2030年の再生可能エネルギーマーケット ~バイオマスエネルギー編~
バイオマスエネルギーとは、有機廃棄物や木質バイオマスなどのバイオマス資源に由来するエネルギー(バイオマス発電、バイオ燃料など)である。
日本国内のバイオマスエネルギー市場は、バイオマス発電がけん引役となり拡大が続いてきた。
バイオ燃料については、航空業界のカーボンニュートラル実現に向けた政策を背景に航空機用燃料油の用途で今後需要が拡大する可能性があり、実際にSAF(Sustainable Aviation Fuel)の研究開発や活用の取組が活発化している。
本調査資料は、主要プレイヤーへのヒアリング調査を軸に、日本国内のバイオマスエネルギー市場を取り巻く環境や課題、種類別・利用形態別の市場動向などについて調査・分析を行った。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:本調査資料は、国内のバイオマスエネルギー市場について、種類別(バイオマス発電、バイオ燃料)に市場の現状を明らかにするとともに、原燃料供給、設備システム、発電・熱供給等の事業にブレークダウンして、2030 年のバイオマスエネルギー市場の中長期展望について分析を行なう。また、バイオマスエネルギーの各事業において、有力事業者の事業戦略を分析する。
調査内容:「バイオマスエネルギー概要」「メタン発酵市場」「木質系バイオマスエネルギー市場」「バイオ燃料市場(SAF、バイオディーゼル、バイオエタノール)」「主要企業・事業者の動向」
調査対象先:バイオマス原燃料供給事業者、バイオ燃料供給事業者、バイオマス発電事業者、バイオマス設備システムメーカー、業界団体など
調査方法:弊社専門調査員による直接面接取材(対面、WEB 会議)および電話・メール取材等による調査結果をもとに、弊社独自の手法と責任により分析を行った。また、掲載している数値等はヒアリング内容等を基に全て弊社が推定したものである。
調査・分析期間:2023年4月28日~2023年9月25日
バイオマスエネルギー市場に関する調査を実施(2023年)
2030年度の国内バイオマス発電量を45,988GWhと予測
~大規模木質バイオマス発電所の新設ペースは鈍化するも、食品廃棄物を原料とした小型のバイオガス化設備のニーズが増加する見通し~
- 「バイオマス市場全体の動向」
・2023年度のバイオマスエネルギーの市場規模は、11,641億円を見込む
・SAF市場の成長により、バイオマスエネルギー市場は2020年代半ばから2030年にかけて拡大すると予想
・バイオマス発電とバイオ燃料ともに原燃料の探索と安定調達の仕組みの確立が持続的な市場拡大のカギ - 「木質バイオマス発電」
・発電事業のノウハウが豊富な事業者を中心にFIP制度活用の動きが始まる
・輸入材や未利用材等の原燃料価格上昇により、発電所経営に支障をきたすケースが相次ぐ
・2020年代半ば以降、大規模案件の減少に伴って市場拡大のペースは鈍化する見込み - 「バイオガス発電(メタン発酵)」
・新規設備の導入検討の動きが広がる食品廃棄物を活用したバイオガス発電事業
・食品廃棄物を活用したバイオガス発電事業の中でも特に小型設備の導入ニーズが増加
・大型の下水処理施設における新たなバイオガス発電事業の動きは限定的 - 「バイオ燃料/SAF」
・国内外における航空業界のCO2排出量削減政策を受け、SAFのサプライチェーン構築に向けた事業者の取組が加速
・SAFの国内生産量増加に向けて技術開発と並行して原料の確保も重要課題に - 【前回版との違い】
・Non-FIT型バイオマス発電事業の拡大を見据えた国内企業の取組を調査
・SAFの原料別(廃食用油やエタノールなど)の国内市場動向を調査
調査結果のポイント
第1章 バイオマスエネルギーの概要
第2章 バイオマスエネルギー市場の動向(木質系)
第3章 バイオマスエネルギー市場の動向(メタン発酵)
第4章 バイオ燃料市場の動向
第5章 バイオマスエネルギーの市場規模推移
第6章 バイオマスエネルギー市場の将来展望
第7章 主要プレイヤーの動向・戦略
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