モーニングCROSS週間ランキング16.01.31 – 16.02.04
週間ランキング
中南米を中心に「ジカ熱」が猛威を振るっています。ジカ熱とは、「ジカウイルス」をもつ蚊(世界に分布するネッタイシマカや日本にも多く生息するヒトスジシマカなど)によって媒介し、人から人へは感染しませんが、妊婦が感染すると胎児の小頭症への疑いがあるといわれています。
1日、WHO(世界保健機関)は、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態であると非常事態を宣言しました。今年リオ五輪開催を予定しているブラジルでは、対策に全力で取り組む姿勢を強調していますが、今後の状況が気になります。
突如入ってきた元プロ野球スター選手の逮捕。2日夜、清原和博容疑者が覚醒剤所持の現行犯で逮捕されました。以前から週刊誌などで薬物疑惑の噂はありましたが、1年以上に渡る内偵捜査を経て強制捜査に踏み切った警視庁。調べに対し、容疑を認める供述をした清原容疑者。甲子園、プロ野球と球界のヒーローだった姿はなく、ただただ残念でなりません。もう一度、ユニフォームを着た当人を見てみたかったと野球ファンは思っていたはずです。
今週のニュースランキングは以下となります。
順位
|
ニュースグループ
|
クチコミ数
|
---|---|---|
1位
|
清原和博 |
252,980
|
2位
|
サッカーU23 |
161,103
|
3位
|
ジカ熱 |
81,013
|
4位
|
ノーベル平和賞 |
56,586
|
5位
|
北朝鮮 |
51,836
|
6位
|
米大統領選 |
34,624
|
7位
|
シャープ |
24,367
|
8位
|
甘利氏問題 |
22,135
|
9位
|
羽生結弦 |
22,128
|
10位
|
事実上の徴用 |
22,109
|
未来を見通すための戦略思考 ~矢野経済研究所代表による今週のコメント
■外部環境は共通。しかし、チャンスは一律ではない
2015年度決算を前に大手商社をはじめ資源関連や電機電子部品大手の決算見通しが相次いで下方修正されはじめた。そこに共通するのは「中国を筆頭とした新興国、資源国経済の急速な悪化を受けて」との背景説明であり、電機電子部品はそこに「スマホ需要の一巡」が加わる。
確かに、その通りであろう。しかし、それがすべてではない。横河電機は「原油安により中東における新規のプラント需要は減少したが、既存設備の保守サービス需要が大きく伸長」し、2015年4月-12月の連結純利益は過去最高となった。三菱電機も同期間の純利益が過去最高を記録した。牽引したのはFA機器、自動車用機器で「欧州北米だけでなく中国でも好調を維持した」ことが連結利益を押し上げた。また、エアコン、冷蔵庫などの家電部門も日米欧そしてアジアにおいて個人向け法人向けともに売上を拡大した。
多くのアナリストが彼らの好調さを「複数の強い事業が逆風を跳ね返した」などと解説した。しかし、個々の事業を強化するための戦略や取り組みの差が明暗を分けたことに踏み込まなれければ説明にはなるまい。そうでないと中国経済の失速や資源安というマクロ環境における“一律の言い訳”に日本全体が沈みこんでしまう。
成長を導くのは政治家ではないし、ましてやマイナス金利ではない。それぞれの企業がそれぞれの事業領域にチャンスを見出し、リスクをとって実行することがすべてである。外部条件は誰にでも等しいのだから。
この他の注目ニュース
- 米大統領選、トランプ氏敗北、クリントン氏失速。共和党の3番手ルビオ氏、本命へ?
- 2015年の食品輸出額7452億円、前年比22%増、3年連続で過去最高を更新
- WHO、ジカ熱で緊急事態を宣言。ブラジル政府は妊婦に五輪観戦の自粛を呼びかけ
- グーグルの持株会社アルファベット社、時価総額69兆円、アップルを抜き世界一
- トヨタ、愛知製鋼の爆発事故に伴い国内全工場の生産を6日間停止、影響は9万台
- カブールで自爆テロ、タリバンが犯行声明。ナイジェリア東部の村をボコ・ハラムが襲撃、住民86人を殺害
- 三菱UFJ銀行、企業の普通預金に対する手数料導入を検討。マイナス金利政策への対応
- 10年もの個人向け国債、利回りマイナス見通し。財務省、募集中止へ
- 資生堂、37年ぶり国内工場を新設
- TPP、参加12カ国が協定に署名。各国は国内批准手続へ
- シリア和平交渉、中断。隔たり埋まらず
- 中国、レノボの10-12期、前年同期比8%の減収、香港上場の不動産大手“万達”系企業の長期格付けを格下げ、トリプルBへ