2022年版 容器市場の展望と戦略
本調査レポートでは容器メーカーの現在の動向と今後の事業施策を徹底調査するとともに、各種容器の中身別、チャネル別の事業動向を明らかにした。
発刊日
2022/12/28
体裁
A4 / 403頁
資料コード
C64118900
PDFサイズ
40.1MB
PDFの基本仕様
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※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
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カテゴリ
調査資料詳細データ
調査概要
調査結果サマリー
資料ポイント
調査目的:容器メーカーの現在の動向と今後の事業施策を徹底調査するとともに、各種容器の中味別、チャネル別等の需要動向を明らかにする。
調査対象:プラスチック軽量容器(PSP容器、A-PET容器、OPS容器、PPフィラー容器等)、PETボトル、金属缶(アルミ缶、スチール缶)、紙容器(紙カートン、紙カップ、紙器)、ガラスびん
調査方法:弊社専門調査員による直接面接取材をベースに、文献調査を併用した。
調査期間:2022年11月~2022年12月
飲料用容器市場に関する調査を実施(2022年)
2022年の飲料用容器の国内出荷量は、前年比102.0%の756億3,000万本の見込
~通常に戻った市場での収益確保に向けた “選択と集中” が求められる~
前回版との違い:CVSカウンターコーヒーの掲載無し。パルプモールド容器メーカー(大黒工業、丸紅プラックス)を追加、その他は最新の取材に基づき内容を更新
リサーチ内容
調査結果のポイント
第1章 容器・包材市場の展望と戦略
世界で群を抜くリサイクル実績で非バイオマスでの「再生可能」の追求を!
正常化した市場での収益確保に向けた“選択と集中”で容器事業のリスタートへ!
(表)容器別 コロナ前後の需要の変化
環境意識の高まりの中、容器へのサステナブル材料の使用はMustに
「再生可能」「リサイクル」の付加価値の製品価格への転嫁も必要に
(図)日米欧のPETボトルリサイクル率の推移
(図)世界各国のアルミ缶リサイクル率
(図)ボトルtoボトルへの再生PET樹脂利用量の推移
第2章 プラスチック軽量容器メーカーの展望と戦略
〔1〕プラスチック軽量容器市場の展望
コロナ特需の反動減で
2022年のプラスチック軽量容器市場はマイナス成長に転じる
(表)主要素材別プラスチック軽量容器 市場規模推移
プラスチック軽量容器のリサイクル状況
環境配慮型製品の開発状況
(表)バイオマスプラスチック容器の開発状況
〔2〕PSP容器市場の展望
内食需要の転換期を迎えトレーが失速
2022年のPSP容器市場は3 年ぶりのマイナス成長へ
(表)PSP容器 市場規模推移
(図・表)PSP容器メーカー原反使用状況からみたシェア推移
テイクアウト・デリバリー向けに耐熱PSP容器堅調、納豆容器は伸び悩む
コンビニおでん向けに底打ちの兆し、カップ麺向けは足踏み状態が続く
〔3〕PP系軽量容器市場の展望
(1)PPF容器、低発泡PS/PP容器
他素材容器との競合が激しさを増し、PPF容器市場はマイナス成長が続く
(表)PPF容器 市場規模推移
物価上昇の影響を受け、バイオマスプラ容器も減速
冷凍食品向けの耐寒PPF容器は市場の起爆剤となるか
(表)主要メーカー PP系バイオマスプラスチック容器
(図・表)PPF容器 メーカー別出荷量推移
(2)発泡PP容器
2022年はテイクアウト向け堅調もコンビニ向けが減速
(表)発泡PP容器 市場規模推移
(図・表)発泡PP容器 メーカー別出荷量推移
(3)透明PP容器
紙容器の蓋材需要が急増、市場成長率は2桁台になる見通し
(表)透明PP容器 市場規模推移
(図・表)透明PP容器 メーカー別出荷量推移
〔4〕PET系軽量容器市場の展望
巣ごもり需要の反動減とトップシール化の影響を受け
2022年の市場規模は前年並みで推移
(表)PET系容器 市場規模推移
再生PET樹脂の調達安定化に向け、ボトルto容器の水平リサイクル強化へ
(図・表)PET系容器 メーカー別出荷量推移
優れた耐寒性が評価され、エコOPET容器は冷凍市場で採用を獲得
〔5〕PS系軽量容器市場の展望
(1)OPS容器
嵌合フードが依然好調も汎用フードや蓋材の需要が伸び悩み
2022年のOPS容器市場は14万tを割り込む
(表)OPS容器 市場規模推移
主要容器メーカーの出荷量は前年割れ相次ぐ
(図・表)OPS容器 メーカー別出荷量推移
(2)PS系ソリッド容器(真空・圧空)
テイクアウト・デリバリー向け一巡
仕出し・会席向けで需要減と容器の小型化が進み、市場はマイナス成長へ転じる
(表)PS系ソリッド容器 市場規模推移
(表)主要メーカー PS系バイオマスプラスチック容器
樹脂使用量削減に向けた「ソリッドから発泡」の動きが強まる
(図・表)PS系ソリッド容器 メーカー別出荷量推移
株式会社エフピコ
エコ戦略を強化し、新市場の発掘と新たな販路への浸透を図る
2023年3月期は価格改定効果と下期の拡販体制強化で増収
電力料金の上昇が想定を上回り利益面は前期並みを予想
関西工場・関西ハブセンターは2023年2月の稼働を計画
生鮮トレーの反動減をテイクアウト・デリバリー向けでカバー
PSP容器の出荷量は前年並みを見込む
PET系では冷総菜容器や冷麺容器などが引き続き堅調
耐寒PPi-タルクの開発に成功し、冷凍食品向けの需要取り込みを目指す
プラ使用量の削減に向け、HIPSから発泡素材への切り替えを推し進める
トレー toトレー、ボトルto容器の水平リサイクル推進に向け
2022年11月に中国シジシー・加盟店との協働をスタート
シーピー化成株式会社
長年にわたり培った技術力と創造力を発揮し
持続可能な循環型社会の実現に貢献
2023年2月期は価格改定浸透で増収確保の見通しも
製造コスト上昇が損益面を圧迫
2022年4月に北関東オフィス開設
同年11月に首都圏物流センターがプレ稼働を開始
テイクアウト・デリバリー向けの需要は一巡
省資源化につながるPSP/耐熱PSP容器のアイテムを拡充
容器への低価格要請が強まりCP Bio®シリーズが苦戦も
コストパフォーマンスに優れるBS、透明PPを用いた容器を強化
寿司・刺身容器などの蓋材としてA-PET蓋クリアエッジ®の評価が高まる
資源循環3ヵ年ロードマップに基づき環境に配慮した素材・製品・生産技術に注力
リスパック株式会社
バイオマスプラ容器のリーディングカンパニーとして
環境負荷低減に貢献するイノベーションを追求
原材料価格や電力料の高騰の影響を受け、2023年3月期は増収減益となる見通し
2022年3月に環境負荷低減と食の安全・安心を実現する関西工場の建設に着手
バイオマスプラ容器の売上高比率は30%に上昇
新たに耐寒バイオPPF容器を製品ラインナップに加える
トップシール化の影響を受け、2022年のPET系容器出荷量は前年並みを見込む
麺丼をはじめとする発泡PP容器がテイクアウト向けに好調を維持
耐熱素材が堅調も、生鮮向けの反動減でPSP容器は低調推移
中央化学株式会社
環境配慮型素材・製品と機能性製品を両輪に
企業成長に向けた技術開発力・提案力の強化を加速させる
2022年3月期は4期連続の黒字確保も、原材料価格や電力料等の高騰を受け減益で着地
CO2排出量削減に貢献するTALFA、バイオCT、バイオCFを用いた容器の需要が堅調推移
PP系では他素材との競合激化で主力のCTが伸び悩むも
紙容器の蓋材としてSPPの需要が急増
A-PET容器はトップシール化、PSP容器は生鮮トレーの反動減など逆風が続く
日本政府の温室効果ガス削減目標に貢献すべく
カーボンニュートラル社会実現に向けた取り組みを強化
デンカポリマー株式会社
省資源化に貢献する高強度OPS/バイオマスプラ容器の開発・販売を強化
高強度かつ耐油性・耐酸性・耐熱性に優れる嵌合フード「OPライトZ」を上市
PS/PLA「プラピス」製容器は環境対応ニーズを着実に取り込む
汁漏れを防ぐ「ベネパック」シリーズ堅調も
バイキング形式の売り場縮小を受けた一般フードの落ち込みが続く
テイクアウト向けの需要が一巡し、PSP容器・PPF容器が伸び悩む
アテナ工業株式会社
独創的な容器開発を推し進め、環境意識の高まりを追い風にする
需要拡大が続くPP/紙複合容器の大規模製造ラインを新設
再生PET容器の出荷を本格化、バイオマスプラ容器の製品化にも取り組む
大黒工業株式会社
環境対応商品を積極的に上市し、持続的な企業成長を図る
パルプモールド容器はイベント向けを主軸に展開
コロナ禍を契機にテイクアウト向けの需要が拡大傾向
丸紅プラックス株式会社
優れた機能・品質を兼ね備えた環境配慮型容器の開発を推進
2022年1月よりパルプモールド容器EUCALP®の販売を本格化
デパ地下の専門店や大手スーパーで採用が始まる
第3章 PETボトルメーカーの展望と戦略
PETボトル市場の展望
CVS・自販機での飲料販売量回復で2022年の小型ボトル需要は好調
家庭内備蓄向け大型ボトルは前年比マイナスも、トータルでは前年比104.9%の成長見込み
(表)PETボトル出荷量推移(飲料用:本数ベース)
インライン成形・アセプ充填向けPFの比率は2022年に85%近くに達する見込み
東洋製罐、北海製罐の成形ボトル販売比率は20%前後に留まる
(表)外販用プリフォーム需要量推移
(図)PETボトル需要量に占めるインラインブロー用PFの構成比
(表)メーカー別プリフォーム及びPETボトル市場推移
B to B進展でrPETの採用が進む中、溶剤溶出を抑制するDLC蒸着ボトルのニーズが伸長
(表)バリアPETボトル 概要及び出荷量推移
(表)タイプ別バリアPETボトル市場推移
ブランドオーナーのサステナブル化目標達成に必要なrPET供給体制確立に向け
リサイクラーの能力増強・新規参入が進展
(表)主要ブランドオーナー別PETボトル使用本数及び調達先
(表)飲料関連団体・企業における環境素材使用目標
(図)使用済みPETボトルの循環型リサイクル ボトルtoボトル(B to B)
(表)主要メーカーにおける再生PET樹脂の供給能力(B to B)
(表)B to B リサイクルの主要企業
国内の使用済PETボトル投入能力は約80万t/年、深刻な原料不足の中、
ブランドオーナーと自治体・企業、リサイクラーによる独自の回収ルート構築が進む
(表)リサイクラー各社の使用済PETボトル投入能力(マテリアルリサイクル)
(図・表)指定PETボトル回収率推移
(図・表)PETボトル有償分落札単価(円/t)
(表)PETボトル用樹脂価格
(表)使用済PETボトルからのB to Bの取組み例
国内循環に加え、アジアリージョナルでのPETボトルリサイクル体制構築も課題に
(図・表)国内再資源化と海外再資源化
(図・表)PETくず輸出量推移(2014~2022年)
(図・表)PETくず輸出量推移(2022年1~10月)
東洋製罐株式会社
水の使用を削減する充填システムの提案やrPET採用など
PETボトル・PF事業での環境負荷低減の取組みを進める
人流回復に伴う清涼飲料需要拡大でPF販売量が好調、2022年は60億本超えを見込む
一方で成形ボトルは縮小、2021年は横這い維持も2022年以降はマイナス成長に
成形ボトルでは独自の形状や機能を付与した差別化製品の開発・提案を推進
バリアボトルはアクティブバリア、パッシブバリアの2種類を使い分ける
PFでは温水殺菌、ドライプロセスなどの提案でユーザーの排水処理負担を軽減
F to PによるrPET使用PFの生産・供給もスタート
北海製罐株式会社
PETボトルの60%以上、PFの30%程度がrPET使用品に
加温販売向けB to Bボトルで「ACTIS-Lite」が好調
PETボトル、PF事業は2021年度、2022年度見込み共に好調に推移
飲料メーカーの環境対応によりPETボトル、PFともrPETの採用が進展
加温販売向けにカーボン薄膜で溶媒溶出抑制を実現する「ACTIS-Lite」の需要が拡大
PFでも全体の30%がB to Bに、rPET使用比率は顧客ニーズに合わせて対応
調味料向け鮮度保持ボトル「密封ecoボトル」でもrPETが採用される
大日本印刷株式会社
飲料用PFはコールド、ホット、炭酸向けで軽量化を実現
「COMPLEX BOTTLE」はインバウンド、化粧品など需要の取込みに注力
2022年のPF販売量はコロナ前の水準まで回復を見込む
軽量化やB to Bなどユーザーの環境対応を後押しする取組みを継続
意匠性と高機能を両立する「COMPLEX BOTTLE」は化粧品容器や
インバウンドの日本酒びんなど新たな市場開拓を推進
凸版印刷株式会社
シリカ蒸着ボトルは付加価値が評価される用途へと特化
PFではメカニカルリサイクル樹脂の採用比率が拡大
協栄産業株式会社
高い技術力と拡大する需要に応える生産体制で市場をリード
2022年のB to B向けrPET販売量は75,000tに達する見込み
徹底したトレーサビリティと汚染除去技術で安全・高品質なB to B用rPETを供給
rPETペレット9万t/年、F to Pプリフォーム1万t/年の生産能力でB to Bの拡大に対応
原料となる使用済PETボトルの安定調達のため事業系ルートでの回収量確保に取り組む
「MR-PET」販売量は2019年以降、前年比2ケタの成長率を維持
繊維向け「KR-PET」は機能性衣料原料として実績を拡大
ウツミリサイクルシステムズ株式会社
再生PETフレーク・ペレットの能力増強で拡大するB to Bに対応
2022年5月期の売上高はコロナ禍前の実績を上回るレベルまで回復
2022年から2023年にかけて自社及びグループ工場の新増設ラインが相次いで稼働開始
連続固相重合による再生PETペレットが米・FDA、欧・EFSAに続き日本の厚労省の認証を取得
飲料用PETボトル原料としての品質・安全性をクリア
第4章 紙容器メーカーの展望と戦略
1.液体カートン・パック市場の展望
王子HDが展開する国産原紙はグループ会社のIOPでの採用率が拡大
為替リスク、物流混乱リスクに対応する選択肢の一つとして検討が進む
国内市場成熟の中、海外需要取込みに向けた動きも始まる
(図)紙カートン市場規模推移(個数ベース)
乳等省令改正で期待された牛乳カートンの口栓化は大きな進展見られず
高粘度・固形分対応での新たな中身開発に向けた提案が進む
(図・表)口栓付き紙カートン市場規模推移
(表)口栓付き紙カートン入り牛乳の概要
(表)大手乳業メーカーの牛乳類売上高推移と黒字化に向けた施策
(表)紙カートンメーカー別口栓付き紙カートン展開状況
他素材には無い「再生可能」というメリットが高く評価され
化石由来原料に代わる環境対応容器としての採用が拡大
牛乳・加工乳は家庭内需要の縮小で2021年度、2022年度見込みともに微減で推移
(表)中身別紙カートン市場推移
(表)紙カートンメーカー出荷量推移(原紙ベース)
(表)紙カートンメーカー出荷量推移(個数ベース)
(表)紙カートンメーカー出荷量推移(牛乳・加工乳)
消費者の健康志向を背景に成長してきたドリンクヨーグルト、豆乳類の需要は踊り場に
清涼飲料はチルド棚への横展開の狙いから成長、紙パック入り食用油もラインナップを増やす
(表)紙カートンメーカー出荷量推移(その他清涼飲料)
(図)J-オイルミルズ「スマートグリーンパック」シリーズ ラインナップ
飲食店での酒類提供再開、外飲み需要復活でアルコール向けは微減が続く
(表)紙カートンメーカー出荷量推移(アルコール)
官民共創での学乳カートンのリサイクルに向けた取り組みが始動
(表)中身別紙カートン市場推移(2019年度)
(表)中身別紙カートン市場推移(2020年度)
(表)中身別紙カートン市場推移(2021年度)
(表)中身別紙カートン市場推移(2022年度見込み)
(表)紙カートンメーカー別ビジネス拠点一覧
(表)口栓付き新型紙容器採用事例(一部)
日本製紙株式会社
Elopak社との包括的協業や紙パックの価格修正など高収益化への取組みを強化
NSATOM®など高付加価値製品の採用にも期待
資材、物流、エネルギーなどにかかるコスト高騰の吸収に限界
2021年から2022年にかけて三度にわたる価格修正を実施
牛乳生産コストアップと脱化石由来原料化による口栓付きカートン採用を控える動きに対し
リキャップの利便性訴求に加え、蓋材のバイオマス原料化を検討
2022年8月よりNLPPテクニカルセンターで「NSATOM®」の実機充填テストが可能に
従来に無い紙カートン飲料の開発に期待
ストローレスの学乳用カートンSchool POP®は13都道府県の市町村で採用
Elopak社と紙パック事業の包括的な協業に関する覚書を締結
2022年よりオセアニア地域での「Pure-Pak®」ライセンス販売を開始
学乳向けが堅調、その他用途向けもプラス成長に転じたことから
2022年はトータルで前年比103%のプラス成長見込む
ポンプ付きプラ容器の紙化につながる差し替えタイプの紙製パッケージ「SPOPS®」
指定医薬部外品の消毒液に採用されるなど用途の幅を広げる
使用済食品・飲料用紙容器のリサイクル設備を富士工場に導入
石塚王子ペーパーパッケージング
牛乳向けカートン原紙の国産化が進展
国内市場での展開に加え、人口増が続く東南アジア地域へ牛乳用紙カートンを輸出
将来の現地生産化も検討中
王子グループが生産する国産原紙の採用拡大で為替リスク回避とコスト削減を実現
2023年にはミルクボードの原則国産化を予定
学乳のストローレス化ニーズに応え、直接飲用可能な小型カートン「エコ・ビーク」を開発
徳島県上勝町でのリサイクル可能なサステナブル給食トレイの実証実験に参画
セルロース強化プラスチックの原材料として学乳パックを提供
凸版印刷株式会社
「キューブパック」「カートカン」を始め、液体紙容器の
新たな用途、市場開拓につながる製品を積極的に展開
in Bathでの常時使用を可能にした独自構造の紙パック「キューブパック」の販路拡大
プラボトル代替として幅広い業界・ユーザーでの採用に期待
紙カートン「EP-PAK」事業において、リサイクル適正や
消費者の利便性を高める製品をラインナップ
エアホールドパウチ®は2021年の巣ごもり需要で日用品が好調、2022年は横這い見込む
カートカン®はEC関連需要の好調が継続、人流回復で手売り需要も堅調
PETボトル代替のウェルカムドリンクなどSDGs対応での採用も伸長
CVSでの飲料販売拡大やレジャー・スポーツの再開で2021年以降ボトルドパウチ®が急成長
大日本印刷株式会社
アルコール飲料向けを始めとするバリアカートンを中心に展開
SIG無菌充填システムで紙カートンの新たな需要開拓に取り組む
アルコール向け紙カートンは日本酒、焼酎向けに安定的な需要を確保
食品・飲料以外ではトイレタリー関連の詰め替え用でパウチ代替での需要が成長
キャップと中栓を同時に開栓できる「DNP易開栓キャップ」は
ユーザビリティ向上効果が評価され採用を増やす
SIG無菌充填システムは高粘度・固形分入り飲料・食品への適性の高さを活かし
清涼飲料だけでなくニュートリションなど新たな分野での需要に期待
2.紙カップ(コップ)市場の展望
環境対応に関する意識が「脱石化由来」から「CN」、「サステナブル化」へと変化する中で
ワンウェイ容器の紙カップの回収・リサイクルに向けた取り組みが始動
紙カップ上位2社が消費者参加型の使用済カップ洗浄・回収装置を投入
工場損紙の水平リサイクルやマテリアルリサイクルに最適化した原紙開発も進展
(図)日本航空と日本製紙による機内サービスの紙コップリサイクルの流れ
(図)「マテリアルリサイクルに対応した環境配慮型コップ原紙」使用例
行動制限の撤廃による人流回復で2022年度の飲料用は前年比111.2%と2桁成長の見込み
マニュアル向けのみならず自販機向けも健闘
(表)用途別紙カップ出荷動向
(表)紙カップメーカー出荷量推移
(表)飲料用紙カップ出荷動向
食品向けは中身によって増減が分かれ、トータルでは横這いが続く
2022年度は冷菓用、弁当容器などCVS関連商品が健闘
(表)ヨーグルト用 紙カップ出荷動向
(表)スープ・カップ麺用 紙カップ出荷動向
(表)冷菓用 紙カップ出荷動向
(表)納豆用 紙カップ出荷動向
(表)デザート類用 紙カップ出荷動向
(表)食品用その他用 紙カップ出荷動向
(表)紙カップメーカー 用途別出荷量(2019年度)
(表)紙カップメーカー 用途別出荷量(2020年度)
(表)紙カップメーカー 用途別出荷量(2021年度)
(表)紙カップメーカー 用途別出荷量(2022年度見込み)
東罐興業株式会社
省資源、ユニバーサルデザイン、水平リサイクルなど
製品の機能・品質+αの付加価値を追求
行動制限緩和による人流回復で業績は回復基調に
一層の事業効率化を目指し静岡工場の飲料用紙コップの生産性向上を進める
断熱エンボス容器に占める角型比率は50%以上に、CVSに加えテイクアウト用にも拡大
新製品としてスリーブレス・シングル構造でエコ仕様の「YAWARAGIシリーズ」を発売
ユニバーサルデザインの「手を使わずに開口できるドリンキングリッド」が
2022日本パッケージングコンテストの飲料包装部門賞を受賞
2022年度の紙コップ出荷量はアフターコロナ需要をキャッチしプラス成長に
MAP包装対応紙容器、耐熱紙製トレーなど、フードロス削減、時短調理につながる製品を投入
使用済コップの残渣を洗浄し、マテリアルリサイクルにつなげる装置
「Re-CUP WASHER」でCUP to CUPの実現を目指す
株式会社日本デキシー
B to C向け販路拡大や使用済カップリサイクル装置開発など
これまでにない事業展開を目指した取組みを推進
「stacking paper lid」「フィールカップ ケフィ」はオンラインショップ経由での販売が伸長
角型紙容器、試食・お菓子用トレー、マジカルカップなど新たな開発品の提案も進める
2022年度はイベント・レジャーの復活で主力の飲料用カップが好調
食品用は冷菓が好調の一方で、カップ麺・ヨーグルトが値上げの影響を受け全体では微増
グループを挙げた使用済紙容器の回収・リサイクルへの取組みが進展
使用済紙カップ処理機「CPパックン」を開発、紙カップの水平リサイクル実現を目指す
大日本印刷株式会社
2022年度の紙カップ出荷量はCVS関連需要の回復でプラス成長を見込む
電子レンジ調理対応の紙カップは幅広い用途に向けた提案を継続
工場損紙を外装紙に再利用するCUP to CUPの水平リサイクルの実証実験を開始
「DNP断熱紙カップ HI-CUP 電子レンジ対応」が第46回木下賞を受賞
容器、食器、さらには調理器具などに提案の幅を拡大
凸版印刷株式会社
SXをキーワードとした事業展開を推進、環境対応オフセットインキ
「エコラスター™」を柱とした製品開発に取り組む
3.紙器市場の展望
21年紙・板紙製品出荷数量・金額は、
ともにコロナ前の水準に回復
(図)包装資材・容器 出荷金額・数量推移(2012~2021年)
(表)2017年~2021年包装資材・容器出荷数量原材料別統括表
(表)2017年~2021年包装資材・容器出荷金額原材料別統括表
21年紙器用板紙の国内出荷は8.9%増
19年の出荷水準までは回復せず
(図)国内紙器用板紙出荷量の品種別構成比(月平均・2020年)
(図)国内紙器用板紙出荷量の需要分野別構成比(月平均・2020年)
(図)国内紙器用板紙出荷量の需要分野別増減量(2020年と2018年の比較・月平均)
(図)塗工マニラボールおよび塗工白ボールの国内出荷量における2019年同月比の推移
【需要分野別動向】
<食品分野>
(表)菓子推定生産数量及び金額
(表)冷凍食品の国内生産量
(表)即席めんの生産高推移
<飲料品分野>
(表)清涼飲料品目別生産量推移
(表)2021年 清涼飲料生産量・生産者販売金額
<医薬品分野>
(表)医薬品生産金額推移
<化粧品分野>
(表)化粧品 生産・出荷・在庫 統計
(表)洗浄剤等の家庭用製品 販売実績前年対比表
<石鹸・洗剤分野>
(図)菓子類、化粧品・香水、医薬品のインバウンド消費額のコロナ禍前後の比較
(訪日者数上位20か国合計)
(図)菓子類、化粧品・香水、医薬品のインバウンド消費額(国籍別・2019年)
【紙器メーカー動向】
1.日本トーカンパッケージ
2.古林紙工
(表)需要業界別投入量調査結果(総括)
(表)紙器用板紙需要業界別投入量及び構成比推移(月平均)
(表)各需要業界における紙器用板紙の品種別構成比
第5章 アルミ缶・スチール缶メーカーの展望と戦略
1.アルミ缶・スチール缶市場の展望
2022年の金属缶市場はアルミ缶が前年比微減、スチール缶が同93.0%で
全体では微減傾向となる見通し
(図・表)飲料用金属缶市場推移
(表)飲料缶(アルミ+スチール)メーカー別出荷量推移
(図)飲料缶メーカー別出荷シェア(2020年)
(図)飲料缶メーカー別出荷シェア(2021年)
(図)飲料缶メーカー別出荷シェア(2022年見込み)
2.アルミ缶市場の展望
2022年のアルミ缶市場は炭酸飲料が微減、アルコール飲料が僅かに前年を下回り
非炭酸飲料は前年並みを死守
(図・表)中身別アルミ缶市場推移
アルミ地金の高止まり傾向が続く中、旧SAC、旧ユニバーセル製缶がOne ALTEMIRAで始動
東洋製罐に迫るボリューム確保でアルミ缶事業の体力維持を図る
(図)LMEのアルミ価格(MONTH AVERAGE)
(図)アルミ地金価格相場(日経平均)
(表)アルミ缶メーカー 中身別出荷量推移
アルミ缶の高いリサイクル率をアピールしサステナブル容器としての提案が加速
環境意識の高い海外に新市場開拓のチャンスあり
(表)アルミ缶リサイクル推移
アルコール飲料向けは外飲みの復活で2021年、2022年見込みともに前年をやや下回る
缶蓋含めて100%リサイクル材を使用したサントリーのCO2削減缶が注目される
(表)アルコール飲料用 アルミ缶メーカー別出荷量推移
(図)「ザ・プレミアム・モツルCO2 削減缶」「同〈香る〉エール CO2 削減缶」
人流回復でCVS、自販機でのアルミ缶入り清涼飲料販売量が復活
(表)非炭酸飲料用 アルミ缶メーカー別出荷量推移
(表)炭酸飲料用 アルミ缶メーカー別出荷量推移
ボトル缶はアルコール飲料向けでワイン、日本酒などガラスびん代替需要を取り込み伸長
非アルコールでは本格コーヒー向けがPETボトルと棲み分け安定した出荷量を確保
(表)ボトル缶市場規模及びメーカー出荷量推移
スタジアム、イベント会場、テーマパークなどでプラカップのアルミカップの採用が始まる
サステナブル化と冷たさの訴求で生ビールなどコールドドリンク向けでの採用拡大に期待
3.スチール缶市場の展望
2022年度末で北海製罐がスチール缶事業を終了、主力の缶コーヒー需要縮小が続く中
スチール缶の存在意義を示す中身開発を如何に進めるかが問われる
(図・表)飲料用スチール缶市場推移
(表)飲料用スチール缶メーカー出荷量推移
(図・表)スチール缶再資源化率の推移
東洋製罐株式会社
サーキュラーエコノミーに貢献する製缶技術やプラカップ代替アルミカップなど
サステナブル社会の実現に貢献する開発・提案を積極的に推進
アルミ缶は新規受注獲得の炭酸飲料とアルコール向けの需要伸長でプラス成長継続
省スペース、低コスト、短納期を実現する「a TULCコンパクト製缶システム」の採用検討進む
「aTULCワイン缶」と「FINE」を組み合わせた「aTULCネックエンボス缶」が
「Cans of the Year Award 2022」の銅賞受賞
難易度の高い蓋材も含めたリサイクルアルミ100%使用の飲料用SOT缶を世界で初めて実現
プラカップに代わるアルミ飲料カップはイベント会場などでの採用が始まる
スチール缶は主力の缶コーヒーの縮小で前年比マイナスが続く
アルテミラ株式会社
旧昭和アルミニウム缶と旧ユニバーサル製缶のアルミ缶事業を統合
One ALTEMIRAとして新たなスタートを切る
アルミ缶、圧延事業を統合、アルミ缶事業を行うアルテミラとアルテミラ製缶は
One ALTEMIRAとして一体化した事業展開を行う
レーザー製版システムをベトナム・Hanacansにも導入
2025年には短納期対応可能なIJP機の量産導入を目指す
ベトナム・Hanacansの販売量はベトナムのアルミ缶市場規模を上回る勢いで伸長
2022年には約20%のシェアを確保
出荷量の大部分がビール系で採用、引き続きアサヒ「生ジョッキ缶」の拡大に期待
UBCリサイクル材を使用したCan to Can水平リサイクルで40年以上の実績
炭酸、非炭酸向けが堅調である一方、
アルコール向けでは酒税改正影響が抜けずマイナス成長に
アルミボトルは本格コーヒー向けが順調に成長、RTDでの採用も堅調
缶胴からキャップまで一体感のあるデザインを実現する首部印刷ボトルの提案を進める
コロナ禍で始まったクラフトビールのテイクアウトスタイルは市場に定着
使い捨てカップ代替の「GREEN-AL CUP®」は環境配慮と使いやすさが高く評価される
早期量産化を目指しテストマーケティングを継続
大和製罐株式会社
アルミ缶、スチール缶ともにボトル缶による新たな中身・市場の開拓が進む
環境対応意識の高い欧州地域でボトル缶ニーズ拡大の動きに注目
2021年からは英国のアイスコーヒーブランド向けにニューボトル缶の輸出を開始
2021年、2022年ともに52億缶強のアルミ缶出荷量を確確保
サプライチェーン全体を見据え、環境対応に貢献する製品・サービスの開発・提案を推進
ニューボトル缶はワイン、日本酒などのアルコール向けが堅調
ミニボトル缶は外飲みの復活と機能性ドリンクの人気で2022年の需要回復に期待
スチール缶はボトル缶タイプの「WORC」が「飲料」の枠を超えた需要をキャッチ
レトルト可能・広口という特性を活かした新たな中身の開発に取り組む
北海製罐株式会社
2023年3月末をもって飲料用スチール缶事業を廃止
武内プレス工業株式会社
2022年はボトル缶が微減もSOT缶が堅調に推移し
アルミ缶トータルの販売量は前年比微増を見込む
炭酸・非炭酸とも清涼飲料向けは外出規制終了に伴う人流回復で需要を伸ばす
家飲みが定着したアルコール飲料向けは2022年に外飲み復活で縮小
第6章 ガラスびんメーカーの展望と戦略
ガラスびん市場の展望
2022年のガラスびん市場、2年連続プラス成長へ
価格改定による前倒し需要などでビールびん、清酒びんの出荷量が急拡大
2021年ガラスびん市場は辛うじてプラス、前年反動を期待も完全回復ならず
業務用酒類向けは需要復活から遠く、続けて耐え忍ぶ一年に
(表)ガラスびん出荷量推移
(表)ガラスびん出荷量推移
2022年においてはアルコールびん向け出荷全般がプラス成長
新商品のジン系「翠(すい)」、韓国RTD系「참이슬(チャミスル)」も善戦
石塚硝子のリターナブルびん事業撤退により酒類分野の供給が逼迫
地方や中小酒造メーカー向けカタログびんの生産縮小にも影響へ
値上げ仮需などにより2022年も引き続きビールびん出荷量が大幅に拡大
輸出用のラムネ向けが市場を牽引し、2022年の飲料水びんは二桁成長へ
(表)ガラスびん出荷量推移(薬品・ドリンク)
(表)ガラスびん出荷量推移(化粧品)
(表)ガラスびん出荷量推移(食料・調味料)
(表)ガラスびん出荷量推移(牛乳びん)
(表)ガラスびん出荷量推移(清酒)
(表)ガラスびん出荷量推移(ビール)
(表)ガラスびん出荷量推移(洋雑酒)
(表)ガラスびん出荷量推移(飲料・水)
(図)ガラスびん用途別シェア (2018年~2021年)
日本山村硝子株式会社
清酒びん・ビールびん・飲料びん関連需要が回復、2022年はプラス成長へ
2022年においてはアルコールびん向け出荷全般がプラス成長
前年のアルコール提供禁止措置の反動により、清酒びん、ビールびんの出荷が拡大
東洋ガラス株式会社
2022年はアルコールびん向け全般が好調で、業界水準を上回る成長へ
ジンや日本で充填する海外ブランドRTD向け新規需要も好材料
2022年は価格改定による前倒し需要などで大口顧客向けビールびん出荷量が大幅に拡大
清酒(一升びん・中小びん)、ウイスキー向け出荷も好調
石塚硝子株式会社
2022年をもってリターナブルびん事業から撤退
2023年以降は得意分野である酒類向けを軸に新たなスタートへ
2022年12月末をもって姫路工場は停止へ
姫路工場の停止を受け、2022年は清酒向けなどを中心に前倒し生産・出荷量が増加
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