プレスリリース
No.3946
2025/12/23
アナログゲームに関する調査を実施(2025年)

アナログ(非電源系)ゲーム市場はトレーディングカードゲームやテーブルゲームの人気継続により市場成長が続く

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内のアナログ(非電源系)ゲーム市場を調査し、主要ゲーム動向、参入企業動向、将来展望等を明らかにした。

国内アナログ(非電源系)ゲーム市場規模推移
国内アナログ(非電源系)ゲーム市場規模推移
国内商業ゲーム出版点数推移
国内商業ゲーム出版点数推移

1.市場概況

2023年度のアナログ(非電源系)ゲーム市場規模(アナログゲームメーカー・出版社国内出荷金額ベース)※は、前年度比23.7%増の1,488億円となった。

2023年度のアナログ(非電源系)ゲームの主要3分野の市場構成比はテーブルゲーム市場5.1%、その他アナログゲーム市場5.0%、トレーディングカードゲーム市場89.9%で、トレーディングカードゲーム市場の構成比が圧倒的に大きい。トレーディングカードゲーム市場規模が前年度比26.1%増と大幅に拡大したことにより全体市場を押し上げた。

トレーディングカードゲーム市場は、ここ数年「ポケモンカードゲーム​※1」が牽引するかたちで成長した。加えて、2022年7月に周年記念として発売開始した「ONE PIECE カードゲーム※1」も人気を博した。

テーブルゲーム市場、その他アナログゲーム市場においては、新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要が落ち着き、一時縮小基調にあったが、2023年度は新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行したことによる行動制限の緩和などを背景に、即売会など各種イベントの参加者数が回復したことなどによって再び市場が活性化した。

※本調査では、➀テーブルゲーム、➁伝統ゲーム、➂シミュレーションゲーム、➃ロールプレイングゲーム、➄トレーディングカードゲーム、➅その他アナログゲームの6分野を対象とし、市場規模はテーブルゲーム市場(➀)、その他アナログゲーム市場(➁伝統ゲーム、➂シミュレーションゲーム、➃ロールプレイングゲーム、➅その他計)、トレーディングカードゲーム市場(➄)の3分野を合算し、アナログゲームメーカー・出版社の国内出荷金額ベースで算出している。
※1. ポケモンカードゲームは任天堂株式会社の商標、ONE PIECE カードゲームとドラゴンボールは株式会社集英社の商標、名探偵コナン​は株式会社小学館集英社プロダクションの商標である。

2.注目トピック

2023年の商業ゲーム出版点数は翻訳(海外)ゲームの出版点数減少により、増加傾向から減少に転じる

2023年の商業ゲーム※2出版点数(アナログゲームメーカー・出版社国内出荷数量ベース)は、国内ゲームは横ばいで推移したものの、翻訳(海外)ゲーム※3の出版点数が減少し、2022年までの増加傾向から減少に転じた。

アナログゲーム市場全体の拡大により、新規参入企業も増えるなど、ここ数年は商業ゲームにおける国内ゲーム、翻訳ゲームともに拡大傾向にあった。一方で、ゲームの供給数の過剰も指摘され、ゲーム出版数を絞る動きも見られている。加えて、2023年は為替の影響などにより海外で制作・販売されているゲームの輸入コストが増加し、翻訳ゲームの出版点数が減少した。

※2. 商業ゲーム:アナログゲームメーカーや出版社から発売されているゲームをさす。
※3. 翻訳(海外)ゲーム:海外で制作、発売されているゲームを日本語版にして国内で販売しているゲームをさす。

3.将来展望

2024年度のアナログ(非電源系)ゲーム市場規模(アナログゲームメーカー・出版社国内出荷金額ベース)は、前年度比6.7%増の1,587億円を見込む。

トレーディングカードゲーム市場は、引き続き「ポケモンカードゲーム​※1」と「ONE PIECE カードゲーム※1」が好調に推移しているほか、「ドラゴンボール​※1」や「名探偵コナン​※1」など様々な知的財産権(IP)を有するトレーディングカードゲームの新規参入がみられている。

テーブルゲーム市場は、引き続き、即売会など各種イベントの参加者が増加していることに加え、新規開催によるイベント数自体が増加している。加えて、国内最大規模とされるアナログゲームイベント「ゲームマーケット」が会場を移したことによる会場面積の拡大に伴い、出展者数や来場者数も増加している。それにより、同人ゲーム(インディーゲーム)※4のクリエイターにとっても製作・販売する機会が増えている。

※4. 同人ゲーム:個人や同人サークルで製作・販売しているゲームをさす。

出典資料について

2025 アナログ(非電源系)ゲーム市場総覧

発刊日:2025年03月28日 体裁:A4 203ページ
価格(税込): 165,000円 (本体価格 150,000円)
※本プレスリリースに一部のオリジナル情報を加えたショートレポートもご購入いただけます。

調査要綱

1.調査期間: 2024年12月~2025年2月
2.調査対象: アナログゲーム関連事業者や団体、ゲームデザイナー、有識者等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・e-mail等によるヒアリング調査、アンケート調査および文献調査併用

<アナログ(非電源系)ゲーム市場とは>

本調査におけるアナログ(非電源系)ゲーム市場とは、家庭用ゲーム機やスマートフォンゲーム、インターネットを介して遊ぶオンラインゲームなどの「デジタル(電源系)ゲーム」と区別する表現として、コンピュータなど電源を必要としないゲーム全般をアナログ(非電源系)ゲームと定義する。


本調査では、➀テーブルゲーム、➁伝統ゲーム、➂シミュレーションゲーム、➃ロールプレイングゲーム、➄トレーディングカードゲーム、➅その他アナログゲームの6分野を対象とし、市場規模はテーブルゲーム市場(➀)、その他アナログゲーム市場(➁伝統ゲーム、➂シミュレーションゲーム、➃ロールプレイングゲーム、➅その他計)、トレーディングカードゲーム市場(➄)の3分野を合算し、アナログゲームメーカー・出版社の国内出荷金額ベースで算出している。

<市場に含まれる商品・サービス>

テーブルゲーム、伝統ゲーム、シミュレーションゲーム、ロールプレイングゲーム、トレーディングカードゲーム、その他アナログゲーム

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