「ポリプロピレン市場に関する調査を実施(2025年)」に関する矢野経済研究所のマーケットデータをご紹介します。
マーケットレポート
2025年版 ポリプロピレン市場の徹底分析
価格(税込):440,000円(本体価格 400,000円)
「2025年版 ポリプロピレン市場の徹底分析」に関するマーケットデータを詳細にまとめた資料です。
市場動向、企業動向など、詳細なデータ・解説など、事業戦略の強力な武器となる情報が満載の書籍です。
掲載内容
全146ページ
掲載内容
OPEN ▼
第1章 ポリプロピレン市場の展望
独自の強みを持つサステナブル製品を生み出すことが、
これからのPP・PE市場で真価を発揮する
2022年~2024年の直近3年間は、国内需要量の17%程度となる40万t規模の海外PPが流入
中国が輸入ポジションから輸出ポジションに変わり、もう一段輸入が増える可能性も
(図・表)PP・HDPE・LDPE 国内需要量推移
(表)PP・PEメーカーにおける競争力維持・強化に向けた取り組み
PPはメーカー数が4社であるほか、生産ロットも大きいため、PEに比べて高稼働率を維持
プライムポリマー、JPP/JPE、住友化学ではCN・CEに貢献する製品ブランドを展開
(表)PP・HDPE・LDPE 稼働率
(表)サステナブルPP・PE 製品・ブランドラインナップ
2030年のサステナブルPP・PEの市場規模を293,103tと予測
自動車分野を起点にした需要拡大に対し、MR-PPの不足分をCR-PPが補完する
(表)MR・CR・バイオ由来品 課題と評価
(表)サステナブルPP・PE 市場規模推移
(図・表)サステナブルPP・PE 市場規模推移
(図・表)サステナブルPP 市場規模推移(由来別)
(図・表)サステナブルPP 市場規模推移(需要分野別)
(図・表)サステナブルPE 市場規模推移(由来別)
(表)自動車向けリサイクルPP 市場規模推計の前提条件
足元のサステナブル市場は様子見ムードとなるが、
2030年には規制適用を見据え、自動車や食品包装分野での需要拡大が見込まれる
第2章 ポリプロピレン市場の動向
【1】各社の生産体制
2025年の国内PP生産能力は2,740千t/年
プライムポリマー・JPPはS&Bを完遂し、生産最適化は一段落
(図・表)国内PP 生産能力推移
2022年以降、PPプラント稼働率は70%台で推移
個人消費低迷に加え、2024年は自動車認証不正に伴う生産・出荷停止がPP需要を押し下げ
(図・表)国内PP 稼働率推移
(表)PPメーカー 生産能力及びシェア
(表)PPメーカー プラント体制
(表)PPメーカーの生産能力推移
(図)メーカー別 PP生産能力推移
【2】需要分野別動向と展望
1.総出荷量
2024年の出荷量は個人消費の低迷や自動車認証不正の影響から前年比96.9%の200千t/年
海外品の流入進むも、国内PPメーカーでは高付加価値シフトによる差別化を推進
(表)PPメーカーシェア推移(総出荷量)
2.国内需要
高機能化に加え、CN/CEへの貢献が競争領域
プライムポリマー、JPP、住友化学では環境配慮型製品ブランドを立ち上げ
(表)PPメーカーシェア推移(国内)
3.射出分野
2023年は半導体不足の緩和から回復も、
2024年は認証不正問題に伴う生産停止を受け前年割れ
軽量化やCO2排出量削減に加え、ELV規則案への対応から
リサイクルPPのニーズが拡大
(表)PPメーカーシェア推移(自動車)
パレット・コンテナ、日用雑貨などの用途を中心とする
海外品の流入は一段落の見込み
(表)PPメーカーシェア推移(家電)
(表)PPメーカーシェア推移(射出その他)
4.フィルム分野
OPPでは製品輸入も増加し、ラミ用OP、雑貨、防曇グレードなどで
海外品の採用進む
薄肉化・減容化に加え、モノマテリアル対応品や
バイオマスグレードの開発も推進
(表)PPメーカーシェア推移(OPP)
(表)OPPフィルム メーカー別出荷量推移
(表)PPメーカーシェア推移(CPP)
(表)CPPフィルム メーカー別出荷量推移
5.押出分野
サンアロマーでは冷食需要の増加に対し、
クオリア®やVシリーズの新グレード開発に着手
JPPではノバテック™のインジェクションブローグレードを上市し、
ラインナップを拡充
(表)PPメーカーシェア推移(押出)
(表)PPF容器 メーカー別出荷量推移
(表)発泡PP容器 メーカー別出荷量推移
(表)透明PP容器 メーカー別出荷量推移
6.繊維分野
繊維向けでは、海外メーカーの品質向上や国産志向により海外品への切り替え進む
(表)PPメーカーシェア推移(繊維)
7.中空分野
中空分野では工業用、自動車用、日用雑貨などの各種ボトル向けが中心
トイレタリー関連ではバイオマス・リサイクルに注目集まる
(表)PPメーカーシェア推移(中空)
8.輸出分野
JPPでは高機能PPの海外展開を進め、2035年度に海外売上高比率15%を目指す
サンアロマーは独自の特長や国内での実績がある
日本プレミアム品の販売比率を高める
(表)PPメーカーシェア推移(輸出)
(表)メーカー各社のポリプロピレン用途別販売動向(2022年)
(表)メーカー各社のポリプロピレン用途別販売動向(2023年)
(表)メーカー各社のポリプロピレン用途別販売動向(2024年)
(表)メーカー各社のポリプロピレン用途別販売動向(2025年見込み)
(表)メーカー各社のポリプロピレン用途別販売動向(2026年予測)
(図)PPメーカーシェア推移(総出荷量)
(図)PPメーカーシェア推移(国内)
(図)PPメーカーシェア推移(射出計)
(図)PPメーカーシェア推移(自動車)
(図)PPメーカーシェア推移(フィルム計)
(図)PPメーカーシェア推移(OPP)
(図)PPメーカーシェア推移(CPP)
(図)PPメーカーシェア推移(押出)
【3】PPコンパウンドの動向
インラインコンパウンドを併設したプライムポリマーの新系列は2024年11月に完工
(表)PPメーカー別国内コンパウンド拠点一覧
プライムポリマーはインドで、JPCは北米・インドで能力増強を実施
住友化学は中国での競争激化から現地コンパウンダーに事業拠点を譲渡し、生産能力を縮小
(表)国内PPメーカー 海外地域別コンパウンド生産能力・シェア推移
(表)メーカー別海外コンパウンド拠点一覧
(表)地域別海外コンパウンド拠点一覧
(図)国内PPメーカー 海外コンパウンド生産能力及び地域別能力シェア推移
【4】高機能PPの動向
1.ガラス長繊維強化PP
JPPやプライムポリマーは国内外にガラス長繊維強化PPの生産体制を構築
住友化学では欧州を中心にガラス短繊維強化PP「THERMOFIL®」を展開
2.メタロセンPP
JPPでは生産設備の一部移管やメタロセン触媒の投入設備の追加により
高機能PPの主力銘柄である「ウィンテック™」「ウェイマックス™」の拡大を加速
輸出入
(表)ポリプロピレン輸出推移 (2021年~2024年)※前年比
(表)ポリプロピレン輸出推移 (2021年~2024年)※構成比
(表)ポリプロピレンホモポリマー輸出推移 (2021年~2024年)※前年比
(表)ポリプロピレンホモポリマー輸出推移 (2021年~2024年)※構成比
(表)ポリプロピレンコポリマー輸出推移 (2021年~2024年)※前年比
(表)ポリプロピレンコポリマー輸出推移 (2021年~2024年)※構成比
(表)ポリプロピレン輸入推移 (2021年~2024年)※前年比
(表)ポリプロピレン輸入推移 (2021年~2024年)※構成比
(表)ポリプロピレンホモポリマー輸入推移 (2021年~2024年)※前年比
(表)ポリプロピレンホモポリマー輸入推移 (2021年~2024年)※構成比
(表)ポリプロピレンコポリマー輸入推移 (2021年~2024年)※前年比
(表)ポリプロピレンコポリマー輸入推移 (2021年~2024年)※構成比
第3章 ポリプロピレンメーカーの動向と戦略
株式会社プライムポリマー
高機能化と再構築を推進し、
資本効率の高い高機能のポリオレフィン事業を目指す
高付加価値製品群としてクリーン性、高剛性・高流動性、バイオマス由来品などを展開
バイオマスPP「Prasus®」は、食器やマグカップ、生協の食品パッケージなどに採用広がる
2024年11月、市原工場の気相法20万tラインが完工
高機能PPの特性を活かし、MR時の物性劣化を抑える改質剤や自動車部材等への展開を想定
北米ではリサイクルコンパウンドに注力しており、米OEMのEVなどで採用進む
インド自動車市場の需要増に合わせ、2025年春にインド拠点ACIで能力増強を実施
自動車分野ではOEMと足並みを揃え、各種開発を推進
透明蒸着フィルムに適した高弾性・高剛性PPグレードの開発に着手
日本ポリプロ株式会社
自動車・食品・医療の3分野を重点分野と定め
高機能製品やCN/CE製品の開発・販売による事業拡大を目指す
2025年5月、「パーパス・ビジョン」と事業戦略方針「JPP2035」を公開
リサイクル・バイオ等の環境負荷低減製品比率の目標値として、2035年度までに15%を目指す
水島のウィンテック™生産の一部を五井に移管し、ウェイマックス™の生産を拡大
2024年11月、北米で12千t/年、インドで7千t/年のコンパウンド生産能力増強を発表
重点分野への注力やメタロセンPPの拡販により、2035年度に高付加価値品比率65%を目指す
押出分野では発泡PPやインジェクションブローグレードなどのラインナップを拡充
サンアロマー株式会社
自動車、食品容器、高機能フィルムの3分野に注力
他素材代替等による新規需要を創出し、事業拡大を目指す
食品容器向けの積極的な拡販方針を掲げ、2030年までに自動車向けを上回る主力分野に育成
ライオンデルバセル社のバイオPPに加え、自社でもバイオナフサ由来のPP製造に着手
食品ロス削減や個食化ニーズの高まりを背景に冷凍食品の需要が増加
「クオリア®」「サンアロマー®Vシリーズ」の新グレードを開発し、他素材の置き換え目指す
2025年の自動車向けは認証不正問題の影響からの回復が寄与し、2023年並みの水準を見込む
日用雑貨を中心に安価な海外品の流入が進む
住友化学株式会社
資源循環システムの構築により
自動車業界で高まるリサイクルニーズへの対応を目指す
リバーと取り組むマテリアルリサイクル事業では、早期供給体制構築に向けた準備が進展
Meguri®では、エタノール由来ポリオレフィンのほか、PP、PMMAなどのラインナップを展開
気相法PPプロセスのライセンス事業では、中国やASEANなどのグローバルサウス向けに展開
TPCではバッテリー用途PPなど高収益グレードへのシフトによる収益力強化を推進
中国市場における現地コンパウンド事業者のシェア急拡大や競争激化を背景に
2024年12月、中国のPPコンパウンド事業会社2社を仕天材料科技に譲渡
自動車認証不正の影響からの回復や消費低迷の持ち直しを受け、2025年は前年を
上回る見込み
上回る見込み
自動車分野ではELV規則案への対応を優先課題としつつも、軽量化などのテーマも重要視
ショートレポート
ポリプロピレン市場(2025年)
価格(税込):1,980円(本体価格 1,800円)
「2025年版 ポリプロピレン市場の徹底分析(2025年発刊、税込440,000円」の一部の内容についての概要をまとめたリーズナブルな資料です。
右記マーケットレポートの入門的な情報としてご活用ください。
掲載内容
全5ページ
掲載内容
OPEN ▼
1.市場概況 ※1
2.注目セグメントの動向
射出:自動車
射出:その他
フィルム:OPP
フィルム:CPP
押出
繊維
3.注目トピック
サステナブルPP製品における独自の取り組みが活発化 ※1
4.将来展望 ※2
※本レポートは、2025年発刊の「2025年版 ポリプロピレン市場の徹底分析」を元に作成しています。
※1…プレスリリースにて無料公開中です
※2…プレスリリースにて一部無料公開中です
2.注目セグメントの動向
射出:自動車
射出:その他
フィルム:OPP
フィルム:CPP
押出
繊維
3.注目トピック
サステナブルPP製品における独自の取り組みが活発化 ※1
4.将来展望 ※2
掲載図表
- 需要分野別PP市場規模推移・予測 ※1 ※データ掲載年:2022年~2024年実績、2025年見込、2026年予測
※本レポートは、2025年発刊の「2025年版 ポリプロピレン市場の徹底分析」を元に作成しています。
※1…プレスリリースにて無料公開中です
※2…プレスリリースにて一部無料公開中です
マーケットレポート
2025年版 ポリプロピレン市場の徹底分析
価格(税込):440,000円(本体価格 400,000円)
「2025年版 ポリプロピレン市場の徹底分析」に関するマーケットデータを詳細にまとめた資料です。
市場動向、企業動向など、詳細なデータ・解説など、事業戦略の強力な武器となる情報が満載の書籍です。
掲載内容
全146ページ
第1章 ポリプロピレン市場の展望
独自の強みを持つサステナブル製品を生み出すことが、
これからのPP・PE市場で真価を発揮する
2022年~2024年の直近3年間は、国内需要量の17%程度となる40万t規模の海外PPが流入
中国が輸入ポジションから輸出ポジションに変わり、もう一段輸入が増える可能性も
(図・表)PP・HDPE・LDPE 国内需要量推移
(表)PP・PEメーカーにおける競争力維持・強化に向けた取り組み
PPはメーカー数が4社であるほか、生産ロットも大きいため、PEに比べて高稼働率を維持
プライムポリマー、JPP/JPE、住友化学ではCN・CEに貢献する製品ブランドを展開
(表)PP・HDPE・LDPE 稼働率
(表)サステナブルPP・PE 製品・ブランドラインナップ
2030年のサステナブルPP・PEの市場規模を293,103tと予測
自動車分野を起点にした需要拡大に対し、MR-PPの不足分をCR-PPが補完する
(表)MR・CR・バイオ由来品 課題と評価
(表)サステナブルPP・PE 市場規模推移
(図・表)サステナブルPP・PE 市場規模推移
(図・表)サステナブルPP 市場規模推移(由来別)
(図・表)サステナブルPP 市場規模推移(需要分野別)
(図・表)サステナブルPE 市場規模推移(由来別)
(表)自動車向けリサイクルPP 市場規模推計の前提条件
足元のサステナブル市場は様子見ムードとなるが、
2030年には規制適用を見据え、自動車や食品包装分野での需要拡大が見込まれる
第2章 ポリプロピレン市場の動向
【1】各社の生産体制
2025年の国内PP生産能力は2,740千t/年
プライムポリマー・JPPはS&Bを完遂し、生産最適化は一段落
(図・表)国内PP 生産能力推移
2022年以降、PPプラント稼働率は70%台で推移
個人消費低迷に加え、2024年は自動車認証不正に伴う生産・出荷停止がPP需要を押し下げ
(図・表)国内PP 稼働率推移
(表)PPメーカー 生産能力及びシェア
(表)PPメーカー プラント体制
(表)PPメーカーの生産能力推移
(図)メーカー別 PP生産能力推移
【2】需要分野別動向と展望
1.総出荷量
2024年の出荷量は個人消費の低迷や自動車認証不正の影響から前年比96.9%の200千t/年
海外品の流入進むも、国内PPメーカーでは高付加価値シフトによる差別化を推進
(表)PPメーカーシェア推移(総出荷量)
2.国内需要
高機能化に加え、CN/CEへの貢献が競争領域
プライムポリマー、JPP、住友化学では環境配慮型製品ブランドを立ち上げ
(表)PPメーカーシェア推移(国内)
3.射出分野
2023年は半導体不足の緩和から回復も、
2024年は認証不正問題に伴う生産停止を受け前年割れ
軽量化やCO2排出量削減に加え、ELV規則案への対応から
リサイクルPPのニーズが拡大
(表)PPメーカーシェア推移(自動車)
パレット・コンテナ、日用雑貨などの用途を中心とする
海外品の流入は一段落の見込み
(表)PPメーカーシェア推移(家電)
(表)PPメーカーシェア推移(射出その他)
4.フィルム分野
OPPでは製品輸入も増加し、ラミ用OP、雑貨、防曇グレードなどで
海外品の採用進む
薄肉化・減容化に加え、モノマテリアル対応品や
バイオマスグレードの開発も推進
(表)PPメーカーシェア推移(OPP)
(表)OPPフィルム メーカー別出荷量推移
(表)PPメーカーシェア推移(CPP)
(表)CPPフィルム メーカー別出荷量推移
5.押出分野
サンアロマーでは冷食需要の増加に対し、
クオリア®やVシリーズの新グレード開発に着手
JPPではノバテック™のインジェクションブローグレードを上市し、
ラインナップを拡充
(表)PPメーカーシェア推移(押出)
(表)PPF容器 メーカー別出荷量推移
(表)発泡PP容器 メーカー別出荷量推移
(表)透明PP容器 メーカー別出荷量推移
6.繊維分野
繊維向けでは、海外メーカーの品質向上や国産志向により海外品への切り替え進む
(表)PPメーカーシェア推移(繊維)
7.中空分野
中空分野では工業用、自動車用、日用雑貨などの各種ボトル向けが中心
トイレタリー関連ではバイオマス・リサイクルに注目集まる
(表)PPメーカーシェア推移(中空)
8.輸出分野
JPPでは高機能PPの海外展開を進め、2035年度に海外売上高比率15%を目指す
サンアロマーは独自の特長や国内での実績がある
日本プレミアム品の販売比率を高める
(表)PPメーカーシェア推移(輸出)
(表)メーカー各社のポリプロピレン用途別販売動向(2022年)
(表)メーカー各社のポリプロピレン用途別販売動向(2023年)
(表)メーカー各社のポリプロピレン用途別販売動向(2024年)
(表)メーカー各社のポリプロピレン用途別販売動向(2025年見込み)
(表)メーカー各社のポリプロピレン用途別販売動向(2026年予測)
(図)PPメーカーシェア推移(総出荷量)
(図)PPメーカーシェア推移(国内)
(図)PPメーカーシェア推移(射出計)
(図)PPメーカーシェア推移(自動車)
(図)PPメーカーシェア推移(フィルム計)
(図)PPメーカーシェア推移(OPP)
(図)PPメーカーシェア推移(CPP)
(図)PPメーカーシェア推移(押出)
【3】PPコンパウンドの動向
インラインコンパウンドを併設したプライムポリマーの新系列は2024年11月に完工
(表)PPメーカー別国内コンパウンド拠点一覧
プライムポリマーはインドで、JPCは北米・インドで能力増強を実施
住友化学は中国での競争激化から現地コンパウンダーに事業拠点を譲渡し、生産能力を縮小
(表)国内PPメーカー 海外地域別コンパウンド生産能力・シェア推移
(表)メーカー別海外コンパウンド拠点一覧
(表)地域別海外コンパウンド拠点一覧
(図)国内PPメーカー 海外コンパウンド生産能力及び地域別能力シェア推移
【4】高機能PPの動向
1.ガラス長繊維強化PP
JPPやプライムポリマーは国内外にガラス長繊維強化PPの生産体制を構築
住友化学では欧州を中心にガラス短繊維強化PP「THERMOFIL®」を展開
2.メタロセンPP
JPPでは生産設備の一部移管やメタロセン触媒の投入設備の追加により
高機能PPの主力銘柄である「ウィンテック™」「ウェイマックス™」の拡大を加速
輸出入
(表)ポリプロピレン輸出推移 (2021年~2024年)※前年比
(表)ポリプロピレン輸出推移 (2021年~2024年)※構成比
(表)ポリプロピレンホモポリマー輸出推移 (2021年~2024年)※前年比
(表)ポリプロピレンホモポリマー輸出推移 (2021年~2024年)※構成比
(表)ポリプロピレンコポリマー輸出推移 (2021年~2024年)※前年比
(表)ポリプロピレンコポリマー輸出推移 (2021年~2024年)※構成比
(表)ポリプロピレン輸入推移 (2021年~2024年)※前年比
(表)ポリプロピレン輸入推移 (2021年~2024年)※構成比
(表)ポリプロピレンホモポリマー輸入推移 (2021年~2024年)※前年比
(表)ポリプロピレンホモポリマー輸入推移 (2021年~2024年)※構成比
(表)ポリプロピレンコポリマー輸入推移 (2021年~2024年)※前年比
(表)ポリプロピレンコポリマー輸入推移 (2021年~2024年)※構成比
第3章 ポリプロピレンメーカーの動向と戦略
株式会社プライムポリマー
高機能化と再構築を推進し、
資本効率の高い高機能のポリオレフィン事業を目指す
高付加価値製品群としてクリーン性、高剛性・高流動性、バイオマス由来品などを展開
バイオマスPP「Prasus®」は、食器やマグカップ、生協の食品パッケージなどに採用広がる
2024年11月、市原工場の気相法20万tラインが完工
高機能PPの特性を活かし、MR時の物性劣化を抑える改質剤や自動車部材等への展開を想定
北米ではリサイクルコンパウンドに注力しており、米OEMのEVなどで採用進む
インド自動車市場の需要増に合わせ、2025年春にインド拠点ACIで能力増強を実施
自動車分野ではOEMと足並みを揃え、各種開発を推進
透明蒸着フィルムに適した高弾性・高剛性PPグレードの開発に着手
日本ポリプロ株式会社
自動車・食品・医療の3分野を重点分野と定め
高機能製品やCN/CE製品の開発・販売による事業拡大を目指す
2025年5月、「パーパス・ビジョン」と事業戦略方針「JPP2035」を公開
リサイクル・バイオ等の環境負荷低減製品比率の目標値として、2035年度までに15%を目指す
水島のウィンテック™生産の一部を五井に移管し、ウェイマックス™の生産を拡大
2024年11月、北米で12千t/年、インドで7千t/年のコンパウンド生産能力増強を発表
重点分野への注力やメタロセンPPの拡販により、2035年度に高付加価値品比率65%を目指す
押出分野では発泡PPやインジェクションブローグレードなどのラインナップを拡充
サンアロマー株式会社
自動車、食品容器、高機能フィルムの3分野に注力
他素材代替等による新規需要を創出し、事業拡大を目指す
食品容器向けの積極的な拡販方針を掲げ、2030年までに自動車向けを上回る主力分野に育成
ライオンデルバセル社のバイオPPに加え、自社でもバイオナフサ由来のPP製造に着手
食品ロス削減や個食化ニーズの高まりを背景に冷凍食品の需要が増加
「クオリア®」「サンアロマー®Vシリーズ」の新グレードを開発し、他素材の置き換え目指す
2025年の自動車向けは認証不正問題の影響からの回復が寄与し、2023年並みの水準を見込む
日用雑貨を中心に安価な海外品の流入が進む
住友化学株式会社
資源循環システムの構築により
自動車業界で高まるリサイクルニーズへの対応を目指す
リバーと取り組むマテリアルリサイクル事業では、早期供給体制構築に向けた準備が進展
Meguri®では、エタノール由来ポリオレフィンのほか、PP、PMMAなどのラインナップを展開
気相法PPプロセスのライセンス事業では、中国やASEANなどのグローバルサウス向けに展開
TPCではバッテリー用途PPなど高収益グレードへのシフトによる収益力強化を推進
中国市場における現地コンパウンド事業者のシェア急拡大や競争激化を背景に
2024年12月、中国のPPコンパウンド事業会社2社を仕天材料科技に譲渡
自動車認証不正の影響からの回復や消費低迷の持ち直しを受け、2025年は前年を
上回る見込み
上回る見込み
自動車分野ではELV規則案への対応を優先課題としつつも、軽量化などのテーマも重要視
