セミナーのご案内

放射光でデザインするものづくり企業の未来
~放射光利活用による地域企業の課題解決・価値創造セミナー~

2023年3月3日(金)14:00~16:30
オンラインライブ配信

「今まで見えなかったものが見える」ことから生まれる新たな価値・イノベーションの可能性とは?

勘や経験により蓄積された自社技術の科学的裏付けやプロセスの解明にチャレンジしたい、とお感じになったことありませんか。
世界的にも計測科学の効果的な利活用の重要性は日々高まっており、我が国でも東北初の放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」の誕生(2024年稼働)によって、多様な計測ツールが選択できる環境が整い、より先端計測科学が身近なものになってまいりました。
既に、低燃費タイヤや燃料電池、化粧品をはじめ様々な分野領域で産業応用が進んでいる中、サポイン・Go-Tech事業等を活用し研究開発に取り組む地域企業等においても、技術課題のブレークスルーや実用化の加速、生産効率化、品質保証等に繋げるなどの成果も様々創出されています。
このような状況を踏まえ、本セミナーでは、全国の地域企業等の皆様にもメリットの大きい放射光利活用の魅力や極意について専門家による基調講演とともに、具体の課題解決等に取り組んでいる地域企業・サポート機関の皆様にもご登壇いただき、地域企業ならではの目線で、放射光利用の実際と今後への期待等本音でお話いただきます!
具体の事例を織り交ぜた内容となりますので、「我が社は放射光とは縁遠い」「放射光とは何か知らない」とお感じの企業様こそ、是非ご参加ください。

ナノテラスの詳しい説明・具体的な活用事例については下記をご参照ください。
ナノテラスについてはこちら

セミナー概要

14:00
開会のあいさつ
14:05
基調講演
「地域企業のイノベーション戦略を支援するナノテラス - 小さな世界企業を生み出すために ‐」
一般財団法人光科学イノベーションセンター 理事長 高田 昌樹 氏
(東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センター 教授)
14:30
トークセッション
課題解決等に取り組んでいる地域企業・サポート機関ならではの目線で、放射光利用の実際と今後への期待等本音でお話いただきます!

登壇者
  • 一般財団法人光科学イノベーションセンター 理事長 高田 昌樹 氏
    (東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センター 教授)
  • 株式会社斉藤光学製作所 代表取締役社長 齊藤 大樹氏
  • 東成エレクトロビーム株式会社 代表取締役社長 上野 邦香氏
  • 山形県工業技術センター 置賜試験場 機電技術部長 藤野 知樹 氏
  • 東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センター 講師 真木 祥千子 氏
  • モデレーター:矢野経済研究所
16:20
東北経済産業局の取組について
16:30
閉会

セミナー登壇者

一般財団法人光科学イノベーションセンター 理事長 高田 昌樹 氏

一般財団法人光科学イノベーションセンター
理事長 高田 昌樹
(東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センター 教授)

プロフィール:
広島県呉市出身。理学博士。名古屋大学、島根大学、高輝度光科学研究センター、理化学研究所放射光科学総合研究センターを経て、2015年より東北大学多元物質科学研究所教授、2020年7月より現職。また光科学イノベーションセンター設立に伴い2017年より理事長を兼任。産学連携スキーム「コアリション・コンセプト」を軸に、東北大学青葉山新キャンパスに建設中である次世代放射光施設の計画推進を行っている。

センター紹介:
一般財団法人光科学イノベーションセンター(PhoSIC)は、次世代放射光施設「ナノテラス」を整備する官民地域パートナーシップの地域側の代表機関。高田理事長はこれまで数多くの企業の技術相談に対応し、産業界・学術それぞれのニーズに精通、様々な課題解決に貢献しています。本セミナーでは地域企業目線での「ナノテラス」について基調講演いただきます。

HP:https://www.phosic.or.jp/

株式会社斉藤光学製作所 代表取締役社長 齊藤 大樹 氏

株式会社斉藤光学製作所
代表取締役社長 齊藤 大樹

プロフィール:
秋田県美郷町出身。東北大法学部卒業後、化学メーカーに就職し、経理財務・内部統制構築等のバックオフィス業務を経験。2017年5月にUターンし同社へ入社。2019年9月に3代目社長に就任し、「研究開発型リーディングカンパニー」を目指した経営を行っている。「人材」を重視し、地元学生との積極的な対話や社内外へのブランディングなどの組織改革も実践している。

企業紹介:
株式会社斉藤光学製作所は、秋田県美郷町に所在するガラス・先進結晶材料(SiC等)の研磨加工の会社である。これまで「経験則」で行ってきた基板研磨を「サイエンス」に基づいて評価したい、と放射光利用に初チャレンジした。
放射光を活用し、新たな取り組みにチャレンジしている地域企業として登壇いただきます。

HP:https://saito-os.com/

東成エレクトロビーム株式会社 代表取締役社長 上野 邦香 氏

東成エレクトロビーム株式会社
代表取締役社長 上野 邦香

プロフィール:
東京都出身。中央大学大学院理工学研究科精密工学修了。1994年4月に三菱電機に入社。
2001年4月に同社へ入社、2012年6月に代表取締役社長に就任した。

企業紹介:
東成エレクトロビーム株式会社は、東京都西多摩郡に所在する高エネルギービーム加工の会社である。自社で開発したレーザ洗浄機について、メッキ処理された金型に照射した際に発生する微細なしわの「発生メカニズム」を解明するため、今年度放射光利用に取り組んでいる。
今まさに放射光を活用している地域企業として登壇いただきます。

HP:https://www.tosei.co.jp/

山形県工業技術センター 置賜試験場 機電技術部長 藤野 知樹 氏

山形県工業技術センター
置賜試験場 機電技術部長 藤野 知樹

プロフィール:
山形県出身。山形大学理学部卒業。1993年に山形県職員に採用され、山形県工業技術センターへ配属。計測技術部、素材技術部、置賜試験場では、主に鋳鉄などの金属材料や無機材料の化学分析、めっき被膜及び鋳造に関する研究等を担当。山形県商工労働部 工業戦略技術振興課(科学技術振興担当)を経て、2022年より現職。機電技術部の総括の他、(株)山形メタルのサポインではサブプロジェクトリーダー(SL)を担当。

センター紹介:
山形県工業技術センターは、県内ものづくり企業向けの技術支援機関(公設試験場)である。地域企業の技術課題に対して各種支援を行っており、放射光やそれ以外の計測機器の活用も含めた様々な技術的課題解決に向けた提案・サポート等を実施している。例えば、支援先の株式会社山形メタル(建設用・建築用金属製品製造業)は現在、放射光施設を活用している。
地域企業の身近なパートナーとして登壇していただきます。

HP:https://yrit.jp/

東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センター 講師 真木 祥千子 氏

東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センター
講師 真木 祥千子

プロフィール:
東京都出身。2009年から放射光施設を利用。2013年に放射光X線回折法を用いた構造科学の研究で博士号を取得。2016年頃から現ナノテラスのコアリション利用の仕組み作りを陰ながら支援。2018年11月より現職。数年前からの感染症騒動を機に、一般向けの広報の責任と重要性を改めて感じている。現在は科学リテラシーと消費者意識のギャップを埋める広報の表現法と研究テーマを模索中。趣味は絵と音楽と観察。

紹介:
東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センター(SRIS)は「イノベーションをスマートに創出する」ための研究と支援を使命とした組織である。同組織の発足時から所属し、学術界、産業界、一般の方々の狭間で広報物の作成に関わってきた真木氏は、東北経済産業局が主導する「ナノテラス利活用への理解と関心を集める広報物」を具現化するWGのメンバーでもある。
新しい最先端の観察ツール、ナノテラス活用に関わる1プレーヤーとして、その可能性について感じるところをうかがいます。

HP:https://www.sris.tohoku.ac.jp/

セミナー要綱

開催日時
2023年3月3日(金) 14:00~16:30
会場
Zoomウェビナーにて開催
参加費
無料 ※要事前登録
参加方法
視聴URL等の詳細はお申込み受付後ご連絡いたします。
お申し込み
主催
経済産業省 東北経済産業局
運営事務局
株式会社矢野経済研究所 事業創造コンサルティンググループ
お問い合わせ
株式会社矢野経済研究所
カスタマーセンター TEL:03-5371-6901