プレスリリース
No.2290
2019/12/09

2018年度の国内M2M市場は前年度比7.5%増の2,010億円と好調を持続
~LTE対応通信モジュールを中心として、主要3通信キャリア及びMVNOのサービスがともに堅調に推移~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内外のM2M市場を調査し、市場規模、セグメント別の動向、参入企業動向、注目技術動向、将来展望を明らかにした。

国内M2M市場規模推移・予測
国内M2M市場規模推移・予測

1.市場概況

 2018年度の国内M2M市場(事業者売上高ベース)は2,010億円で、前年度比7.5%増となった。同年度では、LTE(Long Term Evolution)対応の通信モジュールを中心として、主要3通信キャリア及びMVNOのサービスがともに堅調さを維持している。前年度2桁伸長での反動はあったものの、依然としてマーケットは拡大基調にある。
2019年度はLTE対応の通信モジュール導入が一巡したことや、MVNO関連需要もやや鈍化傾向にあり、全体としても伸びが低下したことで、前年度比6.0%増(120億円増)の2,130億円を見込む。

2.注目トピック

産業向け「5G」× IoT / M2Mの可能性

 2020年代の中頃になると、既存の4G/LTEや有線ネットワーク、無線LANなどを代替する形で、産業用途での「5G(第5世代移動体通信システム)」× IoT/M2Mマーケットが登場してくると考える。5G活用に関しては、通信キャリアを中心にITベンダー/SIer、各種研究機関、ユーザ事業者などが連携して様々な実証試験を行っており、課題抽出や検証が進み、PoC(概念実証)に入っている案件も少なくない。

​ 産業向け5G活用としては、当面は交通インフラ(自動車関連)及びエネルギー関連が最大のターゲットになる。交通インフラでは、5Gは自動運転の実現には不可欠なテクノロジーであるが、自動運転では他の要素技術の進展も必要であり、一般車両/公道での実現は2030年前後になると考える。それよりは、車車間通信(V2V)や路車間通信(V2I)、さらには歩車間通信(V2P)での基盤として5Gを活用することで、安全運転支援や遠隔運転支援、スマートシティの実現といったソリューションの高度化が期待される。

3.将来展望

 M2M市場は、2020年度以降も引き続きMVNO関連分野での新規需要開拓が見込まれるものの、マーケット構造として、従来タイプのM2MがIoTに置き換わる流れが継続することで、M2MとIoTとの境界は一層透明化し、場合によってはM2M自体の呼称が消失する可能性もあると考える。実際、大手ITベンダーや通信キャリアなどでは、ここ2~3年でM2Mを冠した組織が急速に消失している。
但し、従来型の携帯電話規格に準じた通信モジュールを使ったM2M通信需要は底堅く、仮に名称が消えたとしても、M2Mビジネスは堅調な推移を続け、2023年度の国内M2M市場(事業者売上高ベース)は2,570億円になると予測する。

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    調査要綱

    1.調査期間: 2019年5月~10月
    2.調査対象: ITベンダー / SIer(システムインテグレーター)、通信キャリア / MVNO(Mobile Virtual Network Opetator)、プラットフォームベンダー、海外ベンダーなど
    3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談、電話やアンケート調査、ならびに文献調査併用

    <M2M市場とは>

    本調査におけるM2M(Machine to Machine:機器間通信)とは、人が介在せずに、主に携帯電話 / PHS通信規格に準じた通信モジュールを内蔵した機器・デバイス間で情報のやり取りをする仕組みを指す。
    また、本調査におけるM2M市場規模とは、M2Mを実現するためのネットワーク(ネットワーク機器、通信モジュール、センサー/デバイス)、プラットフォーム(クラウド)、システム(アプリケーション、ミドルウェアなど)などを対象として、各事業者の売上高ベースで算出した。

    <IoTとは>

    IoT(Internet of Things)は、既存のM2M通信領域に加えて、家電製品や家具、パソコン、スマートフォン、タブレット端末、人(SNSなどの情報)、畜産・ペット、運輸・物流、防犯・セキュリティ、見守りサービスなど、ネットワーク接続環境下にある全てのモノやコトを対象とする。そのため、マーケット構造として、IoTは本調査におけるM2Mを包括する上位概念に位置する。

    <市場に含まれる商品・サービス>

    国内・世界のM2M市場、M2M累計回線数、国内IoT市場

    出典資料について

    資料名
    発刊日
    2019年10月28日
    体裁
    A4 289ページ
    定価
    180,000円(税別)

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    部署
    マーケティング本部 広報チーム
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    〒164-8620 東京都中野区本町2-46-2
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