【ナイトゲームが文字通り暗闇の中で行われるようになるカモ】 “バイオハッカー”というバズワードをご存知ですか？
バイオテクノロジー分野において、研究機関などに属さず、個人的に研究開発を行う人や集団を称する造語であり、もともとはコンピューター領域のハッカーに由来します。

先般、米国のバイオハッカー集団が暗闇でも目が見えるようになる点眼薬について自ら実証実験を行ったということがWEBニュースサイトなどで話題になっていました。
何でも、暗闇の森の中で50ｍ先の人を100％視認することができたとのことです。

これら技術の用途として、研究者は樹海や暗闇の中での救助活動を事例としてあげています。
確かに、暗闇の中にあってこのような点眼薬があれば救助の効率は高くなる気がします。
ただし、それよりすぐに思いつくのは夜間等の軍事行動での用途ではないでしょうか。

近年、軍事領域のみならず暗視装置（ゴーグル）を使って夜間、暗所での視認性を高めることが可能となっていますが、やはり装置を通しての視認と、直接の視認では、その視界の広さ、作業・行動の自由度が違います。
このような点眼薬が人体に影響なく、暗視作用をある程度自由にコントロールできることが可能なら、より安価に、かつより効率・効果的に夜間、暗所での行動が容易になります。

もちろん軍事目的での使用について歓迎するところではありませんが、遭難者等の捜索活動を含めた、夜間、暗所での作業の安全性、効率性の向上については期待したいところです。
あるいは安価、安全に使用できるようになれば、従来のように必要性に迫られた用途だけでなく、娯楽等の嗜好領域で新しい用途が生れてくるでしょう。

もしかしたらスポーツのナイトゲームは、莫大な電力を必要とする照明を使わず、暗闇の中で行われるようになる“カモ”知れませんね。

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