2024年度の新卒採用支援サービス市場規模は前年度比5.1%増の1,466億円
~企業の新卒採用意欲とサービス需要は高く、当該市場は拡大基調。AIに代替されない介在価値の提供が長期的な市場拡大の要。~
1.市場概況
2024年度の新卒採用支援サービス市場規模(7市場計)は、サービス提供事業者売上高ベースで前年度比5.1%増の1,466億円であった。2024年度は、企業による新卒採用活動が活況であり、企業からの各種新卒採用支援サービスに対するニーズが増大した。また、継続する売り手市場の状況下で新卒採用活動は早期化および長期化が進行しており、新卒採用支援サービスの利用機会が増加していることも、市場規模の拡大に寄与した。
2.注目トピック
新卒採用支援サービスにおけるAIの活用拡大と市場への影響
新卒採用支援サービス市場では、提供側(サービス事業者)と利用側(学生・求人企業)の双方においてAI等のデジタル技術を活用したツールの普及が進んでいる。
サービス提供事業者においては、学生向けに生成AIを用いた自己PR・エントリーシート(ES)作成支援や面接練習機能の提供が広がっており、求人企業向けにはスカウト文の作成支援等へのAI導入が主流となっている。また、求人情報と学生のマッチングにAIを活用してマッチングの精度を高めている事例も見受けられる。
学生においても、ESや履歴書の作成、企業・業界研究などにAIツールを活用し、就職活動を効率化する動きが一般化している。求人企業においては、スカウト文面や求人票の作成など事務作業の効率化を目的としたAI導入が進んでいる。
AI等のデジタル技術の普及は各種新卒採用支援サービスの提供価値向上に貢献している一方で、将来的に学生や求人企業の就職活動や採用業務そのものの効率化・省力化につながることで、新卒採用支援サービスに対するニーズを低下させる可能性もある。新卒採用支援サービス提供事業者には、AIツールでは代替できない介在価値の提供が求められている。
3.将来展望
2025年度の新卒採用支援サービス市場規模(7市場計)は、サービス提供事業者売上高ベースで前年度比4.9%増の1,537億6,000万円を見込み、2026年度は同4.2%増の1,602億円を予測する。
当面学生優位の売り手市場は続き、企業の新卒採用意欲の高まりも継続することが見込まれることから、今後も新卒採用支援サービスに対する企業からのニーズは高く保たれ、新卒採用支援サービス市場は拡大を続けていくものと予測する。ただ、長期的には、少子化による学生数の減少によりサービスの提供機会が縮小していく可能性等から、市場規模の成長率は鈍化していくものと予測する。
出典資料について
2026年版 新卒採用支援市場の現状と展望
価格(税込): 198,000円 (本体価格 180,000円)
調査要綱
2.調査対象: 新卒採用支援サービス事業者、有力大学法人等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用
<新卒採用支援サービス市場とは>
本調査における新卒採用支援サービス市場とは、大学生(短大・大学院生含む)の新卒者の採用時に利用されるサービスをさし、その対象は、就職情報サイト市場、イベント・セミナー市場、新卒紹介サービス市場、新卒採用アウトソーシング市場、新卒採用アセスメントツール市場、内定者フォローサービス市場、新卒向けダイレクトリクルーティングサービス市場の7分野の市場とする。
<市場に含まれる商品・サービス>
就職情報サイト、イベント・セミナー、新卒紹介サービス、新卒採用アウトソーシング、新卒採用アセスメントツール、内定者フォローサービス、新卒向けダイレクトリクルーティングサービス
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