プレスリリース
No.2620
2021/01/13
トイレタリー市場に関する調査を実施(2020年)

2020年度のトイレタリー市場規模は、前年度比5.5%増の2兆974億3,000万円の見込
~インバウンド減速顕在化も、新型コロナウイルス感染予防ニーズ拡大で複数商材の需要が大幅拡大~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内のトイレタリー用品、主要50品目の市場を調査し、市場規模や品目別動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

トイレタリー用品市場規模推移・予測
トイレタリー用品市場規模推移・予測

1.市場概況

2019年度のトイレタリー市場規模(メーカー出荷金額ベース、5分野50品目)は前年度比103.6%の1兆9,877億300万円となった。市場全体の傾向では、国内人口が少子高齢化による自然減へとシフトし、量的販売から質を高めた高付加価値・高単価製品の販売を強化することで、数量ベースの伸び悩みを購入単価アップでカバーする収益確保の戦略にシフトしている。

​また、2019年10月から実施されている消費増税の駆け込み需要とも連動するなど、市場拡大に作用している。加えて、2020年初頭から発生している新型コロナウイルスの感染を危惧する生活者が、家庭用マスクや手指消毒・除菌系商材を買い求めてスーパー・ドラッグストア、コンビニエンスストア等小売り店舗に殺到するなど複数の特定トイレタリー商材を中心とした大量購入が発生したことも市場拡大の後押しとして作用した。

2.注目トピック

中国EC法施行、米中貿易摩擦、他地政学的影響によるインバウンド・アウトバウンド需要の減少

これまで、中国人をはじめとしたインバウンド(訪日外国人客)需要が国内トイレタリー用品の消費底上げ要因の一つとして寄与していたが、2019年1月から中国EC法が施行されたことで大口顧客である中国人観光客を中心とするインバウンド需要が大幅に減少した。特にベビー用紙おむつなど、現地での転売で利ザヤを得てきた中国人ソーシャルバイヤーが淘汰され、訪日動機を失うなど需要は減少している。

日本のトイレタリーメーカーでは中国市場に進出し、現地消費者向け販売を本格化させている。中国大手ECサイト「アリババ」をはじめとする主要ECサイトに出店し、越境EC戦略にもとづく日本製トイレタリー製品の現地消費者向け販売強化に取り組む企業が増加している。他方、2019年3月に勃発した香港抗議デモは鎮静化から現在も政情不安の状況下にある。さらには2018年から続く米中貿易摩擦による中国国内の製造業や国内景気への影響等も重なり、中国での日本製トイレタリー用品の販売拡大には不確定要素を孕んでいる。

3.将来展望

女性の社会進出拡大やライフスタイル・価値観の多様化により、インターネット上で24時間いつでもどこでも製品を注文することが可能なパソコンやモバイル端末を駆使したEC・オンラインによる購入スタイルが浸透してきた。世代間に差異はみられるが、世代変遷にともない今後さらにEC・オンライン購入が増加することが想定され、メーカー各社は自社オンラインサイト構築のほか、外部インターネットモールへの出店を進めている。

更には、今般の新型コロナウイルスの感染拡大で店頭の有人店舗販売における対人接触や三密をさけるための生活雑貨品の購入法として、EC・オンラインによる購入にシフトする生活者が増加、ウィズコロナ・アフターコロナにおける生活スタイル・消費スタイル、マルチチャネル化の具現事例として加速していくものと見込まれる。

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Aパターン
  • セグメント別の動向
  •  衣料関連市場の動向
     ホームケア関連市場の動向
     フェイス・ボディケア関連市場の動向
     オーラルケア関連市場の動向
     サニタリー関連市場の動向
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  •  新型コロナウイルスの感染拡大により影響をうけるトイレタリー用品
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    調査要綱

    1.調査期間: 2020年10月~12月
    2.調査対象: トイレタリーメーカー、その他関連企業等
    3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(Web含)、郵送アンケート調査ならびに文献調査併用

    <トイレタリー市場とは>

    本調査におけるトイレタリー市場規模は、主として日用雑貨ルートを通じて販売される製品、「衣料関連(衣料用合成洗剤、柔軟仕上剤等7品目)」、「ホームケア関連(台所用洗剤、ラッピングフィルム、芳香・消臭剤、殺虫剤等16品目)」、「フェイス・ボディケア関連(ボディシャンプー、ハンドソープ等10品目)」、「オーラルケア関連(歯磨、洗口液等6品目)」、「サニタリー関連(トイレットペーパー、ティッシュペーパー、大人用紙おむつ等11品目)」の5分野合計50品目を対象として、メーカー出荷金額ベースで算出した。

    <市場に含まれる商品・サービス>

    ①衣料関連(衣料用合成洗剤、ファッション洗剤、柔軟仕上剤、衣料用漂白剤、衣類・布製品用消臭剤、防虫剤、防水剤)②ホームケア関連(台所用洗剤、キッチンクリーナー、ラッピングフィルム、レンジ・オーブンシート、アルミホイル、家庭用手袋、冷蔵庫用脱臭剤、台所用除菌剤、食器洗い機用洗剤、バス用洗剤、芳香・消臭剤、除湿剤、住居用洗剤、家庭用ワックス、トイレ用洗剤、殺虫剤)③フェイス・ボディケア関連(浴用石鹸、ボディシャンプー、ハンドソープ、制汗剤、入浴剤、ハンドクリーム、化粧綿、替刃、ディスポーザブル剃刀、シェービング料)④オーラルケア関連(歯磨、歯ブラシ、洗口液、義歯安定剤、義歯洗浄剤、デンタルフロス)⑤サニタリー関連(ベビー用紙おむつ、大人用紙おむつ、生理用品、軽度失禁用品、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ、タオルペーパー、トイレットペーパー、クッキングペーパー、家庭用マスク、あぶらとり紙)

    出典資料について

    資料名
    発刊日
    2020年12月25日
    体裁
    A4 267ページ
    価格(税込)
    132,000円 (本体価格 120,000円)

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    マーケティング本部 広報チーム
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