プレスリリース

20180327
全国パチンコ経営企業数及び店舗数に関する調査を実施(2017年)
~加速する店舗数の減少、M&Aによる新規出店は増加の予兆~

※プレスリリース全文(PDF)

調査要綱

矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内のパチンコホール経営企業・店舗の調査を実施した。

1.調査期間:2017 年9 月~12 月
2.調査対象:全国のパチンコホール経営企業および全国のパチンコホール
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談・電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査等を併用

調査結果サマリー

◆2017年12月末のパチンコホール経営企業数は3,244企業、店舗数は10,258店舗
 2017年12月末のパチンコホール経営企業数は3,244社であった。2016年末から2017年末までの一年間で177企業が減少しており、資本や経営者などで関連する企業グループでは150グループ減少の2,460グループであった。また、パチンコホール経営企業3,244社が営業するパチンコ店舗数は2017年12月末時点で10,258店舗であった。2016年末から420店舗が減少し、経営企業数と同様に店舗数も減少が続いている。

◆パチンコホール経営企業3,244社における2017年の新規出店数は162店舗
 2017年の新規出店数は、2016年から9店舗減の162店舗であった。この数年間の新規出店数は、微減または横這いが続いていたが、2016年、2017年と2年連続で200店舗を下回る低水準であった。この数年はM&Aによる新規出店が増加傾向にあることも特徴であるが、今後パチンコホール経営の事業環境がより厳しくなることから、パチンコホール経営企業のM&A件数は増加に向かうものと推測する。

◆2017年12月末の遊技機設置台数は約440万台、遊技機台数も引き続き減少
 2017年12月末時点での遊技機設置台数は約440万台であり、2016年12月末比で2.1%減、約10万台の減少であった。遊技機種別では、パチンコ機は同3.4%減の272万台、パチスロ機は横這い(同0.1%減)の168万台となった。経営企業数、店舗数、遊技機設置台数、新規出店数のいずれもが減少トレンドにあった。