モーニングCROSS週間ランキング16.03.06 – 16.03.10
週間ランキング
東日本大震災の発生から11日で丸5年。当日となる3月11日には日本各地で追悼行事が行われます。
阪神・淡路大震災の被害にあった神戸市でも「希望の灯り」を被災地に届けるため、その準備が行われており、被災地では、6日、各地で犠牲者をしのぶ追悼行事が開かれ、遺族や住民は失った命へ思いを込め、祈りをささげました。もう5年。しかし、まだ5年と言えるのかもしれません。避難者は全国で約17万人以上おり、仮設住宅で暮らす人たちも、未だ5万人を超えています。発生直後から減少したとはいえ、行方不明者は2561人を数え、「震災関連死」も問題となっています。必至に立ち上がろうとしている現地の方々もおり、悲しい出来事ばかりではありませんが、過去のことと風化させないで一人一人が、震災に向き合っていくべきではないでしょうか。
昨年、大きな問題となったプロ野球選手による野球賭博問題。事態はまだ解決には至ってなかったようです。プロ野球・巨人は8日、都内の読売新聞本社で会見を開き、新たに高木京介投手が野球賭博に関与していたことを明らかにしました。これを受け、球団幹部である、渡辺恒雄最高顧問、白石興二郎オーナー、桃井恒和会長の3名が辞任。まだまだ終わりそうにないこの問題。プロスポーツという夢を与える世界で起こってしまった暗い話題にファンはどう思うでしょうか。
今週のニュースランキングは以下となります。
順位
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ニュースグループ
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クチコミ数
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1位
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サンリオ |
44,080
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2位
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プロ野球 |
40,452
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3位
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原発 |
34,621
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4位
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米大統領選 |
34,341
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5位
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待機児童問題 |
31,666
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6位
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東日本大震災 |
28,380
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7位
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山口組 |
28,296
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8位
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収賄疑惑 |
27,377
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9位
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日本人騒動 |
26,699
|
10位
|
USJ |
24,587
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未来を見通すための戦略思考 ~矢野経済研究所代表による今週のコメント
■事故から5年、“被災”は終わっていない
9日、大津地裁は再稼動したばかりの高浜原発3,4号機について「関電による安全立証が不十分である」ことを事由に運転差し止めの仮処分を決定した。
これに対して関電は「極めて遺憾。不服申し立ての手続に入る」ことを表明するとともに、10日、3,4号機の停止作業に入った。関電は高浜3,4号機の再稼動による収益改善を前提に5月からの電力料金値下げを発表しているが、事業計画の修正は避けられず値下げは見送られる公算が強い。関電エリアはもちろん、地元高浜町の経済活動に対する影響は小さくない。
ただ、だからと言って今回の決定を軽視することは出来ない。政府は「世界最高水準の安全基準に適合するとした原子力規制委員会の判断を尊重、再稼動を進める」とするが、その高浜でも再稼動直前の冷却水漏れ、再稼動直後の緊急停止などトラブルが相次いだ。事故は起こる、これを前提とすれば不測の事態への対応も含めた安全立証責任の大きさは言うまでもない。
流入、流出が続く汚染水、わずか2%に止まる中間貯蔵施設の用地買収、まったく目処の立たない最終処分場、未だに行方不明の溶け落ちた核燃料、そして、帰還できない住民、、、福島の現実を踏まえれば、“万が一の事態”に対する説明責任を関電のみに負わせることは出来ない。原発は電力会社、規制委、立地自治体の手に負える代物ではないことを、日本は日々突きつけられているだから。
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