モーニングCROSS週間ランキング16.09.25 – 16.09.29
週間ランキング
28日、東京都知事となった小池百合子氏が初めて臨む都議会定例会が開会しました。小池知事は所信表明演説で、土壌汚染対策で盛り土をめぐる問題が発覚した豊洲市場の安全性などの検証や都政改革を進める意欲を示しました。その上で、「都政は都民の信頼を失った」と指摘。信頼回復には現在のような体質となった原因究明や情報公開を徹底する旨を述べ、改めて「都民ファースト」の実現を進めることとしました。就任以来、次々と政策を打ち出している小池知事。今後の手腕が問われます。
今週のニュースランキングは以下となります。
順位
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ニュースグループ
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クチコミ数
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---|---|---|
1位
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豊洲市場 環境基準超え |
39,823
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2位
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電通 不適切取引 |
28,935
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3位
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万里の長城 修復 |
20,624
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4位
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マツダ 社員寮殺人 |
18,220
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5位
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都議会 |
17,810
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6位
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米大統領選 テレビ討論会 |
16,572
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7位
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君の名は。 警告 |
16,112
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8位
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福山雅治ライブ 眼球破裂 |
14,596
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9位
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Spotify 上陸 |
13,668
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10位
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高田馬場駅 異臭 |
13,434
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未来を見通すための戦略思考 ~矢野経済研究所代表による今週のコメント
■消費者からの信頼と自由な競争環境を維持するために業界は襟を正せ
関与成分の含有量不足により日本サプリメントの製品が特定保健用食品(トクホ)の許可を取り消された問題を受け、消費者庁はトクホに認定された全1270製品の成分調査結果を1ヶ月後までに提出させることを指示した。また、当初は次年度以降での実施を計画していた抜き打ち調査も年度内から前倒し実施するという。
トクホ制度は1991年から施行、当初は4年ごとに試験結果を審査する更新制であったが、1997年、規制改革の流れの中で永久許可制に緩和された。2015年からはメーカーの自己責任を前提とした「届出制」の機能性表示食品制度もスタートしている。
2年以上の報告を怠り、悪質性が高いと認定された日本サプリメントのガバナンスの問題は言うまでもないが、一方でそれが直ちに全製品の再検査へ波及する事態も異様である。企業サイドの良識を前提とした規制緩和への根本的な不信が消費者庁内に根深くあったということか。
トクホは消費者にとってメーカーに対する信用を担保する唯一の拠り所である。それゆえに「もう一段」の緩和をはかった機能性表示食品制度への影響も懸念される。とりわけ、後者は資金力や知名度に劣る中小企業の活用も多い。制度および業界に対する不信の連鎖を防ぐためにもトクホ1270製品すべての疑念が払拭されることを願う。
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