モーニングCROSS週間ランキング09.06 – 09.10
週間ランキング
9日、東海地方に上陸した台風18号。中部地方を横断し北陸を通過、日本海へ抜け夜には温帯低気圧へと変わりましたが、雨は10日も東海や関東甲信、東北地方を中心に降り続けました。
原因は、台風と前線の影響で雨雲が帯状に伸び、強い雨が連続する「線状降水帯」ができ停滞したことによる猛烈な雨。気象庁は、「異常な事態」との会見を行い、栃木と茨城には大雨特別警報が出されました。
警戒を呼び掛ける中、茨城の鬼怒川決壊。約200名が住宅や施設に取り残され、行方不明者も出ており、安否が気になります。
ヨーロッパへシリアからの難民が押し寄せている問題。各国が新たな受け入れを表明する中、支援策の検討が加速しています。
カメラマンが難民へ暴行する事件などが発生しており、迅速な問題解決が待たれます。
今週のニュースは以下のようなランキングとなります。
順位
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ニュースグループ
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クチコミ数
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1位
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台風18号 |
348,839
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2位
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野球U-18W杯 |
84,137
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3位
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難民 |
75,649
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4位
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自民党総裁選 |
65,157
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5位
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安全保障関連法案 |
36,441
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6位
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東芝 |
36,371
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7位
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Apple新発表 |
29,825
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8位
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辺野古移設問題 |
27,889
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9位
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司法試験漏洩 |
26,474
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10位
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労働者派遣法改正案 |
22,384
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未来を見通すための戦略思考 ~矢野経済研究所代表による今週のコメント
■ラサ、欧州、日本は世界とどう関わるのか
9月8日、中国政府はラサでチベット自治区成立50周年の式典を開催した。パレードでは毛沢東から習金平に至る歴代主席の肖像が掲げられ、演説では「偉大な祖国、民族、共産党に対する帰属意識」の強化が語られた。
5日前、北京の抗日70周年式典、習主席は「中国は覇権を求めない」「中国は自らが経験した悲惨な境遇を他の民族に押し付けない」と語った。誰もがその矛盾を知りながら、世界は“覇”に身を竦ませたままだ。
一方、欧州では、難民問題がEUの矛盾を炙り出す。各国で難民受け入れへの反発や非難が渦巻く。しかし、それでもEUの理念と理想は「16万人を分担」という提案を議論の俎上にあげる。
移民が建国の礎となったオーストラリアは1万2千人の受け入れを表明した。「今も、恐怖から逃れてきた人々が人生を再建できる国でありたい」とはアボット首相の言葉である。英国、ブラジル、チリ、ベネズエラもこれに続く。
積極平和主義を掲げる日本からの提案は未だない。我が国、我が党、我が身からの視点だけで語られる世界観では、覇の国とたいした差はない。どういう国でありたいのか、ここからはじまる議論が聞きたい。
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