プレスリリース
No.4045
2026/02/25
国内繊維産業・アパレル市場に関する調査を実施(2026年)

国内繊維産業やアパレル関連アイテム別分野の現況から今後を展望
~タオル・タオル製品は消費者の衛生意識の高まりと環境への配慮、高級化・機能性志向により堅調推移~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内の繊維産業・アパレル関連市場を調査し、各分野ごとの動向及び市場の展望を明らかにした。ここでは一部の分析結果を公表する。

1.調査結果概要

国内繊維産業・アパレルのうち、2024年のファッショングッズ・身の回り品市場規模(タオル、帽子、ハンカチ、手袋、ネクタイ、バッグ、時計、靴下、靴の計9アイテム)は小売金額ベースで、前年比108.5%の5兆2,457億円と推計した。

主にバッグや時計などの繊維やアパレル分野以外のアイテム(品目)が拡大したことで、市場全体の成長に寄与した。一方で、2023年が前年比116.5%であったのに対し、2024年は同108.5%と伸び率は低下傾向にあり、各アイテム分野における伸長度合いもやや落ち着きをみせている。

2025年のファッショングッズ・身の回り品市場規模(タオル、帽子、ハンカチ、手袋、ネクタイ、バッグ、時計、靴下、靴の計9アイテム)は小売金額ベースで、前年比101.8%とプラス成長を維持すると予測するものの、アイテムごとに好不調が見られ、市場全体としては顕著な鈍化傾向にあるとみる。今後の安定した成長に向け、消費者需要の変化に則したアイテムごとの商品展開の最適化と高付加価値化による客単価の維持が不可欠な戦略になるものと考える。

2.注目トピック

タオル・タオル製品の動向

2024年のタオル・タオル製品の国内市場規模は小売金額ベースで、前年比100.6%の1,720億円と推計した。2020年の落ち込みから回復傾向にあるものの、成長率は年率0.5~1%程度の微増にとどまっている。この背景には、人口減少による国内需要の縮小、タオルの耐久性向上による買い替えサイクルの長期化、消費者の節約志向などの要因がある。市場全体としては成熟段階にあり、大幅な拡大は見込みにくい市場であるものの、今後も緩やかながらもプラスで推移すると予測する。

近年のタオル・タオル製品のトレンドは、消費者の衛生意識の高まりと環境への配慮、生活の質の向上を求める高級化・機能性志向が挙げられる。

消費者の衛生意識の高まりを受け、菌の繁殖を抑える抗菌加工や生乾きの臭いを防ぐ消臭機能を持つ製品が増加している。また、消費者や企業の環境への配慮や関心の高まりから、オーガニックコットン、リサイクル素材(ペットボトル再生繊維など)、残糸のアップサイクル(元のものよりも付加価値の高いものとしての活用)で染色したタオルなど、環境負荷の低減を訴求する製品が年々増えている。

高級化・機能性志向については、ホテルやスパなどで使われるようなボリューム感や極上の肌触りを持つ高級タオルの需要が継続している。世界の三大コットン(綿)といわれる綿(ギザ綿、スーピマ綿など)を使用した製品や高品質な国産タオルはギフトや自分へのご褒美として人気を博している。

調査要綱

1.調査期間: 2025年7月~12月
2.調査対象: 繊維関連企業、繊維専門商社、アパレル製造業、卸売業、小売業、その他関連企業
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話によるヒアリング調査、ならびに文献調査併用

<繊維産業・アパレル市場とは>

本調査における繊維産業・アパレル市場とは、繊維全般(織物、編物、染色整理、紡績、合繊繊維、不織布、産業資材)および衣料全般(紳士服、婦人服、ベビー子供服、学生服・作業服、スポーツウェア)、小売業(百貨店、量販店、専門店、無店舗販売など)、問屋(生地問屋、製品問屋)、アパレルメーカー、商社、貿易、その他(寝装寝具、インテリア)などを対象とする。ここでは一部の分析結果を公表する。

<市場に含まれる商品・サービス>

繊維製品、アパレル製品、身の回り製品など

出典資料について

資料名
発刊日
2025年12月26日
体裁
B5 753ページ
価格(税込)
165,000円 (本体価格 150,000円)

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