プレスリリース
No.2074
2019/07/22

2017年の国内アイウエア小売市場は、ヒット商品の需要一巡もあり前年比99.6%の5,023億円と微減推移
​~調光レンズや偏光レンズ、インディヴィジュアルレンズ等が徐々に市場に浸透~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内アイウエア市場を調査し、製品セグメント別の動向、注目トピック、将来展望を明らかにした。

国内アイウエア小売市場推移
国内アイウエア小売市場推移
図2.国内ファッションアイウエア小売市場
図2.国内ファッションアイウエア小売市場

1.市場概況

 2017年の国内アイウエア小売市場規模を前年比99.6%の5,023億円と推計した。2013年以降はプラス成長を続けてきたが、2017年は微減ではあるもののマイナスとなった。2017年は眼の健康寿命延伸につながるアイケアサービス提案による買い替え需要増や、インディヴィジュアルレンズ(顧客の眼の状況に合わせて個別設計で作られるレンズ)が徐々に浸透してきたこと、売り場で高機能レンズの提案が積極的に行われて単価が上昇したこと、プライベートブランド商品による差別化戦略が奏功したこと、ファッション性の高いリーディンググラス(老眼鏡)のヒット等好調要因は多かったものの、ヒット商品となった紫外線対策メガネの需要も一巡したことで、微減で着地した。

 近年のアイウエア小売市場を取り巻く環境は、人口減少やライセンスビジネスの低迷、生産の中国シフトや海外からの低価格品の流入などにより厳しさを増している。また、今後の円安によるコスト増加、消費税率引き上げなどの影響による消費マインドの弱まりや物価動向を踏まえると、その先行きは予断を許さない状況が続いている。

 市場規模の拡大という意味ではこれまで苦戦を強いられてきたが、その一方で、商品開発など熾烈な企業間の競争が行われることで、参入企業の目まぐるしい攻守の入れ替えが起こるなど、市場自体は常に活発なマーケットである。直近ではアイウエアを必要とする45歳以上のミドルシニア世代の増加を背景として、ブルーライトやUVカット、花粉対策などの機能性アイウエアや、日本の素材や技術にこだわったメイドインジャパン製品、キャラクターブランドやアパレルブランド、デザイナーとのコラボ商品、眼鏡型ウェアラブル端末、グローバル市場への展開、オムニチャネル展開などで、新しいビジネスとしての広がりがみられる。

2.注目トピック

機能性アイウエアの開発競争が激化

 ブルーライトカットをはじめ、UV、花粉対策などの機能性アイウエア商品のヒットにより、各社でさまざまな切り口による商品開発が行われ、開発競争は激化している。また、近年はHEV(高エネルギー可視光線;ブルーライト)やNIR(近赤外線)、バイオレットライトなど美容や健康といったキーワードで、消費者へ訴求することに成功している。
その結果、普段視力矯正が不要な、アイウエアを必要としない非メガネユーザーを取り込んだ “非視力矯正市場” が創出されることとなった。

3.将来展望

 最もアイウエアの需要が高まる45歳以上のミドルシニア世代が増加を続けていくことから、ターゲットが望む商品を提供していくことが出来れば、今後も国内アイウエア小売市場は底堅く堅調に推移していく見込みである。
また、技術の進展によりアイウエアの他、コンタクトレンズや眼内レンズ、レーシック、オルソケラトロジー(視力矯正治療)などのアイウエア周辺市場は広がっていく見通しである。将来的にはアイウエア業界といった範疇ではなく、眼にまつわるものをトータルとして提案する視点が必要になっていくものと考える。

調査要綱

1.調査期間: 2018年6月~8月
2.調査対象: アイウエア関連企業(メーカー・卸売業・小売業)
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに郵送アンケート調査併用

<国内アイウエア小売市場とは>

本調査における国内アイウエア市場とは、①眼鏡フレーム、②眼鏡レンズ、③既製サングラス、④既製老眼鏡の4アイテムを含む。また、国内ファッションアイウエア小売市場とは①~④のうち、視力矯正のみでなくファッションアイテムとして販売している商品を指し、商品アイテムは、インポートブランドやライセンスブランド、ハウス(自社)ブランド、機能性アイウエア、スポーツアイウエアなど全ジャンルを対象としている。

<市場に含まれる商品・サービス>

眼鏡フレーム、眼鏡レンズ、既製サングラス、既製老眼鏡

出典資料について

資料名
発刊日
2018年08月29日
体裁
A4 461ページ
定価
125,000円(税別)

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