄を謳歌することである。製紙メーカーは新聞社と一緒になってその理想に向かって何ができるのか追求していくべきではないかと考える。

住宅・建材

●富裕層に的を絞り、独自の路線を歩む「JPホーム」の事業戦略

「JPホーム」RC住宅専業としてほぼ注文住宅に特化した事業を展開、高級イメージの鉄筋コンクリート住宅に集中して、いたずらに量を追わず独自の事業領域を確立していく考え。
今後は、新築住宅市場の頭打ちが予想されるなか、住宅業界ではシェア争いが激化するとともに、リフォーム等のストック市場にシフトする傾向を強めているが、同社のように富裕層に的を絞ったRC住宅に特化、規模的成長を追わずに景気に左右されない安定した需要のあるニッチな分野で安定した業績をキープしていくという戦略も選択肢のひとつと言える。

 内容目次 

住宅・建材

【注目企業分析】
●海外事業・リフォーム事業などの重点育成事業の成長を加速化させる「住友林業」の動向 (2~20ページ)
●創業以来22年増収をキープする「ケイアイスター不動産」の事業展開 (21~28ページ)
●富裕層に的を絞り、独自の路線を歩む「JPホーム」の事業戦略 (29~36ページ)

紙・パルプ

【注目市場動向】
●製紙用薬品の市場動向①
サイズ剤 ~内添から外添への流れ一巡し伸び悩み~
 (37~47ページ)
表.サイズ剤の市場規模推移(固形換算)
1.酸性サイズ
表.酸性サイズ剤メーカー別販売推移(固形換算)
表.酸性サイズ剤メーカー別販売先
2.中性サイズ
表.中性サイズ剤メーカー別販売推移(固形換算)
表.中性サイズ剤メーカー別販売先
表.中性サイズ剤メーカー別納入品種
3.中性ロジンサイズ
表.中性ロジンサイズのメーカー別販売推移(固形換算)

【注目企業分析】
●オーナー経営から決別した新生・大王製紙
 ~“社会の公器”の自覚をもって、両者は事態の早期収拾に臨めるか~
 (48~56ページ)

【注目市場動向】
●構造的減少要因が強まる新聞用紙・新聞業界の動向 ~㊤新聞業界総論~ (57~75ページ)
図.2011年度からの10年間 年率2%減のペースで推移したと仮定したケース
図.2011年度からの5年間は年率2%減、16年度からの5年間は年率4%減と仮定したケース
1)コスト削減
①人件費の削減
②製紙メーカーとの協力によるコスト削減
③新聞社間の共同印刷の拡大
④夕刊廃止によるコスト削減
2)新聞販売収入の改善
3)ネットビジネスの立ち上げ

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年4月10日号

 トピックス 

住宅・建材

●エコ&セーフティをコンセプトに更なる飛躍を目指す「三洋ホームズ」
三洋ホームズは、鉄骨構造住宅に特化して事業展開、“エコ&セーフティ”の事業コンセプトのもと、当初から電機メーカーグループとしての特徴を生かし、太陽光発電システムやオール電化を標準仕様とするなど、地球環境にやさしく、永く安心して住み続けられる住まいを供給してきた。

現在は、戸建住宅事業、マンション事業、資産活用事業、リフォーム事業などフルライン体制を確立、総合住生活提案企業として顧客の幅広い要望に応えている。

戸建住宅事業は、フルオーダーによる一品生産を基本として、暮らし手がかなえたいオンリーワンな暮らしを実現する“KURASI’TE”を基本コンセプトに、ブランド名も“KURASI’TE”として展開している。
同コンセプトでは、顧客ごとのライフスタイルや要望に合わせて、「家族の見える暮らし」、「どこでも勉強の暮らし」、「仲間と集う暮らし」、「スローライフの暮らし」、「都会ロハスな暮らし」、「ペットヒーリングの暮らし」、「孫と一緒に住む暮らし」、「快適アシストの暮らし」、「自然と暮らすセカンドライフ」、「便利な気配り収納」など10の暮らしを提案している。

物流

●宅配便市場~国内需要頭打ち感、海外展開加速に
国内の宅配便需要は頭打ち感が否めないこと等から、有力な宅配便事業者、とりわけシェア上位の2社では、経済成長・発展が著しい中国や東南アジア諸国での宅配便事業を開始している。これら有力事業者では、従来、日本と海外諸国間におけるデリバリー事業を行っていた。昨今、これら輸送サービスとは異なり、日本国内における宅配便サービスを、海外諸国にそのまま輸出し、現地にて宅配便サービスの展開を開始、注力している。

現在、これら海外における宅配便サービスの主たる需要は、BtoCサービスである。中国などでは通販事業の成長が著しく、これら通販事業の需要が急拡大中。今後もこのような日本の宅配便サービスの海外展開は加速していくものと予想される。

また今後はBtoC需要におけるサービスエリアの拡大に加えて、CtoC、BtoBへの展開も課題となる。また、日本国内では当たり前となった決済代行サービスの展開もこれからの取組み課題となるであろう。さらに、日本を除く海外間(例えば中国とマレーシアなど)における宅配便サービスの展開も視野に入っている模様。海外での宅配便サービスの展開はまだスタートしたばかりであり、その取組課題は非常に多い反面、その成長が期待できる領域でもある。
さらに、従来、有力な宅配便事業者が取組課題として注力してきたロジスティクスサービスについても引続き課題としてあげられる。むしろ海外事業の展開により、ロジスティクス能力の重要性はますます高まっている。日本のみならず海外諸国を一つの営業エリアとして捉えて、ドアtoドアでサービスを図ることができるようなシステム・仕組みづくりが急務となっていると言えよう。

 内容目次 

住宅・建材


【注目企業分析】
●スローアンドスマートをコンセプトにトップランナーとして業界を牽引する「積水ハウス」の動向 (2~24ページ)
●エコ&セーフティをコンセプトに更なる飛躍を目指す「三洋ホームズ」 (25~33ページ)
●自社分譲中心にドミナント戦略を強化する「細田工務店」 (34~45ページ)

紙・パルプ

【特別連載】
<製紙メーカーの物流戦略⑥>

●大王製紙 ~顧客の声に耳を傾けつつ、グループの枠を越えた効率化を指向~ (46~53ページ)
表.大王製紙 製品物流費推移(紙・板紙分)
表.大王製紙 仕向け地別比率(2011年度上期)
表.大王製紙 全国向け工場別輸送手段(2011年度上期)
表.大王製紙 関東向け工場別輸送手段(2011年度上期)
図.大王製紙 工場別の首都圏向け輸送経路
表.大王製紙 自社消費地倉庫一覧

【注目市場動向】
●クラフト紙の市場動向(下)
 ~未晒、晒分野ともに王子製紙が強さ発揮、輸出拡大が共通課題~
 (54~68ページ)
メーカー勢力図
①未晒(重袋用両更、一般両更、特殊両更)
②晒(純白ロール紙、両更晒、片艶晒)

物流

【業界リサーチ】
<物流市場実態シリーズ PART2>

●宅配便市場の実態2011 ~国内需要が頭打ちの中、メール便と海外展開を図る~ (69~76ページ)

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年3月25日号

 トピックス 

紙・パルプ、印刷

●クラフト紙の市場動向 ~封筒用途を中心に大幅減、加工用途は比較的堅調
封筒向けの紙使用量は、08年のリーマン・ショック以降、大きく減少している。
背景には、民間企業を中心に低コスト指向が強まり、圧着はがきへシフトしたり、Web化の流れの中で各種申し込み手続きやDM類がネット上にシフトしたりして、封筒が以前よりも使われなくなったことがある。さらにクラフト紙の場合は、これら要因に加えて他品種へのシフト、すなわち安価な一般上質紙や色上質紙、透明ビニルなどへのシフトが追い打ちをかけ、非常に厳しい状況にある。

加工用途に使用されるクラフト紙は、封筒用の需要が、リーマン・ショック後に大きく減少したのに比べると、比較的落ち込みは小さく済んでいる。ユーザーの海外生産シフトや輸入品の増加を背景に、カーペットロールや綿棒の軸など、以前からまとまったボリュームのあった用途は減少している。しかし、その一方で、食品包装(ビールラベル、ヨーグルトの蓋、ラーメンカップの断熱材、ピザ包装箱、惣菜用カップ、コンビニ持ち帰り用ファーストフ-ドの包装など)の需要は堅調であり、全体を下支えしている。

加工用途の今後の注力ポイントは、安定需要の見込める食品分野をいかに開拓していくかである。直接食品に触れる包装の場合、異物管理が以前に増して厳しくなっているため、それら需要を開拓するには継続的に設備投資が必要になるなどの面はあるものの、他の分野の需要が減少傾向にあることから、各社注力分野になっている。

住宅・建材

●ストック事業の強化に取り組む「東急ホームズ」の事業戦略
東急ホームズは、東急グループ唯一の住宅事業会社として、1982年に東急不動産から独立、1993年には輸入住宅に本格参入するなど着実に発展、1995年には、FC事業にも進出、さらに、2008年4月1日付けでリフォーム専業の「(株)東急アメニックス」と合併、「(株)東急ホームズ」としてストック型市場に対応した住生活総合ソリューション会社として新たなスタートをきっており、今年創業30周年を迎える。

同社の特徴としては、①本物の北米のデザイン様式と高気密・高断熱性能、多彩な生活を提案する輸入住宅「ミルクリークシリーズ」での展開。②「環境・健康住宅」を打ち出し、「空気・水・安全・安心」の4つの健康理念を揚げ、全館空調、全館浄水システム及び花粉対策や防災対策についても提案している。③「心を癒す、くつろぎの家」をテーマに、分譲住宅の新しい建売商品「リフレスト」を展開。④リフォームで定価制全改装商品「暮らしアップ」を打ち出し、耐震補強工事を標準設定、健康や省エネに関する提案も行っている。
同社が、好調に伸びてきた要因は、ロングセラーの「ミルクリーク・ノーブル」をベースに、企画型住宅などのコストパフォーマンスに優れた商品力と商品ごとの明確なコンセプトを打ち出している点にあり、輸入住宅としてのブランドを確立している。

同社は、リフォーム専業の「東急アメニックス」との合併により、「暮らしアップ事業本部」でリフォーム事業を展開してきたが、さらに、リフォーム事業全体の体制強化を図り、2011年4月に「暮らしアップ事業本部」と「リフォーム事業本部」に分割している。

同社の住宅ストック数は、15,000棟を超えており、価格や工事内容を明示した定価制商品などのユーザーニーズにマッチした商品開発や法人施設のリニューアルなど事業領域も広げている。
一般的に、リフォームを依頼する際に、顧客が感じる不安として、(1)企業に対する不安(信用できる会社なのか)(2)価格の不安(いくらかかるのか)(3)品質・施工の不安(工事は安心できるのか)があると言われており、これらの不安に対し、同社では、(1)企業に対する不安に対しては「東急ブランド」で、(2)価格の不安に対しては、定価制で、(3)品質・施工の不安に対しては、リフォーム創業40余年に及ぶ長年の経験と累計55万件以上の実績により信頼が裏打ちされている。

今後は、グループの総合力を活かし、不動産流通の「東急リバブル」との連携を強化していく考えである。

 内容目次 

紙・パルプ、印刷

【特別企画】
●過度な拡大を抑え、持続的発展を目指す
中国製紙産業発展の第12次5ヵ年計画
 (2~7ページ)

【注目市場動向】
●クラフト紙の市場動向(中) ~封筒用途を中心に大幅減、加工用途は比較的堅調~ (8~13ページ)
図.紙袋向けクラフト紙 品種別構成
封筒用途:色クラフト紙を中心に大幅減、需要減とグレードダウンが響く
図.封筒向けクラフト紙 品種別構成
加工用途:需要の落ち込みは限定的、食品分野の開拓が今後の焦点
図.加工用途向けクラフト紙 品種別構成

<注目カテゴリ別のオンデマンド印刷市場の分析>
●バリアブルDMの市場動向 ~大手、凖大手、中堅上位での取り組みは前進~ (14~20ページ)

住宅・建材

【注目市場動向】
●遮熱塗料(高日射反射率塗料)の動向
 ~省エネルギー対策に寄与、塗料業界で最注力されている期待の塗料~
 (21~35ページ)
遮熱塗料の市場動向
遮熱塗料の市場規模推移
参入メーカーの動向
建築用遮熱塗料の商品状況
表.建築用遮熱塗料の主要商品一覧
遮熱性舗装の市場動向
遮熱性舗装の市場規模推移

●収納ビジネス市場 ~Part2 レンタル収納/コンテナ収納市場~ (36~40ページ)
図.全国のコンテナ収納市場規模推移(年換算値)

●2011年の住宅リフォーム市場(速報値) (41~43ページ)
図.住宅リフォーム市場の市場規模の推移
図.市場の四半期ベースの推移(市場規模)
図.市場の四半期ベースの推移(前年同期比)
図.住宅リフォーム市場の短期予測

【注目企業分析】
●ストック事業の強化に取り組む「東急ホームズ」の事業戦略 (44~54ページ)

【注目市場動向】
●照明市場の動向④
照明総市場の市場規模動向 
(55~64ページ)
図表.照明総市場(一般照明用途)の市場規模推移(金額ベース)
図表.照明総市場におけるメーカー別市場シェア
図表.照明総市場における光源別市場シェア
図表.照明総市場の建物用途別市場シェア
図.建物用途別にみるLED化率(フローベース)
 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年3月10日号

 トピックス 

紙・パルプ、印刷

●オフィスコンビニ市場の分析~他業種からの新規参入と顧客企業の内製化、生き残りをかけた大競争時代へ突入
オフィスコンビニ市場は、これまで印刷企業の仕事とされてきた軽印刷の市場を主に取り込むことで右肩上がりの成長を続けてきた。しかし、時代の変遷の中で他業種の参入に押されて競争は激化する方向にあり、サービス内容を的確に変えていかなければ生き残れない大競争時代に突入しようとしている。

Web化の時代にあっては、オフィスコンビニの競争相手もまた変わりつつある。
以前は競争相手と言えば印刷企業やコピー業者ぐらいのものだったが、Web化の進展とともに多くの業態が新規参入できるようになってくると、複写機メーカーや物流業者が手強い競争相手に浮上してきた。

一方、顧客企業の内製化もまた別の意味で大きな競争相手である。ハードの低価格化とともに内製コストが下がってきているだけに、オフィスコンビニ事業者にとっては懸念される動きになっている。

内製化についての顧客企業の考え方は二通りある。ひとつは、内製化によってアウトソーシングするよりもコストを安く抑えられるのならば、できるだけ外部に出していた仕事を取り込み、経費を削減すべきだという考えである。もうひとつは、人材はノンコア業務に割くよりもコア事業に回すのが本来の姿であり、印刷関連作業はできるだけアウトソーシングするべきだという考えである。

どちらを選択するかは企業の考え方次第だが、傾向としては、中小企業は内製化、大企業はアウトソーシング化の傾向が強いようだ。専門事業者をオフィス内に常駐させるインプラントは、その中間的な位置づけと言える。
事業者間の競争を“横の競争”とするならば、内製との競争は“縦の競争”である。オフィスコンビニ業界は、横と縦の競争に留意しつつ、顧客の求めるサービスを的確に提供していく力がなければ、いずれ淘汰されかねない時代に入っている。

住宅・建材

 ●「建材畳」市場~コストダウン・軽量化ニーズを捉え脱ワラ製品成長も、和室減少が懸念材料にある
底打ち感が出てきたようであった畳床市場ではあるが、現在も集合住宅は和室を設けない仕様が増加、戸建住宅でも都市部では和室を設けない住宅が増えており、和室ニーズの根強かった地方でも和室が減るなど、総体的に1戸当りの床面積が頭打ちのなかで、そのしわ寄せが和室に集中していることからまだ歯止めが掛かったとは言えないようだ。
タイプ別構成では、ピークに達しつつも、依然脱ワラ化の流れが続いているようだ。

畳床市場で、脱ワラタイプが急成長を遂げてきた要因としては、次のような点があげられる。
① 防虫性に優れており、健康・清潔志向の時代のニーズにマッチした。
② 床加工が容易で、生産性に優れる。
③ 軽量化による作業性の向上。
④ 価格、品質の安定、工業製品であるため、品質、精度の安定性が高い。
⑤ 断熱保湿性に優れる。
⑥ 作業環境がクリーンである。
⑦ 優良なワラの入手難。

以上のような点が、畳業者、ハウスメーカー、一般消費者それぞれに複合的なメリットとなって受け入れられたことが、大きくシェアアップした要因だろう。

畳床の流通経路は、一般的に畳材商社を通して、関東・中部以北では、畳材商社、材料商を通して畳工事店に流れるケースが多く、関西以西では、畳工事店の規模が大きいため、工事店に直接流れるケースも多くなっている。
有力業者が、どのメーカーの畳床を扱うかで、畳床メーカーの業績が左右されるため、畳床メーカーは関係強化に全力をあげているのが実態である。また、直ルートにスタンスをおいて、シェアアップを図ろうとするメーカーもある。
脱ワラ畳は、総体的に西日本を中心に普及拡大し、その後、東日本にも広まり、現在は東西の扱い比率はイーブンにあるとみられる。
一般的に、西日本のマーケットの成熟度が高く、東日本地域では、まだ開拓の余地があるとみられる。特に、東北地区では、ワラ床ニーズが強く、まだ、脱ワラ床の需要拡大の余地が残されていると考えられる。

 内容目次 

紙・パルプ、印刷

【注目市場動向】

●クラフト紙の市場動向(上)
 ~輸出拡大、加工用途開拓、生産体制の再編で急激な需要減に対処~
 (2~11ページ)
品種別動向
【未晒包装紙】重袋用両更クラフト紙、一般両更クラフト紙、特殊両更クラフト紙
【晒包装紙】純白ロール紙、両更晒クラフト紙、片艶晒クラフト紙

【特別連載】
<製紙メーカーの物流戦略⑤>

●中越パルプ工業 ~直送強化に取組み、対製品売上高物流費比率は改善傾向~ (12~17ページ)
表.中越パルプ工業 製品物流費
表.中越パルプ工業 倉庫概要
表.中越パルプ工業 工場別仕向け地別比率(2011年度上期実績)
表.中越パルプ工業 工場別対製品売上高物流費比率(製品物流費/売上高)
表.中越パルプ工業 全国向け 工場別輸送手段(2011年度上期実績)
表.中越パルプ工業 関東向け 工場別輸送手段(2011年度上期実績)
表.中越パルプ工業 関西向け 工場別輸送手段(2011年度上期実績)
図.中越パルプ工業 首都圏向け工場別輸送経路(主要事例)
表.中越パルプ工業 工場別協力会社

【業界リサーチ】
<注目カテゴリ別のオンデマンド印刷市場の分析>

●オフィスコンビニ市場の分析 ~生き残りをかけた大競争時代へ突入~ (18~27ページ)

住宅・建材

【注目市場動向】
●コストダウン・軽量化ニーズを捉え
 脱ワラ製品成長も和室減少が懸念材料にある「建材畳」市場の動向
 (28~42ページ)
表.畳床総需要の推移
表.タタミボード・メーカー別出荷推移
図.タタミボード・メーカーシェア
表.押出発泡ポリスチレンフォーム・畳床向けメーカー別出荷量
表.2010年度 発泡ポリスチレンフォームメーカーのタイプ別概況(畳換算)
図.畳床向けPSフォームのメーカーシェア
表.ヘルシー畳床の製品概況
図.建材畳の流通マップ

●照明市場の市場規模動向③
LED照明市場の動向 ~震災による省エネ気運の高まりによって、普及がさらに加速~
 (43~51ページ)
図表.LED照明の国内市場規模の推移
図表.LED照明器具のメーカー別市場シェア
図表.LEDランプのメーカー別市場シェア
図表.LED照明器具の建物用途別の市場シェア(2010年実績)
図表.LED照明器具の建物用途別の市場シェア(2011年見込)
図表.LED照明の事業展開の方向性,主要メーカーの垂直型事業

【注目企業分析】
●地元密着の家づくりに徹し永続的な経営を志向する「相羽建設」 (52~58ページ)
●「完全フル装備の家」で快進撃続く、全国展開も視野に入れる「富士住建」 (59~66ページ)

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年2月25日号

 トピックス 

紙・パルプ

●北越紀州製紙 ~紀州工場が加わり合理化の余地拡大、競争力強化につなげる
北越紀州製紙の製品物流は、2011年4月の旧紀州製紙との完全統合を機に新たな合理化に向けて動き始めている。
北越紀州製紙の物流に関する考え方は次の4点に集約できる。
①需要に見合った生産・販売・物流の実現
②元地倉庫の重視
③直送体制の拡充
④経済性と環境配慮型物流とのバランス
紙・板紙市場が飽和から縮小に向かうなか、顧客志向の物流を実行することにより、顧客の支持を獲得することが必要だ。そのためには、需要に応じた生産を行うことで在庫の増減幅を縮小、市況の安定化を図るとともにコストダウンに取組んでいく。
また、元地倉庫中心の考え方についても継続していく。これによって、さらなる直送体制の強化を図ると同時に、代理店との連携を深めることで交錯輸送の削減にも取り組んでいく方針である。
さらに輸送手段の選択に際しては経済性だけでなく環境への配慮も重視する。トラックに比べて環境負荷の小さい海上輸送や鉄道輸送を今まで以上に活用する方針であり、工場ごとに最適な組み合わせを考えていく。この点については合併によりラウンド輸送の余地が拡大しており、経済性と環境性の両面から取り組む姿勢である。

住宅・建材

●木質住機市場の動向 ~さらなる住みやすさのニーズを捉え、新しいライフスタイルの提案を図る
木質住機市場は、主に新築への需要が中心となっており、機能性アップやデザイン的な変化は多少あるものの、製品的にはほとんど出尽くした感がある。そのため、製品の多くは新築住宅着工戸数に連動、市場の成熟化が進んでいる製品とも言える。
住宅のコストダウンが進行するなか、住宅メーカーのコストダウン要請が強まっている。その影響を受けるとともに、家具からクロゼットへの嗜好の移り変わりなど、ライフスタイルの変化とともに、家具市場のニーズが変化している。
また、家具メーカーが木質住機分野に参入、差別化の難しい製品であることから価格競争が一段と激化している。さらに、合板などの原材料費、物流費の高騰などから、収益確保がメーカーにとっての大きな課題となっている。
このため、メーカーサイドでは値上げを実施しているが、コストアップ分を吸収できるまでには至っていないようで、安い代替素材の開発などコストダウンに取り組んでいるが、収益的には厳しい環境にある。大幅な需要が期待されない現在では価格上昇は厳しい局面にある。
最近、大手建材メーカーが、フローリングなどのエコ化を推し進めているが、合板やMDFに植林木や国産材、森林認証材など使用しはじめていることなどから、木質住機などに裾野が広がれば、調達力のある大手建材メーカーの占有率も高まるであろう。長期的に見れば、家具メーカーからの参入組や海外メーカーも含めて、建材メーカーの勢力地図も大きく様変わりする可能性もある。

 内容目次 

紙・パルプ

【特別連載】
<製紙メーカーの物流戦略④>

●北越紀州製紙 ~紀州工場が加わり合理化の余地拡大、競争力強化につなげる~ (2~10ページ)
表.北越紀州製紙 製品物流費推移
表.北越紀州製紙 工場別仕向け地別比率(2011年度上期実績)
表.北越紀州製紙 工場別対製品売上高物流費比率(製品物流費/売上高)
表.北越紀州製紙 全国向け 工場別輸送手段(2011年度上期実績)
表.北越紀州製紙 都内向け 工場別輸送手段(2011年度上期実績)
表.北越紀州製紙 消費地倉庫の保管能力と扱い品種
図.北越紀州製紙 工場別の都内向け輸送経路(主要事例)

【注目市場動向】
●一般上質紙
 ~東日本大震災の影響受けるも一時的、教科書改訂のほか、大きな特需要因なし~
 (11~24ページ)
表.印刷用紙A 年別需給推移表
表.印刷用紙A 上半期需給推移表
表.印刷用紙A 主要メーカー別生産・出荷(2011年度上期)
図.上級紙輸入推移
表.日本製紙 印刷用紙A国内出荷量
表.日本製紙 印刷用紙A 代理店、需要分野概要
表.王子製紙 印刷用紙A月産量
表.王子製紙 印刷用紙A 代理店、需要分野概要
表.北陸紀州製紙 印刷用紙A月産量
表.北陸紀州製紙 印刷用紙A代理店、需要分野
表.中越パルプ工業 印刷用紙A月産量
表.中越パルプ工業 印刷用紙A代理店、需要分野

住宅・建材

【注目市場動向】
●さらなる住みやすさのニーズを捉え、新しいライフスタイル提案を図る「木質住機」市場の動向 (25~41ページ)
表.主要木質住機の出荷実績推移
図.木質住機市場の推移
表.壁収納・主要メーカー出荷実績
表.木製ドア・主要メーカー出荷実績
表.階段セット・主要メーカー出荷実績
表.下駄箱・玄関収納の主要メーカー出荷実績

●照明市場の市場規模動向②
電球類市場の市場規模動向
 ~震災の影響による節電・消灯の取り組みにより、2011年の市場規模は縮小の見込み~
 (42~52ページ)
表.電球類国内市場の算定式
表.電球類(一般照明用途)の国内総市場規模推移(金額ベース)
図.電球類(一般照明用途)の国内総市場規模推移(金額ベース)
図.電球類の国内生産市場規模の推移(金額ベース)
図表.電球類の国内生産市場規模の推移(数量ベース)
表.電球類の輸出市場規模の推移金額ベース
図.電球類の輸出市場規模の推移(金額ベース)
図.輸出国別の電球類輸出市場規模構成比(金額ベース)
表.電球類の輸入市場規模の推移金額ベース
図.電球類の輸入市場規模の推移(金額ベース)
図.輸入国別の電球類輸入市場規模構成比(金額ベース)
表.電球類(既存光源)市場のメーカー別市場シェア
図.電球類(既存光源)市場のメーカー別市場シェア

●収納ビジネス市場(2011年 全国版) ~Part1 トランクルーム/文書保管・文書管理市場~ (53~60ページ)

【注目企業分析】
●新たな事業戦略でステップアップを目指す「大成建設ハウジング」 (61~70ページ)

 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年2月10日号

 トピックス 

住宅・建材

●マンション管理事業者の動向 ~事業者のリプレイス戦略の実態はいかに
高齢化や人口減少による新築分譲マンション供給戸数の先細り及び長期景気低迷局面により現在のマーケットサイズは今後さらに拡大し事業者間における厳しい状況は今後も続くことが予想される。
そのような状況において、大手管理会社では提案内容の充実化、プレゼンテーション力の強化、情報収集力の向上、リプレイス専属営業マンの増員等により、限られたパイにおける奪い合いが続くであろう。ただし、リプレイスの際に重要なポイントとなる価格競争という観点からはそろそろ底に近づいており、今後はある程度落ち着くものと思われる。
一方、ディフェンス面の強化、つまり既存物件をいかに守っていくか、ということが今以上に重要になる。
ディフェンス強化策として考えられるのは、管理会社の評価のモノサシとなる管理員、フロントマンの質のレベルの向上、1フロントマンあたりの担当物件数を抑制し密な組合運営を行うこと、等が挙げられる。
管理組合がリプレイスを考えるそもそもの動機は、現在の管理会社に対して価格面やサービス面で何らかの不満をもっていることであるから、その不満をひとつひとつつぶしていき、顧客満足度を向上させることが価格競争による消耗戦に打ち勝つ戦略と考えられる。
いずれにしても、オフェンス・ディフェンス両面からバランスの取れた総合力での戦略が重要になる。

紙・パルプ

●三菱製紙 ~被災の八戸工場は完全復旧、春需に向けて物流体制を再構築
三菱製紙の紙部門の物流機能は、2011年3月に発生した東日本大震災によって八戸工場の生産機能が停止したのに伴い、イレギュラーな状態に置かれてきた。一部抄紙機が稼働し始めてからも生産したそばから製品が次々に出荷されるため、消費地で在庫せずにユーザーに直納される比率が非常に高かったり、消費地で在庫するにしても倉庫を使い分ける余裕がなかったりと、効率的とは言えない状況が続いていた。
しかし、同年11月15日に6号抄紙機が再稼働し、生産体制が完全復旧してからは、生産量の回復とともに徐々に震災前の姿に戻りつつある。12年に入って正常化に向けた取組みは本格化、不需要期の1~2月を利用して消費地在庫を積み増すなど、春需に備えて最適な物流体制の再構築を急いでいる。
再構築にあたっては、物量変動に関係なく、㎏当たり物流費を低減させる意識をメーカー、流通、物流のそれぞれが共有し、どうしたら改善できるのかを原点に返って見直すことに努めている。単純に運賃や倉庫料の引き下げを求めるのではなく、配送する仕組みや顧客ごとに納入する形態を再考し、在庫の最適配置、配送コストの極小化などを追求していく姿勢である。

 内容目次 

住宅・建材

【注目市場動向】
●環境性能や高付加価値をさらに訴求し、
 シニア市場や非住宅市場に需要喚起する「複合フローリング」市場の動向
 (2~25ページ)
表.新設住宅着工戸数と複合フローリング出荷量推移
図.複合フローリングタイプ別出荷量推移
表.複合フローリングのメーカー別売上高・販売量
図.複合フローリングのメーカーシェア

●照明市場の動向① 照明器具市場の市場規模動向 (26~35ページ)

【注目企業分析】
●グループの連携強化で、更なるステップアップを図る「三菱地所ホーム」 (36~47ページ)

【業界リサーチ】
●マンション管理事業者の動向 ~事業者のリプレイス戦略の実態はいかに~ (48~54ページ)
1.リプレイス戦略
  表.リプレイス獲得の決め手になるポイントとして認識している事項
  表.リプレイス物件獲得のために実施している主な営業、広告活動
  表.営業部隊の人員数
  表.リプレイスマーケットの今後の見解
2.今後の課題及び成長戦略
  ①プラスαの提案やサービスによる差別化
  ②リプレイスの強化
  ③M&Aによる規模拡大
  ④派生サービスの受注拡大
  表.現状の課題及び今後の市場見通し

紙・パルプ

【特別連載】
<製紙メーカーの物流戦略③>

●三菱製紙 ~被災の八戸工場は完全復旧、春需に向けて物流体制を再構築~ (55~63ページ)
表.三菱製紙 製品物流費推移
表.三菱製紙 工場別対製品売上高物流費比率(製品物流費/売上高)
表.三菱製紙 工場別仕向け地別比率(2010年度上期実績)
表.三菱製紙 全国向け工場別輸送手段(2010年度上期実績)
表.三菱製紙 首都圏向け工場別輸送手段(2010年度上期実績)
図.三菱製紙 首都圏向け工場別輸送経路(代表例)
表.三菱製紙 工場別協力会社
表.三菱製紙 首都圏倉庫概要

【注目市場動向】
●感熱紙 ~震災を機に輸入拡大、ラベル用途が苦戦~ (64~80ページ)
表.感熱紙 国内需要分野別推移(月間平均)
表.感熱紙 主要メーカー別用別 国内月間販売量(2011年度上期)
表.感熱紙 メーカー別販売量推移
表.感熱紙 メーカー別販売量推移(2010年度上期、2011年度上期)
 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年1月25日号

 トピックス 

紙・パルプ

●日本製紙~最適物流体制の構築に注力、生産体制の再編に備える
日本製紙製品(洋紙)の物流を担う地域主管物流会社3社は基本的に並列的な組織として位置づけられ、地域ブロック体制を担っている。
地域ブロック体制は、全国を4つに分けた上で各ブロックに主管物流会社を置き、それらがブロック内にある工場全体の実務窓口となって、各工場の指示のもと情報を一元化することでスケールメリットの発揮などを目指すものである。主管物流会社を置くことで効率的な配送が容易になり、一次輸送コストや構内作業コスト、間接費の削減などにつながっている。2003年の導入以来、コスト削減のみならず、各物流会社の扱い量の増加による業容拡大に寄与し、一定の成果をあげている。
このように生産地物流(各ブロック)は、協業することで工場からの輸送はもとより消費地における物流までを集中管理・合理化、グループ全体の物流最適化を目指している。

住宅・建材

●マンション管理業界の動向
 ~「管理戸数増加」が至上命題、そのための戦略として考えられるのは主にリプレイスの強化とM&A
2010年のマンション新築着工戸数は、前代未聞の低水準を記録した2009年と比較するとやや持ち直した感があり2011年も今のところ比較的堅調に推移している。ただし、世界経済を見渡すと明るい材料等が見当たらず2番底の懸念もある。大手デベロッパーに対するヒアリングにおいても慎重な姿勢を崩さないとの見方が多く、デベロッパー系マンション管理会社でさえも新築だけで潤っていける時代は終わりに近づいている。
売上を伸ばし、利益を維持・向上させるためには「管理戸数増加」が至上命題。そのための戦略として考えられるのは主にリプレイスの強化とM&Aの2つであろう。
まず、リプレイスとは、既築マーケットにおける管理会社の変更を意味する。リプレイスで最も重要な要素は「価格」であろう。
マンション管理費は一般的に財閥系⇒デベロッパー系⇒独立系の順に安くなるという傾向がある。
親会社にデベロッパーを持たない独立系管理会社は価格の安さを武器にリプレイスマーケットを主戦場として管理戸数を伸ばしてきた経緯がある。
しかしながら、近年、リプレイスを積極化するデベロッパー系のマンション管理会社は管理委託費を下げ、独立系の価格に相当近づいている状況である。
新築分譲マンションの大幅供給が当面見込めない現状からして、リプレイスマーケットにおける事業者間の熾烈な競争は今後も続くであろう。

 内容目次 

紙・パルプ

【特別連載】
<製紙メーカーの物流戦略②>
●日本製紙 ~最適物流体制の構築に注力、生産体制の再編に備える~
 (2~13ページ)
表.日本製紙 主要地倉庫の保管能力と扱い品種
表.日本製紙 製品物流費推移
表.日本製紙 工場別対製品売上高物流費比率(製品物流費/売上高)
表.日本製紙 工場仕向け地別比率(2011年度 上期実績)
表.日本製紙 全国向け 工場輸送手段(2011年度 上期実績)
表.日本製紙 首都圏向け 工場輸送手段(2011年度 上期実績)
図.日本製紙 工場別首都圏向け輸送経路(主要事例)2011 上期実績

【注目市場動向】
●震災を機に普通紙へのシフトが進んだノーカーボン紙の動向
 (14~25ページ)
表.メーカー別に見た平判、巻取比率
図.ノーカーボン紙の国内メーカーシェア
表.日本製紙
表.大王製紙流通状況
表.三菱製紙流通状況
表.富士フイルム流通状況
表.王子製紙流通状況

住宅・建材

【注目市場動向】
●2011年度は遮熱スクリーンなど節電・省エネ製品で活路を見出す「ブラインド」市場の動向 (35~49ページ)
表.ブラインド・スクリーン類の市場規模推移(卸売ベース)
図.2010年度ブラインド・スクリーン類の市場構成比(卸売ベース)
図.2010年度ブラインド・スクリーン類の主要メーカーシェア
表.ブラインド・スクリーン類の主要メーカー販売推移
表.ブラインドの主要メーカー販売推移
表.スクリーン類の主要メーカー販売推移
図.ブラインドの主要メーカーシェア
図.スクリーン類の主要メーカーシェア
表.2010年度スクリーン類の内訳

●さらなる厳しい市場環境を見据え業界再編加速する「カーテン」市場の動向 (50~56ページ)
メーカー動向
表.カーテン主要メーカーの売上高

●鋼製物置市場の最新動向 (57~65ページ)
表.時代別にみる鋼製物置のトレンド
図表.鋼製物置 製品別出荷量推移
表.有力メーカーにおける鋼製物置等の新商品一覧
図表.鋼製物置 市場規模推移
図表.鋼製物置 メーカーシェア

【業界リサーチ】
●マンション管理事業者の動向 ~マンション管理業界の動向~ 
(66~72ページ)
表.新築及びリプレイスマーケット 各社ポジショニング
表.グループ管理戸数上位社(2011/3期)
図.マンション管理費市場規模
図.市場規模シェア
図.工事部位別 共用部修繕工事市場規模
図.2010年管理費市場規模 VS 共用部修繕工事市場規模

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2012年1月10日号

業界代表が語る2012年の課題と展望

  • 株式会社 矢野経済研究所 代表取締役社長 水越 孝
    『2012年 旧来の絆を断ち切り、新たな市場に事業機会を創出せよ』
  • 他55社