2024年度の国内鞄・袋物小売市場規模は前年度比116.3%の1兆9,611億円と推計
~インポートブランドが牽引、インバウンド消費の拡大が市場規模を押し上げる~
1.市場概況
2024年度の国内鞄・袋物小売市場規模は前年度比116.3%の1兆9,611億円と推計した。インバウンド消費の拡大が市場規模を押し上げる主要因となった。加えて、各社が価格改定(値上げ)を実施したことにより、国内消費者の支出金額が増加し、市場規模の増加を後押しした。商品動向としては、インポートブランドでは定番バッグやブランドを象徴するアイコンバッグが堅調に推移した一方、国内供給(ドメスティックブランド・ライセンスブランド)ではメイドインジャパンブランド商品(日本での製造を訴求した日本誕生のブランド商品等)、スーツケース、キャラクターとのコラボレーション商品などが好調とみる。
2.注目トピック
旅行鞄小売市場
2024 年度の旅行鞄の小売市場規模は、前年度比144.8%の3,070 億円と推計した。2024 年度は、訪日外国人旅行者数の増加を背景にインバウンド需要が拡大し、市場規模の押し上げに寄与した。
今後の旅行鞄小売市場では、インバウンド需要と国内需要で異なる動きが生じるとみる。インバウンド需要については、中国人訪日観光客が減少している状況を踏まえると、インバウンド消費金額の伸びが鈍化する可能性がある。一方、国内需要については、円安を背景に旅行先が国内や近距離のアジア圏に寄りやすいことに加え、受託手荷物が有料となる場合が多いLCC(格安航空会社) の利用増加などを背景に、機内持込サイズのスーツケース需要が継続するとみる。
3.将来展望
国内鞄・袋物小売総市場規模は、2025 年度に前年度比93.3%の1 兆8,347 億円と予測した。この市場全体としては、インポートブランドにおけるインバウンド消費の鈍化に加え、国内では物価高を背景とした節約志向の強まりにより買い控えが進むとみる。また、鞄・袋物の購買は高価格帯と低価格帯への二極化が進んでおり、中価格帯は引き続き厳しい競争環境に置かれるとみる。
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調査要綱
2.調査対象: 鞄・袋物及び服装用ベルト業界に携わるメーカー、卸、小売業ならびに、周辺関連事業者(皮革・布帛・合皮等素材供給メーカー、卸ならびに副資材事業者等)、輸出入事業者、関連団体等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・e-mail等によるヒアリング調査、ならびに文献調査併用
<鞄・袋物小売市場とは>
本調査における鞄・袋物とは、鞄は主に男性仕様の大型のもの、袋物は主に女性仕様のハンドバッグや小物入れを指す。また、鞄・袋物小売市場には、ビジネス鞄や旅行用鞄(スーツケース等)、ハンドバッグなどに加え、財布・革小物類やベルトを含む。なお、市場規模は、小売金額ベースで算出している。
<市場に含まれる商品・サービス>
ショルダーバッグ、トートバッグ、リュックサック、ナップサック、バックパック、ボストンバッグ、ボディバッグ、ウェストバッグ、クラッチバッグ、アタッシュケース、ハンドバッグ、ポシェット、スーツケース、ランドセル、財布など
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