宝飾品(ジュエリー)市場に関する調査を実施(2026年)
2026年の国内宝飾品(ジュエリー)小売市場規模はプラス成長を予測
~インバウンド需要は一服も、富裕層・中間層の購買意欲やブライダル市場の回復が下支え~
1.調査結果概要
2025年の国内宝飾品(ジュエリー)小売市場規模は、前年比103.8%の1兆1,741億円と前年に引き続き拡大した。市場規模が拡大した主因は単価の上昇である。地金価格高騰を受けて店頭価格が上昇し、客数は伸び悩んだものの、単価の上昇により売上を伸ばした宝石品参入企業が多い。また、さらなる値上がりを見込んで喜平チェーンを中心に地金ジュエリーが若年層から高齢層まで幅広く支持された。ブライダルリングもマリッジリングを中心に2割近く値上げされたが、婚姻に伴う需要は安定しており、市場拡大に寄与した。
訪日外国人客の関心が「体験」へシフトしたことで購買中心の消費は落ち着き、インバウンド需要は縮小傾向にある。一方、国内では株価の上昇傾向を背景に消費者の購買意欲が高まり、専門店の催事販売が年間を通じて好調に推移した。加えて、宝飾品(ジュエリー)のリフォームや買い取りを通じた価値の再評価が進んだほか、日本でもライブ配信者が宝飾品(ジュエリー)を紹介・販売するCtoC(個人間取引)という新たな販売チャネルが生まれている。
2.注目トピック
婚姻件数及び単価上昇でブライダルジュエリー市場は拡大基調
2025年のブライダルジュエリー市場規模は、前年比116.2%の2,445億円(速報値)となった。内訳は、ダイヤモンドエンゲージリング市場が928億円(同103.9%)、マリッジリング市場が1,516億円(同125.3%)であり、国内宝飾品(ジュエリー)小売市場規模の前年比103.8%に対して、ブライダルジュエリー市場はそれを大きく上回る成長を見せている。
ブライダルジュエリーは結婚というライフイベントを契機に合わせた購入が中心であるため、婚姻件数の動向に強く影響を受ける特性がある。厚生労働省の人口動態統計(速報値)によると、2025年の婚姻件数は48万9,119件と前年から微増し、市場にとって追い風となった。2026年も引き続き微増で推移すると予測する。
また、婚姻件数の増加に加え、地金価格の高騰に伴う販売単価の大幅な上昇が寄与し、ブライダルジュエリー市場規模は2020年以降、拡大基調を維持している。
出典資料について
2026年版 宝石・貴金属市場年鑑 <市場分析編>
価格(税込): 198,000円 (本体価格 180,000円)
調査要綱
2.調査対象: 宝石専門店チェーン、百貨店や時計宝石店および呉服などの異業種宝飾参入企業、インポートジュエリーブランド企業等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話によるヒアリング、および郵送アンケートを併用
<国内宝飾品(ジュエリー)小売市場とは>
本調査における宝飾品(ジュエリー)とは、主に金やプラチナを素材に、ダイヤモンド、貴石、真珠などを使用した宝飾品を対象とし、宝飾時計、ならびに一部シルバー素材や半貴石の商品を含む。なお、市場規模は小売金額ベースで算出している。
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