【カモつぶ】過ぎた便利で創出される原点回帰ニーズ


【音楽コンテンツキュレータの役割が重要になるカモ】アメリカのあるアーティストが始めたプロジェクトが世界的に広がり、ちょっとした話題となっています。
Snail Mail My Emailというプロジェクトは、電子メールの内容をボランティアが無料でハンドメイドの手紙へとアレンジして、送り先に送付すします。
このプロジェクトに参加してるボランティアは、日本を含めて世界で100万人にも達し、2011年にスタートして以来、1万通を超える手紙を送ったそうです。

インターネットが生活の中に浸透、誰しもが携帯端末を常に持ち歩く時代になったことから、手紙の代わりに専らE-mail(SMS、SNS含む)を使うことが多くなり、最近では日本の文化である年賀状すら送らないという人も増えてきています。
そのような時代だからこそ、人の温もりを感じることができるハンドメイドな手紙への価値が高まり、プロジェクトが大きく広がりを見せているのでしょうか。

このような手紙に限らず、世の中が便利になればなるほど、反便利さを求めるニーズも創出しやすいようです。
例えばニュースや情報、過去、主として新聞、書籍など紙媒体から得られるものでしたが、現在はインターネット検索によって誰しも即座に求める情報へアプローチできる時代になりました。
これはこれでとても便利なのですが、得られる情報量が処理できる範囲を超えるようになってきており、いわゆるキュレータなど、これを取捨選択してもらえる機能やサイトが重視されるようになっています。

また料理なども、日本では飲食店やファストフードが無数にあり、コンビニやスーパー、あるいはインターネットなどで何でも購入できるため、自ら料理する必要性が大幅に減少しています。
したがって親元を離れた独居の若者は自炊をあまりしなくなっていますが、その分やはり家庭料理への渇望は強まっているものと思われます。
日本のことではありませんが、実際ルーマニアでは、親元を離れて暮らす若者と、独居のおばあさんを、料理によってマッチングさせるプロジェクトが話題となっています。

この他にもまだまだ行き過ぎた便利さがから、反便利さへとプラスαの価値を付けた原点回帰ニーズが創出されているものはあるかと思います。
そしてこれからも便利さが追求され続ける限り、一定の原点回帰ニーズも創出され続けることでしょう。

次の原点回帰ニーズはどのようなものになるのでしょうか?
もしかしたら、昨日始まったApple Musicのような音楽ストリーミング配信サービスが定着していく結果として、スターバックスのように、プロでもないが、素人でもないポジションで、選曲提案を行うキュレータの役割が重要になる“カモ”知れませんね。

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カウントが増えると、もっとハリきってつぶやくカモ!?

kamo4


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