○××○○×△○△×○×需要、取引関係の変化が小さい安定市場 2018年の国内メーカー販売量は大幅減少 滅菌紙は、注射器やカテーテル、手術用手袋、その他医療器具を蒸気やガス、放射線などで滅菌する際に使用される包装材(滅菌バッグ)の原紙を指す。滅菌紙には、適度な通気性や滅菌後に細菌を侵入させないバリア性、破袋しない強度などが求められる。 滅菌バッグは日本国内においては、1964年にホギメディカルから発売されて以来、医療技術の発達や環境の整備、衛生に関する意識の向上を背景に医療現場での滅菌に対するニーズが拡大、それに伴い、滅菌バッグの市場も急速に立ち上がった。 特殊紙 品種別市場動向④ 当初は紙(滅菌紙)を製袋した包装材のみだったが、その後、米国・デュポン社のHDPE繊維を活用した不織布「タイベック」が日本市場に登場し、滅菌紙では性能面で対応が難しい用途や滅菌方法に対応した素材として需要を拡大、その他、現在では中身が見える素材としてPPやPEなどのオレフィン系フィルム(滅菌フィルム)も滅菌バッグの素材として使用されている。 滅菌方法には、高圧蒸気を使用するオートクレーブ滅菌や酸化エチレンガスを使用するEOG滅菌の他、電子線や放射線を放射する方法がある。 滅菌方法によって適した滅菌バッグの素材があり、一般的にオートクレーブ滅菌には通気性と合わせて耐熱性が求められるた滅菌方法と包装材の適性滅菌紙不織布滅菌フィルムオートクレーブEOG過酸化水素低温プラズマ放射線滅 菌 紙
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