プレスリリース
No.2152
2019/06/05

人口減による市場飽和のなかでも新型容器によりユーザーの付加価値向上を目指す取り組みが進む

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は国内の容器市場の動向を調査し、製品セグメント別の動向、参入企業動向を明らかにした。ここでは、主要飲用容器市場の分析結果を公表する。

主要飲料容器別市場規模推移
主要飲料容器別市場規模推移

1.市場概況

2017年の主要飲料容器市場規模は国内出荷量ベースで、前年比99.6%の752億2,000万本と推計する。このうち、PETボトルは前年比103.2%と好調であった。この背景にはPETボトル入りコーヒー飲料がヒットしたことで、大手飲料メーカー(ブランドオーナー)から新商品投入が相次いだことがあるものとみる。

一方で、紙カートンは前年比100.6%で横ばいであったが、アルミ缶(同98.1%)、飲料用スチール缶(同94.0%)は低迷した。

2.注目トピック

世界大手とのタッグによりゲーム・チェンジを図る紙カートン業界

これまで紙カートン市場はシンプルな市場構図であった。ボリュームゾーンである牛乳に対し日本製紙、日本テトラパック、北越パッケージ、石塚硝子の4社がゲーブルトップ(gable top)型紙カートンでひしめき合う一方で、ブリック型紙容器では日本テトラパックと日本製紙が競合している。また、凸版印刷と大日本印刷(DNP)はアルコール用バリアカートン市場においてしのぎを削っている。

こうしたなか、市場が表層上で大きく動いたのは、2016年に日本製紙、大日本印刷、北越パッケージが各々海外有力企業と提携したことにあるが、これは大手飲料メーカーをはじめとするユーザー企業の付加価値向上を目指す動きの一環である。

​一方で各社の戦略は明確に異なり、日本製紙はまずはチルド流通向けでのポジショニング強化を目指しているが、大日本印刷と北越パッケージは常温流通用のアセプティック(無菌充填)容器を活かし、新たな事業創出を進めている。

3.将来展望

2018年の主要飲料容器市場規模は国内出荷量ベースで、前年比100.5%の755億6,400万本を見込む。前年に引き続きPETボトルが前年比105.1%で好調、紙カートンは同101.1%の微増であるとみる。紙カートンについては、主要各社が海外有力企業と提携したことで、新型容器の拡販が本格化してきており、口栓付きを含めた新型容器の普及拡大が期待されている。

​また、アルミ缶は前年比99.5%の微減である一方、飲料用スチール缶は同92.5%の縮小で推移するとみる。

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調査要綱

1.調査期間: 2018年11月~12月
2.調査対象: プラスチック軽量容器メーカー、飲料容器メーカー等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面接、ならびに文献調査併用

<主要飲料容器市場とは>

本調査における主要飲料容器市場とは、主な飲料用容器をさし、PETボトル、アルミ缶、スチール缶、紙カートン(紙カップを除く)、ガラスびん(一部食品用を含む)、チルドカップを対象とする。なお、市場規模は国内出荷量ベースで算出している。

<市場に含まれる商品・サービス>

プラスチック軽量容器(PSP容器、A-PET容器、OPS容器、PPフィラー容器等)、PETボトル、金属缶(アルミ缶、スチール缶)、紙容器(紙カートン、紙カップ、紙器)、ガラスびん、チルドカップ、CVSカウンターコーヒー用カップ

出典資料について

資料名
発刊日
2018年12月28日
体裁
A4 376ページ
定価
120,000円(税別)

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