2024年版 特殊紙市場の展望と戦略
調査資料詳細データ
調査概要
調査結果サマリー
資料ポイント
調査目的:国内の特殊紙市場の現状と今後の方向性を調査することによって、特殊紙市場を取り巻く現状と問題点を分析する。当該調査によって、紙パルプ業界をはじめ関連業界各位の経営戦略に寄与することを目的とする。
調査編集期間:
調査期間 2024年5月~7月
編集期間 2024年5月~8月
調査対象:特殊紙メーカー、総合製紙メーカー、紙代理店・商社およびその他関連企業
調査内容:目次のとおり(省略)
調査方法:当社専門調査員による直接面接取材、電話取材及び郵送アンケート
特殊紙市場に関する調査を実施(2024年)
米中貿易摩擦や世界的なコロナ禍による景気後退の影響によって、需要変動も激しさを増す特殊紙市場
~在庫調整も終息の兆しで半導体需要の復調に期待、2024年度の産業機能紙市場は前年度比103.7%の12万830tの見込~
- 約30品種(感熱紙、レジロール紙、PPC用紙、フォーム用紙、偽造防止用紙、ノーカーボン紙、情報用紙薬品、剥離紙・粘着ラベル、ファンシーペーパー、色上質紙、色クラフト・ケント紙、軽量多色・インディアペーパー、コンデンサペーパー、電気絶縁紙、低塵紙・無塵紙、合成紙、耐油紙、滅菌紙、フィルター濾紙・湿式不織布、ガラスペーパー、ステンレス合紙、キャリアテープ(板紙系)、カップ原紙)の市場規模を独自算出
- 各品種市場の近年の動向や今後の展望を徹底レポート
- 約30品種の需要予測一覧、参入メーカーシェア、需要分野別シェアなど
- 特殊紙メーカー、大手製紙メーカーの特殊紙部門の事業動向を詳細分析
- 有力代理店、卸商の特殊紙部門状況
- 特集 <セルロースナノファイバーの市場動向><製紙メーカーの脱プラ・紙化戦略>
- 【前回版との違い】
・新たに2年分の調査データ、市場動向を更新
・本年版は新たに「カップ原紙」の市場動向を追加
リサーチ内容
調査結果のポイント
第1章:特殊紙市場の展望と需要予測
コロナ禍を経て各品種の成長性が明らかに、特殊紙市場も選択と集中の重要性が増す
色もの特殊紙、情報産業用紙、環境・生活機能紙、産業・工業用紙の成長力は?
どの品種が伸びて、どの品種が衰退していくか
<表>主要品種需要予測一覧表
<表>品種別生産推移
<表>品種別メーカー別生産推移
第2章:セルロースナノファイバーの市場動向、紙パルプ業界の脱プラ・紙化戦略
セルロースナノファイバーの市場動向
2024年のCNF・MFC・CeF合計のアウトプット量は生産キャパの10%前後の水準
機能性添加剤向けは高付加価値製品として一定のポジションを確立
紙パルプ業界の脱プラ・紙化戦略
5つの課題を克服し、紙の魅力を最大限に発揮できるか
第3章:特殊紙メーカーの展望と戦略
特殊紙メーカーの展望と戦略
巣ごもり需要の収束や半導体・電子部品関連の需要減など、市場環境の厳しさ増す
価格改定の効果で23年度は多くのメーカーで一息つく中、
収益確保に苦戦するメーカーも
<表>特殊紙メーカー業績一覧
<表>特殊紙メーカー業績推移一覧
リンテック
半導体・電子部品関連の需要低迷などが響き、2023年度は減収減益
2024年度から新中計「LSV 2030-Stage 2」がスタート、巻き返しを図る
特種東海製紙
2023年度は価格改定やM&A効果により増収増益達成
「コア&サテライト戦略」を推進する長期ビジョンを策定、
23年度より第6次中計もスタート
巴川コーポレーション
2023年度業績は減収減益、
半導体・ディスプレイ関連は大幅増もトナー事業は大幅減
第8次中計の戦略・目標数値の見直しで、塗工紙・製紙は構造改革を更に推進
日本製紙パピリア
多品種小ロットで印刷・産業用紙と特殊紙を供給、
生産体制を再構築し競争力を確保
阿波製紙
自動車エンジン用フィルターのトップシェア企業、
近年は水処理関連資材・水環境事業が成長
ニッポン高度紙工業
コンデンサ用セパレータのリーディング企業
2023年度は半導体・電子部品需要の低迷で売上高、利益ともに大幅減
住化加工紙
両面剥離紙におけるトップメーカー、
電子・電気関連は低調も自動車関連は回復基調
東洋濾紙
医療・半導体向け製品が堅調
2023年度は設備投資に注力し、カートリッジフィルターの供給能力を増強
安積濾紙
産業資材向けカートリッジフィルターを拡充、
既存需要に依存しない新規領域での拡販を図る
ユポ・コーポレーション
合成紙トップメーカーとして環境への貢献にも力を注ぐ
オリベスト
トップメーカーとして市場を牽引2023年度は売上高66.1億円を確保
第4章:大手メーカー、特殊紙部門の状況と戦略
大手メーカー、特殊紙部門の状況と戦略
王子ホールディングス(王子エフテックス)
ニュージーランドの被災影響やパルプ市況の悪化などにより
2023年度業績は減収減益
サスティナブル社会への事業転換を加速、グリーンイノベーションも推進
日本製紙
2023年度は前年度の苦戦から収益回復
生産体制の再編成を進める一方で、成長事業の拡大と収益力強化を推進
三菱製紙
23年度は価格改定効果により利益大幅改善、
機能商品事業を中心に事業構造の転換を引き続き推進
北越コーポレーション
新中計も事業ポートフォリオシフトに引き続き注力
高付加価値商品の開発、M&Aによる新規事業など、
中核となる新たな事業の創出で更に加速を図る
大王製紙
第5次中計は経営基盤の再構築を重視、
紙・板紙事業はパッケージ分野の強化を推進
中越パルプ工業
価格改定効果もあり大幅増益、家庭紙参入、
外販パルプの展開強化等、事業構造転換を本格化
第5章:代理店・卸商の特殊紙取扱状況
日本紙パルプ商事株式会社
国際紙パルプ商事株式会社
新生紙パルプ商事株式会社
日本紙通商株式会社
三菱王子紙販売株式会社
西ノ宮株式会社
第6章:各種特殊紙の展望と戦略 (需要と市場シェア、戦略のポイント)
<情報産業用紙>
(1)感熱紙
2023年度上期の内需は若干減も、レジロール需要は堅調、実態に合わず
(2)ノーカーボン紙
2023年度上期の内需は12.9%減、値上げがペーパーレス化を加速
(3)フォーム用紙
2023年度上期の内需は9.7%減、記録的値上げと電帳法改正が重なる
(4)偽造防止用紙
ギフト券などの電子決済化も加速し、販売量の減少幅が拡大
(5)PPC用紙
2023年度上期の国内需要は8.0%減、相次ぐ値上げがペーパーレス化を加速
(6)情報用紙薬品
デジタル化進み厳しさ増す、大半の薬品が前年割れ
(7)バインダー薬品
洋紙の低迷にリンク、各社とも脱紙パが課題
<環境機能紙>
(8)湿式ベースの自動車用フィルター濾紙、各種濾紙・濾材、エアフィルター濾紙
1.湿式ベースの自動車用フィルター濾紙
2.各種濾紙・濾材
3.エアフィルター濾紙
<生活機能紙>
(9)耐油紙
1.薄紙タイプ
2.厚紙タイプ
(10)滅菌紙
需要、取引関係の変化が小さい安定市場、ここ2年も市場は横ばい推移
(11)カップ原紙
回復基調で推移も、買い控えの影響もあり23年度は減少、
紙化需要の拡大が今後の成長のカギ
<色もの特殊紙>
(12)色上質紙
2022年以降はワクチン接種関連特需も終息し、
紙製品・文具向け需要が相対的に堅調となる
(13)ファンシーペーパー
2023年は微減、値上げ攻勢でファンシー離れも
(14)色クラフト紙、ケント紙
1.色クラフト紙
2.ケント紙
<薄葉紙特殊紙>
(15)インディアペーパー
2022年、2023年の生産・出荷量はいずれも前年比2割前後の大幅減で推移
<産業機能紙>
(16)低発塵紙・無塵紙
2023年度国内メーカー出荷量は大幅減、
半導体需要が低迷し、工程用・事務用とも減少
(17)電気絶縁紙
1.コイル絶縁紙
2.プレスボード
3.バルカナイズドファイバー
(18)コンデンサペーパー・フィルム
1.コンデンサ用ペーパー(セパレータ)
2.コンデンサ用フィルム
(19)剥離紙
回復基調だった販売量は半導体需要の急減でここ2年は大幅減、
23年度は粘着ラベル向けも減少
(20)粘着ラベル
コロナ禍からの回復基調から一転、2023年度は再び減少推移
巣ごもり需要の収束や物価高による買い控え、
価格改定の影響により、各分野の需要は低迷
(21)合成紙
2023年度の市場は約2割縮小、各社とも実績を下げる
(22)ガラスペーパー
2023年度の販売量は前期比9%減、需要の中心は建材分野
(23)ステンレス合紙
2023年度はステンレス生産量大幅減で合紙出荷量も減少、
製鉄所の再編の動きも需要に大きく影響
(24)キャリアテープ
コロナ特需消失で22年度大幅減も23年度はやや回復、
今後は車載用・AI向けの需要に期待
<衛生用紙>
(25)家庭紙
いずれも堅調に推移、値上げ効果で売上アップ
(26)紙おむつ
1.乳幼児用紙おむつ
2.大人用紙おむつ
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