プレスリリース
No.4041
2026/02/26
紙・板紙市場に関する調査を実施(2026年)

2025年の紙・板紙出荷量(国内出荷量+輸出)は再び減少する見込み
​~紙・板紙需要は縮小傾向が一段と鮮明に~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内外の紙・板紙市場を調査し、品種別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

1.調査結果概要

2025年の紙・板紙市場は、直近2年と同様、物価高の影響により個人消費が低迷し、ユーザーのコスト削減意識も強まる中、薄物化や包装材の簡素化の動きが継続しており、段ボール原紙や紙器用板紙、包装用紙といったパッケージング用紙が再び前年を下回る推移となっている。
また、新聞用紙や印刷・情報用紙といったグラフィック用紙についても、引き続きデジタルシフトが加速、ユーザーのコスト削減意識も依然として高く、需要は一段と減少傾向を強めている。前年大幅に拡大した輸出についても、海外市況の悪化や米国の相互関税の影響により勢いは失速、2025年は大幅減となる見込みであるため、2025年の紙・板紙出荷量(国内出荷量+輸出)は再び減少する見通しである。

2.注目トピック

大手製紙メーカーの業績が悪化する中で、2025年も多数の品種で価格改定を実施

大手製紙メーカー各社の2025年度上期(4~9月)連結業績を見ると、これまでの増収基調から一転、減収となったメーカーが大半であった。紙・板紙の出荷量が減少する中で、これまで複数回にわたり実施された価格改定の効果により、上昇した市況は維持されているものの、それを上回る出荷量の減少がその要因と見られる。
また、パルプ事業における市況下落も減収要因となっている。利益についても、上昇を続ける物流費や人件費に加え、老朽化設備の安定操業維持や事業継続に必須となる設備修繕費が増大。これらのコストを吸収できず、前年同期より大幅な減益となっている。2024年に実施した各品種における価格改定効果は限定的だったと言える。
こうした中、2025年においても新聞用紙以外の主要品種で2024年に続き、価格改定が実施された。秋に実施された品種が多かったこともあり、新価格が浸透しきれていない品種があることなどから、2025年度の業績への影響は軽微と見られるが、新価格が市場に浸透することが見込まれる2026年度は、価格改定効果により、製紙メーカーの収益は改善に向かうと当社では見る。
一方で、この価格改定の影響により、紙・板紙需要の減少圧力が再び強まると当社では見る。しかし、価格改定は製紙メーカーにとって、現在推進している事業構造改革や経営基盤強化においては避けて通れない道であり、今後も製紙メーカーの収益確保に向けた重要な施策の1つとして、断続的に実施されるものと考える。

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BCパターン
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  •  3-1.新聞用紙
     3-2.印刷用紙
     3-3.衛生用紙
     3-4.段ボール原紙
    以下の 利用方法を確認する ボタン↓から詳細をご確認ください

    調査要綱

    1.調査期間: 2025年11月~2025年12月
    2.調査対象: 紙パルプメーカー、紙および紙製品等の流通業者、総合商社、新聞社、紙器・紙製品メーカー、その他関連業者
    3.調査方法: 当社専門研究員による面接面談(オンライン含む)、電話によるヒアリング、郵送アンケート調査ならびに文献調査併用

    <紙・板紙市場とは>

    本調査における紙市場は新聞用紙や印刷用紙、情報用紙、包装用紙、衛生用紙(トイレットペーパーやティッシュペーパー等)、雑種紙を、板紙市場は段ボール原紙や紙器用板紙、雑板紙を対象とする。

    <市場に含まれる商品・サービス>

    新聞用紙、印刷用紙、情報用紙、包装用紙、衛生用紙、雑種紙、段ボール原紙、紙器用板紙、雑板紙、製紙原材料(チップ、パルプ、古紙)、製紙用薬品(情報用紙薬品、サイズ剤、表面サイズ剤、紙力増強剤、コーティング顔料・填料、バインダー薬品等)

    出典資料について

    資料名
    発刊日
    2026年01月30日
    体裁
    B5 1095ページ
    価格(税込)
    165,000円 (本体価格 150,000円)

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    マーケティング本部 広報チーム
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