何も終わっていない。そして、何が変わったのか


10日、北陸電力は志賀1号機の直下に活断層があるとした原子力規制委員会の評価書案に反論する意見書を提出した。11日、九州電力は川内1号機を再稼動、1年11ヶ月続いた原発ゼロ状態が終わった。

1ヶ月前、東電は福島の損害賠償見積額を9501億円増額、総額で7兆753億円になると上方修正したうえで、原子力損害賠償・廃炉等支援機構に増額分の支援要請を行なった。7日、福島県漁連は、東電が計画している放射性物質を含む地下水の海洋放出を容認することを決定、汚染防止や風評被害対策に関する要望書をとりまとめたうえで11日の組合長会議で最終承認した。

工場向けの産業用大口電力の需要量は6月末時点で14ヶ月連続のマイナス、2015年上期の原油及び粗油の輸入は数量ベース▲5.5%、金額ベース▲42.4%、液化天然ガスも同▲2.2%、同▲19.6%。
原発の規制基準は変わった。エネルギーを取り巻く市場環境も変わった。変わらない福島の現実の一方で、未来と向きあう覚悟は日常に埋もれてゆく。

今週の”ひらめき”視点 08.09– 08.13

 

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