放射光で広がる未来のモノづくり
~「光イノベーション都市・仙台」の可能性~
オンラインライブ配信
一般財団法人光科学イノベーションセンター提供
次世代放射光施設とは・・・
放射光施設は、「ナノを見ることができる巨大な顕微鏡」です。
ナノの世界の姿をくっきり見る光として、産業界、学術界で不可欠なツールとなっています。
リング型の加速器の中を高速で運動する電子が方向を曲げられた時に発生する放射光は、実験装置が設置された「ビームライン」に導かれ、様々な研究開発に利用されています。
「 次世代放射光施設 」 (2024年度運用開始予定)
●次世代放射光施設は、光源性能の高さが “ 国内既存の放射光施設の100倍 ”
→太陽の10億倍の明るさでナノを見る
→企業の製品開発スピードを更に加速する(ものづくり支援)
→研究力の国際競争力を強化する
●軟X線領域で世界トップクラス
→これまで見えにくかった軽元素や液体まで丸見えに!
→カーボンニュートラル時代には欠かせないツールに
●コアリションコンセプトがイノベーションを加速する
→官民地域パートナーシップで、開発課題ごとにユニットを結成
→最小限の時間で必要なデータが揃う!AI・ビッグデータの活用も
→多彩な産業・学術が集うイノベーションエコシステム化
セミナー概要
14:00 開会のあいさつ
仙台市
14:05 「明日を照らす放射光」
1982年東京大学博士課程修了(工学博士)。高エネルギー物理学研究所、東京大学工学部を経て1995年から理化学研究所でSPring-8でのビームライン建設を統括。2006年~2011年X線電子レーザーSACLA建設プロジェクトリーダー。2006年より理化学研究所放射光科学総合研究センター(2018年に放射光科学研究センターと改称)センター長。2012年紫綬褒章受章。
14:30 仙台・次世代放射光施設だからこそできること
広島県呉市出身。理学博士。名古屋大学、島根大学、高輝度光科学研究センター、理化学研究所放射光科学総合研究センターを経て、2015年より東北大学多元物質科学研究所教授、2020年7月より現職。また光科学イノベーションセンター設立に伴い理事長を兼任。産学連携スキーム「コアリション・コンセプト」を基に、東北大学青葉山新キャンパスに建設中である次世代放射光施設の計画推進を行っている。
14:50 次世代放射光における産学官連携支援
愛知県出身。1988年東京大学大学院工学系研究科化学エネルギー工学博士課程修了後、東北大学に採用。選鉱製錬研究所、素材工学研究所、多元物質科学研究所にて研鑽を積み、2015年多元物質科学研究所長、2019年1月副理事(次世代放射光計画担当)(現職)、2019年10月国際放射光イノベーション・スマート研究センター長(現職)就任。
15:10 放射光を活用した研究開発事例について①
~加齢に伴う毛髪変化の解析と頭髪用化粧品~
愛知県出身。博士(理学)、博士(工学)。2008年 関西学院大学 博士研究員、(財)高輝度光科学研究センター(SPring-8)を経て、2011年(株)ミルボンに入社(現職)。現在、日本化粧品技術者会 運営役員、日本化粧品技術者会 西日本支部 副幹事長、Asian Societies of Cosmetic Scientists (ASCS), Secretary General、SPring-8ユーザー共同体 評議員。
15:25 放射光を活用した研究開発事例について②
~超薄膜化・強靭化「しなやかタフポリマー」~
山形県出身、1986年東京大学大学院博士課程修了(工学博士)。1986年工業技術院繊維高分子材料研究所研究員、1991年東京大学工学部講師、2003年より現職。2014年内閣府革新的研究開発プログラム、2020年ムーンショット型研究開発事業プロジェクトマネージャーを兼務。平成17年度高分子学会賞など受賞。