プレスリリース
No.2155
2019/06/20

2017年度のリネンサプライ市場規模は2015年度比で0.1%増の5,162億7,700万円とほぼ横ばいながらプラス成長
~東京オリンピック・パラリンピック開催に伴うホテル建設増によりホテルリネン需要拡大~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内リネンサプライ市場の調査を実施し、市場概況や参入企業の事業戦略を明らかにした。

リネンサプライ市場規模推移
リネンサプライ市場規模推移

1.市場概況

2017年度のリネンサプライ市場規模は事業者売上高ベースで、2015年度比0.1%増の5,162億7,700万円と、ほぼ横ばいながらプラス成長であった。リネンサプライ市場は2007年度以降縮小基調であったが、2017年度に入り前年並みを確保した。

2.注目トピック

ホテルリネン需要の拡大

近年は訪日外国人客の増加や東京オリンピック・パラリンピック開催に伴い、ホテルなどの宿泊施設の建設や運営事業が活況を呈している。こうしたなか、ホテルリネン需要がリネンサプライ市場全体を牽引している。

ホテルリネン需要の好調さの背景には、ホテル施設数そのものが増加していることから、リネンサプライヤーの顧客(ユーザー企業)も拡大していることが大きな要因として挙げられる。このため大手リネンサプライヤーを中心に工場の新設や設備投資などによりサービス能力増強の動きが続いている。

また、燃料費の高騰や人手不足に伴う人件費の上昇がサービス単価の上昇につながり、市場規模を押し上げる要因となっている。コスト上昇に伴い、サービス価格に転嫁せざるを得ない状況もあるが、一時期とは異なり需要増が顕在化している現在のホテルリネン分野では、比較的高価格が受け入れられやすく、市場全体に好影響を与えている。

​さらに、ホテル内客室用リネン素材の上質化もサービス単価の上昇に寄与している。東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて客室の改装を行うなどホテルのグレードアップを目指す動きがあるが、これに伴いリネン資材も上質化させるホテルも多く、サービス単価の上昇につながっている。

3.将来展望

2019年度のリネンサプライ市場規模は事業者売上高ベースで、2017年度比0.4%減の5,141億2,300万円と微減を予測する。

ホテルリネン需要分野は訪日外国人客の増加や東京オリンピック・パラリンピック開催に伴うホテル施設数の増加に伴い活況を呈しているが、多くの需要分野では縮小傾向である。また、ホテルリネン分野においても東京オリンピック・パラリンピック開催後の需要の見通しに不透明感もあることから、今後の成長性には課題があるものと考える。

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    調査要綱

    1.調査期間: 2018年4月~5月
    2.調査対象: 国内有力リネンサプライヤー、リネン品及びリネンサプライ用機器卸・メーカー等
    3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談、郵送アンケート調査、および文献調査併用

    <リネンサプライ市場とは>

    本調査におけるリネンサプライ市場とは、事業所(会社、店舗、工場)等にリネン類をクリーニング付きでレンタルするサービスをさし、主な需要分野として①ホテルリネン(ホテルや旅館等、宿泊施設向けのリネン類)、②病院リネン(病院・診療所・介護施設の寝具等)、③フードリネン(レストラン・飲食店のリネン類とユニフォーム等)、④サービスリネン(サウナ・エステティック、リフレクソロジー等のタオル類やユニフォーム等)、⑤産業リネン(工場・事業所ユニフォーム等)、⑥交通リネン(主に新幹線や特急列車の座席カバー、および寝台車・船舶・航空機におけるシーツ類、ピローケース、カーテン類を含む)、⑦ダイアパー(子供用、大人用を含む布おむつ)、⑧貸おしぼり(飲食店やスポーツ施設(ゴルフ練習場、ゴルフ場等)、アミューズメント施設(カラオケ店、パチンコ店、ボーリング場等)で利用される貸しおしぼり)⑨ダストコントロール(一般家庭向けのモップ等の掃除用具レンタル、及び事業所向けのマットやキャビネットタオル等のレンタル用商材)の9分野を対象とする。

    <市場に含まれる商品・サービス>

    ホテルリネン、病院リネン、フードリネン、サービスリネン、産業リネン、交通リネン、ダイアパー、貸おしぼり、ダストコントロール

    出典資料について

    資料名
    発刊日
    2018年05月31日
    体裁
    A4 291ページ
    定価
    130,000円(税別)

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