小売産業 2015年予測は前年比100.1%(4月更新)


2014年のこの時期は消費税アップという大きな節目にあり、3月の消費税アップ前の駆け込み需要、4月はその反動ということで、大きな浮き沈みがあったため、昨年との比較は難しいが、全体的には日本人の消費は低調、外国人観光客の需要は一層の拡大という構図で、平均すると昨年から少し拡大している状況となっている。

先月にも触れたが、小売業の話題はもっぱら外国人観光客消費であり、昨年後半から急激に増えている観光客数の伸びが2015年に入ってさらに加速していることで、このウエーブをやはり見過ごすわけにはいかない状態になっている。ただ、この動きが急激に拡大しているため、少し慎重な見方をする企業も出てきていることは確かで、慎重な対応を図っている企業と、このウエーブに何とか乗ろうとしている企業に2分されている状況でもある。

しかし気になるのは日本人の消費がここにきて低調になっている点である。株価も日経平均20000円の大台に乗せ、大手企業のベアも過去最高との話が聞こえている状況にもかかわらず、日本人の消費が盛り上がっていない点は、店頭での外国人観光客の増加と無関係ではないかもしれず、小売企業にとっては悩ましい状況が今後も続くことになろう。

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