モーニングCROSS週間ランキング16.10.02 – 16.10.06
週間ランキング
先月28日に小池知事就任後、初めてとなる都議会が開会し4日に各会派による代表質問、5日に各会派の議員による一般質問が行われました。この後各委員会の審議に続きますが、豊洲問題、五輪の開催費用、知事の給与削減など、さまざまな問題の論戦が繰り広げられています。豊洲の盛り土をめぐる問題では都庁内の責任追及に「中央卸売市場の体制を刷新し、退職者も含めて懲戒処分などしかるべき対応を取っていく」と表明しました。これまでの都庁や都議会の体制を見直し、知事の言う信頼回復のために原因の究明、問題の解決、体制の健全化など進めていってほしいと思います。
今週のニュースランキングは以下となります。
順位
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ニュースグループ
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クチコミ数
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1位
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ノーベル賞 大隅良典 |
45,101
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2位
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豊洲問題 |
43,466
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3位
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高田馬場駅異臭事件 逮捕 |
24,715
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4位
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外国人客 わさび |
24,438
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5位
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白紙領収書 稲田防衛相 |
22,478
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6位
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長谷川豊 人工透析 |
21,134
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7位
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ゲスの極み乙女。 活動自粛 |
20,425
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8位
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シベリア鉄道 日露経済協力協議 |
18,017
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9位
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レノボ 富士通 |
15,563
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10位
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小学二年生 休刊 |
11,941
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未来を見通すための戦略思考 ~矢野経済研究所代表による今週のコメント
■昭和の夢を捨て、新たな未来を。JR北海道の再建は“北海道創生”と同義
JR北海道は1日の乗降客が1人以下の46駅の廃止に向けて関係自治体と調整に入った。既に廃止が決定している留萌線の5駅と合わせて2017年春のダイヤ改正時に51駅が地図から消える。全路線の赤字が常態化している中、安全への投資原資を確保するためにも、既に公共施設としての機能が失われた駅の廃止は止むを得まい。
一方、この3月には“念願”の北海道新幹線が開業した。しかし、こちらも初年度は48億円の赤字、投資回収の目処は立たない。2031年の札幌延伸に期待がかかるものの、航空機との競合を鑑みると都市間需要の取り込みは容易ではない。加えて、2030年代になると北海道の人口は大きく減少する。頼みの札幌市も2036年には2015年比で8%もの人口減が見込まれる。
そもそもJR北海道は独立行政法人鉄道建設・運輸施設設備支援機構の100%子会社であり、分割民営化に際して割り当てられた“経営安定化基金”が経営を下支えする。新たに加わった新幹線という名の赤字路線も40年以上も前に計画された国策である。つまり、民間の体裁をとっているものの実体は “国鉄のまま”であると言っていい。
実質的に国の管理下にあることを踏まえれば、国はその責任において重要な意思決定をなすべきである。そして、それは単なる一鉄道事業者という視点のみならず、“北海道の未来”を描き出した国家戦略として提示されなければならない。北海道、言い換えれば、地方はそこまで追い込まれつつあるということだ。
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