プレスリリース
No.2242
2019/09/24
食品宅配市場に関する調査を実施(2019年)

食品宅配市場は、子育て・共働き・高齢者のニーズに応えて成長を持続
~軽減税率適用のデリバリーサービスが充実、外食・ファストフード宅配市場が活況~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内食品宅配市場を調査し、業態別8分野の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

食品宅配市場規模推移(主要8分野合計値)
食品宅配市場規模推移(主要8分野合計値)

1.市場概況

2018年度の食品宅配市場規模(主要8分野合計値)は前年度比102.8%の2兆1,399億円と推計した。2016年度に2兆円の大台に乗り、少子高齢化の進行で国内の食関連市場が縮小傾向にあるなか、堅調な伸びを示している。
少子高齢化や女性の社会進出といった社会的要請を受けて、食品宅配サービスは年々その重要性を増しているが、異業種のみならず、業態間の競争も激化している。

2.注目トピック

ミールキット(料理キット)市場

レシピ(献立)と調理に必要な人数分の食材(カット済みの肉や野菜、調味料などを含む)がセットになった「ミールキット(料理キット)」が好調である。“手作り”にはこだわりたいが、毎日の献立作りや買い物、調理には時間をかけられない現代人のニーズに応えた商品である。

ミールキット(料理キット)は従来、食材(惣菜)宅配分野の商材であるが、近年は生協やネットスーパーなどが参入して調理メニュー(献立)が拡充され、品質も向上している。主要なユーザー層は、家事(調理)の時短ニーズが高い子育て・共働き世帯であるが、昨今は高齢・単身世帯の需要も高まっており、参入各社は大きな成長を見込んでいる。

需要が拡大するミールキットの利用実態を把握するため、2019年7月に三大都市圏(首都圏・中京圏・近畿圏)在住の女性(20代~60代以上)のミールキット利用経験者1,090名を対象に、インターネットアンケート調査を実施した。「ミールキットを利用する理由」(複数回答)について、「毎日の献立を考えるのが面倒」(46.7%)が最多で、次いで「料理に時間をかけたくない」(35.7%)、「食材が余らない(ゴミにならない)」(31.0%)であった。本調査結果からは、調理にかかる時間や手間をできる限り削減したいという時短ニーズに加えて、余計な食材を買って余らせたくない(ゴミにしたくない)という需要も高いことが示された。

3.将来展望

食品宅配市場規模(主要8分野合計値)は、引き続き順調に推移し、2023年度の市場規模は2018年度比113.0%の2兆4,172億円に達すると予測する。

少子高齢化と女性の社会進出、ライフスタイルの多様化を背景に、食事や食品の宅配需要は確実に増加しており、食品宅配市場は成長を続けている。今後も食品宅配はシニア層や共働き世帯を主要なターゲットに日常利用が加速し、生活に不可欠なサービスとして定着するものと考える。

調査要綱

1.調査期間: 2019年5月~7月
2.調査対象: 在宅配食・食材(惣菜)宅配サービス企業、ファストフード・外食チェーン店運営企業、生協、量販店、乳業メーカー、食品宅配支援サービス企業、その他関連企業・団体等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびにインターネットアンケート調査併用

<食品宅配市場とは>

本調査における食品宅配市場とは、①在宅配食サービス、②食材(惣菜)宅配、③宅配ピザ、④宅配寿司、⑤外食チェーン・ファストフード宅配、⑥牛乳宅配、⑦生協(個配)、⑧ネットスーパーの主要8分野(業態)を対象とする。但し、いずれの宅配サービスにおいても日用品、雑貨を除く食品群とする。なお、本調査より自然派食品宅配をネットスーパーに含め、コンビニエンスストア(コンビニ)宅配を対象から除外し、且つ市場規模を過去に遡って再算出していることから、過去の公表値とは異なる。

<市場に含まれる商品・サービス>

在宅配食サービス、食材(惣菜)宅配、宅配ピザ、宅配寿司、外食チェーン・ファストフード宅配、牛乳宅配、生協(個配)、ネットスーパー

出典資料について

資料名
発刊日
2019年07月31日
体裁
A4 334ページ
定価
130,000円(税別)

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