新規開業クリニック214件における電子カルテ導入状況はクラウド型電子カルテの導入が73.1%、オンプレミス型が24.5%、未導入は2.4%
1.調査結果概要
2025年に新規開業した全国のクリニック214件へのアンケート調査を実施した。
電子カルテの導入状況については、導入率が97.6%と極めて高く、いまや新規開業における必須の医療インフラとなっている。導入タイプの内訳を見ると、クラウド型電子カルテの導入施設が73.1%を占め、オンプレミス型(24.5%)を大きく上回った。
クラウド型が主流となった背景には、主に2つの要因がある。第一に院内にサーバー設置の必要がないことから、オンプレミス型と比較して導入費用が低く提供されているためである。第二に電子カルテの主力ベンダーの多くがクラウド型電子カルテをラインナップし、積極的に販売していることが挙げられる。
2.注目トピック
音声(SOAP下書)AIおよび医療文書(紹介状等)作成支援AIの導入状況
開業時のAIツールの導入状況について、「開業時に導入」と「開業後に導入または現在導入準備中」の比率合計は、音声(SOAP下書)AIが4.5%、医療文書(紹介状等)作成支援AIが3.5%であった。
両者ともにサービスの上市の本格化は2024年からということもあり、2025年開業施設での導入率は低く、普及初期段階にあることが窺える。しかしながら、これらの生成AIサービスは診療業務の効率化に資する有力な手段となるため、今後は導入率が高まると予測する。
出典資料について
2026年版 新規開業クリニックにおける機器・サービス等利用実態調査
価格(税込): 165,000円 (本体価格 150,000円)
調査要綱
2.調査対象: 2025年に開業した、全国のクリニック214件
3.調査方法: 郵送アンケート調査
<新規開業クリニックに関する法人アンケート調査とは>
本調査では新規開業クリニックの開業時における実態をアンケート調査し、特に近年注目される主要な医療ICTや機器の導入状況等について把握、分析することを目的とする。
本調査における「新規開業クリニック」とは、2025年に新規開業(継承・移転等を除く)したクリニック(厚生労働省「医療施設調査」における「一般診療所」)をさし、眼科、産婦人科、美容特化等および有床診療所は除外している。
<市場に含まれる商品・サービス>
電子カルテ、診療予約システム、Web問診システム、オンライン診療システム、療養計画書作成システム・機能、受付システム、精算システム、音声AI、医療文書作成支援AI、デジタル診察券、待合室のデジタルサイネージ、電話自動応答(IVR)、X線撮影装置、CR/DR装置、超音波画像診断装置、心電計、電子内視鏡システム、取引のある医薬品卸、取引のある臨床検査センター、開業支援(コンサルティング等)関わった企業、開業準備に関して参考にした媒体等
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