プレスリリース

20150715
医薬品製造受託市場に関する調査結果 2015

※プレスリリース全文(PDF)

調査要綱

 矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内医薬品製造受託市場の調査を実施した。

1.調査期間:2015年4月~6月
2.調査対象:医薬品製造受託企業、製薬企業等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、郵送アンケート調査および文献調査併用

<医薬品製造受託とは>
 本調査における医薬品製造受託とは、製薬企業が企画・開発(共同開発を含む)した医薬品の製造の全てまたは一部を受託している場合を製造受託と定義する。
また、製造受託については、純然たる外部企業からの製造受託と系列企業からの製造受託の2通りが考えられるが、本調査では系列企業からの製造受託を除外している。ただし、系列企業とは親会社の製品のみを製造している子会社とし、大手製薬企業の100%出資子会社でも、親会社以外の製造受託を実施している企業は、外部企業からの製造受託と定義して市場規模に含める。
<医薬品製造受託市場とは>
 本調査における医薬品製造受託市場とは、医薬品製造受託企業の製造受託売上高を合算し、市場規模を算出した。

調査結果サマリー

◆2013年度の医薬品製造受託市場規模は前年度比5.5%増の2,900億円、特許切れの新規長期収載品、ジェネリック市場の伸長で今後も安定的な推移を予測
 2013年度の医薬品製造受託市場規模は、前年度比5.5%増の2,900億円と推計した。ジェネリック医薬品(後発医薬品)市場の拡大に伴う共同開発による製造受託が伸長する一方で、長期収載品(特許の切れた先発医薬品)の市場縮小により製造受託が減少するなどの影響があった。今後も既存の長期収載品の製造受託は減少が見込まれるが、新たに特許切れとなる長期収載品の製造受託、ジェネリック医薬品市場の伸長などにより、医薬品製造受託市場は引き続き安定的に推移すると予測する。

◆医薬品製造受託企業は設備増強、品質管理体制や製剤開発部門の強化を図り、CMOからCDMOへの展開で付加価値向上を目指す
 医薬品製造受託企業は、近年の需要拡大と今後の市場成長を見込み、製造設備の増強を図るとともに品質管理体制を強化するなど、委託元企業のニーズに対応することで受注拡大を目指している。とくに、最近は参入企業の多くがCMO(医薬品製造受託企業)からCDMO(医薬品開発製造受託企業)への展開を目指し、製剤開発部門の強化に取り組んでいる。医薬品製造受託企業は、これまでの商用の治療薬の製造受託から治験薬、さらには製剤開発に取り組むことで、企業として付加価値の向上を図るとともに製剤開発から受託製造までの一貫受注の拡大を狙っていると考える。


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