今週のSalaam Gateway vol.2(デジタル競争力が高まるインドネシア、イスラム諸国)
Salaam Gatewayの中で紹介されている記事から弊社研究員が気になる記事をご紹介。Salaam Gatewayは2015年10月に開設された世界のイスラム経済に関するニュース・インサイトのポータルサイト。
デジタル競争力が高まるインドネシア、イスラム諸国
ESCPのDigital Riser 2020レポート(デジタル競争力の成長性評価レポート)によると、G20の中ではサウジアラビアがトップ、つづいてフランス、インドネシアとなっている(なお、日本はG20の中では6位)。
サウジアラビアとインドネシアが上位に来ている最大のポイントは、国としての明確な計画目標とそれを実施しつづけている点である。インドネシアでは「1,000 start-ups movement」が2016年からスタートし、2020年に1000社のスタートアップ企業、評価総額100億USドルという目標を掲げている。この目標達成は容易ではないものの、農業や物流など特定分野では多くの投資を呼び込んでいる。
※詳細記事(英語)はSalaam Gatewayで。
※ESCPのDigital Riser 2020 report:Digital Riser 2020レポートは、過去3年間のデジタル競争力の変化(成長)を分析評価したレポートで、World Economic Forum (WEF:世界経済フォーラム)が毎年発刊しているGlobal Competitiveness Reportのデータをもとにエコシステムとマインドセットでデジタル分野における総合的な競争力の成長性をランキングしている。エコシステムとマインドセットはそれぞれ以下の5つの項目で成り立っている。
<エコシステム>
- Venture capital availability
- Cost to start a business
- Time to start a business
- Ease of hiring foreign labour
- Skillset of graduates
<マインドセット>
- Digital skills among active population
- Attitudes towards entrepreneurial risk
- Diversity of workforce
- Mobile-broadband subscriptions
- Companies embracing disruptive ideas
※G20:G7(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国)とアルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、韓国、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、欧州連合・欧州中央銀行を加えた20か国・地域のこと