核兵器禁止条約交渉、We wish we were there.


27日、核兵器禁止に向けての第1回国際会議が国連本部ではじまった。会議はオーストリア、コスタリカ、メキシコなど非核保有国が主導、核兵器を非人道兵器と規定し、その保有と使用の法的禁止を目指す。
110ヶ国以上が賛同する一方、米英仏露中をはじめとする核保有国とその同盟国は反対または棄権を表明、日本も「現実にある安全保障上の問題が解決できない」(高見沢軍縮大使)、「核保有国と非核保有国の対立を深める」(岸田外相)との理由で会議への不参加を決めた。

日本代表の空席には“折り鶴”が置かれた。日本への落胆と期待の大きさがそこに象徴される。
日本は唯一の戦争被爆国であり、今も未曾有の原子力災害に苦しむ。世界は日本の本当の声を聞きたかったはずだ。
現実の危機や政治的対立など言うまでもない。矛盾への批判もあるだろう。それでも会議に参加し、自らの経験を語り、理想に向けての大きな流れを創り出すこと、ここにこそ世界が期待する日本の役割がある。
例え“核の傘”の下にあっても、“威の内側”に篭らない覚悟を示すことすら出来ないことが口惜しい。

今週の”ひらめき”視点 03.26 – 03.30

代表取締役社長 水越 孝

 

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