モーニングCROSS週間ランキング18.5.7 – 18.5.11
週間ランキング
9日、東京・元赤坂の迎賓館にて、安倍晋三首相、中国の李克強(リー・コーチアン)首相、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領により、日中韓首脳会談が開催されました。
3首脳は、日本・中国・韓国の首脳会談の定期的な開催や北朝鮮の非核化に向けて連携することなどで合意。しかし、圧力重視を主張する日本に対し、対話を重要視する中国、韓国との間で温度差があり、具体的な道筋は示せておりません。今後の方針に注目です。
今週のニュースランキングは以下となります。
順位
|
ニュースグループ
|
クチコミ数
|
---|---|---|
1位
|
柳瀬氏 参考人招致 |
86,449
|
2位
|
山口達也 契約解除 |
77,205
|
3位
|
梅原裕一郎 急性散在性脳脊髄炎 |
48,191
|
4位
|
日中韓首脳会談 |
39,171
|
5位
|
新潟線路 女児遺体 |
28,536
|
6位
|
イラン核合意 離脱 |
22,361
|
7位
|
GW Uターンラッシュ |
19,760
|
8位
|
国民民主党 旗揚げ |
14,286
|
9位
|
青山学院大 爆破予告 |
14,242
|
10位
|
はしか 感染拡大 |
14,196
|
未来を見通すための戦略思考 ~矢野経済研究所代表による今週のコメント
■トランプ氏、イラン核合意からの離脱を表明。国際協調体制、再び揺らぐ
8日、トランプ氏はかねてから批判し続けてきたイラン核合意からの離脱を正式に表明、「最高レベルの経済制裁」を科すと宣言した。
英独仏は直ちに“合意継続”を発表、イランのロウハニ大統領も対米非難を強めながらも当面は“米抜き合意”を維持したい旨声明した。
2015年、主要6ヶ国(米英独仏中露)はオバマ氏主導のもと核開発の制限と経済制裁の解除についてイランと合意した。
制裁解除後のイランは翌年に輸出が3割増、輸入も2割増となるなど、経済は徐々に正常化に向かいつつあった。とりわけ中国の動きは早く、合意直後の2016年1月には習近平氏が外国元首としてはじめてイランを訪問、エネルギー、インフラ、IT、金融など17分野において10年間で貿易総額を6千億ドルへ拡大するとの覚書を締結、独仏をはじめとする欧州勢も対イランビジネスを活発化させてきた。
人口8千万人を擁するイランは治安も比較的安定しており、成長ポテンシャルは高い。一方、中東情勢は依然として混迷の中にある。シリアにおけるイラン・ロシアVS欧州・米国との対立も深刻だ。パレスチナも極限状況にある。それゆえにイラン核合意は中東の安定に向けての所与の前提条件であり、拠り所の一つであった。
トランプ氏は、原油代金の決裁のためにイラン中央銀行と取引する外国銀行に対して180日間の猶予後に制裁を発動する、と言明した。日本は経済制裁中にあってもイランからの原油輸入を継続、全体の7%をイランに依存している。影響は避けられない。
更に、イラン核合意に対する強硬姿勢は「北朝鮮に向けてのメッセージである」とも言う。朝鮮半島情勢緩和への期待が高まる中でのトランプ氏からの言わば“冷や水”は、中東、東アジアの未来を再び不透明にするだけでなく、経済活動の萎縮、反米・対米不信の拡大、主要国の利害錯綜を招く。結果、高まるのは中国のプレゼンスである。であれば米国にとって決して“良いディール”ではあるまい。いずれにせよ世界が負担する代償は小さくない。
この他の注目ニュース
- 米ギブソン、経営破綻。音響機器メーカー等の買収により負債拡大、本業で補えず
- 基礎的財政収支の黒字化、5年先送り
- フェイスブック、閲覧履歴の収集を利用者自身が制限できる機能を実装へ
- 米携帯4位スプリントと3位TモバイルUS、合併へ。出資比率はドイツテレコム41.7%、ソフトバンクは27.4%、ソフトバンクは携帯事業から投資事業への戦略転換鮮明に
- 八千代、都民、新銀行東京の3行が合併、きらぼし銀行スタート。初日、システムトラブル、一部で取引出来ず
- ドミニカ共和国、台湾と断公、中国と国交樹立。台湾との外交関係国は19国、過去最小
- アイルランド製薬大手「シャイアー」、武田の買収提案に合意。買収金額は6兆8千億円
- MRJ開発の三菱航空機、1千億円の債務超過。三菱重工による資本増強で財務基盤を強化
- 総合商社大手5社、最高益を更新。資源高が貢献
- 日航、LCCへ参入。既存路線と競合しない欧米路線を開設へ
- トヨタ、2018年3月期決算、過去最高益を更新、純利益2兆4939億円、前期比36%増
- マレーシア下院選挙、与党過半数割れ。1957年の独立以来、初の政権交代へ