2012年版 高光束白色LED市場の現状と将来展望
白色LED市場の中心用途は液晶バックライトから照明へと移ろうとしています。これと同時にLEDパッケージ形態も多用化し、アプリケーションに応じた最適化が図られていくと思われます。その中で、1パッケージあたり高い光束をもたらす高光束白色LEDは有望な選択肢になるはずです。照明領域のアプリケーションは多岐にわたりますが、この高光束白色LEDはスペース制約が厳しいアプリケーションからその採用が増えると考えられます。有力LEDメーカーを中心に白色LEDにおける高光束タイプの有力アプリケーションへの現在~今後の適用状況などを調査し、更に周辺調査を加えることで、同タイプの現状と今後の動向を掲載いたしました。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:有力LED メーカーを中心に白色LED における高光束タイプの有力アプリケーションへの現在~今後の適用状況などを調査し、更に周辺調査を加えることで、同タイプの現状と今後の動向を把握することを目的とする。
調査対象:日系LEDメーカーを中心に海外メーカー分も含めた高光束白色LEDパッケージを対象とする。
調査方法:直接面談取材による
調査期間:2012年5月~2012年12月
■本資料のポイント
- バラエティーに富む白熱電球(ハロゲン電球)+放電ランプに伍して戦える唯一の手段
- 白色LED市場の成長エンジンハイワッテージ&ボルテージで既存光源の駆逐を
- 液晶テレビバックライト用白色LED市場は縮小ステージへの移行始まる
- 小型マルチチップ×インサートフレームタイプと大型シングルチップ×平板サブストレートタイプが代表的パッケージ
- COBタイプは光束あたり価格での高い競争力を発揮へ
- ハーフWクラスで起きている急激な価格低下旋風は次第に1W以上領域に
- 照明化に際しては色ムラだけでなく蛍光体の熱対策にも有効なリモートフォスファーも選択肢
- 高輝度蛍光体の開発は性能アップに直結
- 車載ではヘッドランプよりDRLが当面の軸
- メジャーメーカーの6インチ化が進む中、トップメーカーは4インチサファイア基板の工場内生産で十二分の戦い
- 中国でのGaN系チップ生産は拡大一途、今後は性能面でも向上か
■本資料の概要
第1章 高光束白色LED市場の現状と将来展望
第2章 高光束白色LED市場
第3章 高光束白色LED関連プレーヤー動向
■掲載内容
第1章 高光束白色LED市場の現状と将来展望
液晶バックライト用での成長に陰りが見え始めるにつれ光が強まる照明用
バラエティーに富む“既存光源群”に伍して戦える手段が高光束白色LED
表.高光束白色LEDの主要パッケージ形態
絶対的な低価格化なしに既存光源の駆逐なし
図.高光束白色LEDの市場規模拡大イメージ
強者のバーチャル垂直化にはワールドワイドなキャストの集合体が必要
第2章 高光束白色LED市場
液晶テレビバックライト用白色LED市場は縮小ステージに
図.白色LED市場推移予測(2011~2015年、金額ベース)
図.液晶テレビバックライト用白色LED市場推移予測(2011~2015年、金額ベース)
小型マルチチップ×インサートフレームタイプと
大型シングルチップ×平板サブストレートタイプが代表的パッケージ
既に17,675lmパッケージも、専用、及びCOBタイプはアプリケーションの
トータルコスト面だけでなく光束あたり価格での高い競争力発揮が期待される
表.高光束白色LEDのパッケージ種類大別(搭載チップ、構造、特徴など)
高輝度蛍光体の開発は性能アップに直結
照明化に際しては色ムラだけでなく蛍光体の熱対策にも有効なリモートフォスファーも
メジャーメーカーの6インチ化が進む中
トップメーカーは4インチサファイア基板の工場内生産で十二分の戦い
メジャーメーカーの6インチ化は進み、新規サファイアメーカーも多数出現
中国でのGaN系チップ生産は拡大一途、今後は性能面でも向上か
図.中国LEDパッケージ市場における種類別国内産チップ比率の推移と予測(2006~2015年予測、数量ベース)
図.中国国内産GaN系LEDチップ、および同対全GaN系チップシェア推移と予測(2006~2015年予測、数量ベース)
高光束白色LEDの性能アップにはチップへの大電流投入が不可欠
これに向けた取り組みが続く
GaNや酸化ガリウム、シリコンなど、次世代LED用下地基板はタレント揃い
パワー半導体の前にLED用に取り組み進むGaN単結晶
今後は溶液成長法に期待がかかる
表.GaN単結晶ウエハー市場参入メーカーの主な動向(または概要)
1インチ1万円が大目標、しかし、同8万円でも一定の戦闘能力あり
酸化ガリウムやシリコンなど、異種基板についても足元での量産に向かう
発光効率の進化スピード鈍化とともに、質と価格が一層重要に
市販白色LEDのトップレベルは9lmで170lm/Wオーバー
500lm以上の高光束品でも150lm/Wオーバーと進化中
表.高光束白色LEDの区分別発光効率例
図.発光効率の推移予測
ハーフワットクラスで起きている急激な価格低下旋風は次第に1W以上領域に
表.各種光源比較
光束価格は既存光源との単純比較では同桁~一桁差と、勝負可能なレンジに入る
表.現在の光源別光束価格比較
図.現在の光源別光束価格比較
今後の価格低下スピードは高光束白色LEDの方が速くなる可能性も
図.光束価格推移予測
LED照明市場の成長はMAX178%(数量ベース・対前年比)
しかし、照明用LED市場は同129.1%(金額ベース・対前年比)
図.照明用白色LED市場推移予測(2011~2015年、金額ベース)
照明用白色LED市場における高光束品金額シェアは既に80%オーバー
今後は数量でもシェアアップ
図表.照明用高光束白色LED市場規模推移予測(2011~2015年予測、数量ベース)
図表.照明用高光束白色LED市場規模推移予測(2011~2015年予測、金額ベース)
図.照明用白色LED市場推移予測における高光束とそれ以外の成長性比較(2012~2015年予測、数量ベース)
図.照明用白色LED市場推移予測における高光束とそれ以外の成長性比較(2011~2015年予測、金額ベース)
高光束の中でもハイワッテージ&ボルテージが大きく伸長
図.照明用高光束白色LED市場規模推移予測パッケージ区分大別(2011~2015年予測、金額ベース)
表.照明用高光束品の市場規模推移予測
(2011~2015年予測、金額ベース、パッケージ区分大別×屋内・屋外区分別)
カメラフラッシュは大きなウエイト、車載ではヘッドランプよりDRLが当面の軸
表.車載、その他用白色LED市場規模予測(2012年、金額・数量、LED搭載セット台数・同LED平均使用個数含む)
図表.車載、その他用高光束白色LED市場規模推移予測(2011~2015年予測、数量・金額)
高光束白色LEDの対白色LED総市場シェアは年々増加ポイントが拡大し2015年43.2%に
表.高光束白色LED市場推移予測(2011~2015年予測、数量・金額ベース、含む対白色LED総市場シェア)
図.高光束白色LED市場推移予測と対白色LED総市場シェア(2011~2015年予測、金額ベース)
第3章 高光束白色LED関連プレーヤー動向
日亜化学工業株式会社
LED事業の2,000億円超えが視界に入り次なる成長期に向かう
図.全社売上高推移(1999~2011年)
図.LED事業売上高推移(1999~2012年)
幅広いラインナップと高効率を両立、6インチへ移行せずともコスト競争力は一枚上
豊田合成株式会社
タブレットPC用の伸長に照明用が加わり2013年3月期は500億円オーバーに
図.オプトエレクトロニクス製品売上高推移(2000年3月期~2012年3月期)
技術と生産の両面で活発なアライアンスを国内外で展開
フィリップス・ルミレッズ・ライティング・カンパニー(Philips Lumileds Lighting Company)
2010年後半より進めた6インチ生産は2012年初頭から大口径のメリットをフルに活かす展開に
図.LED売上高推移(2004~2012年、金額ベース)
図.LED売上種類大別(金額ベース)
クリー(Cree,Inc.)
照明製品の大幅売上増(対前期比409.3%)で売上の米国シェアが38%に
表.クリー区分別売上推移(2009年6月期~2012年6月期)
~LED Products、Lighting Products、Power and RF products~
図.売上販売地域(国)比率(2006年6月期~2012年6月期)
発光効率レコード発表も254lm/Wと更新続く
オスラム・オプトセミコンダクターズ(OSRAM Opto Semiconductors)
LED照明の一大需要地となる中国でのパッケージング開始へ
図.LED売上推移(2004年9月期~2012年9月期)
ラインアップ拡充のOSLONパッケージは車載ランプにも最適
パナソニックデバイスオプティカルセミコンダクター株式会社
近年の成長エンジンであった白色比率は35%に
図.LED事業売上推移
図.2012年3月期売上の白色比率と白色製品種類大別構成比
“ホモGaN”白色LEDは光量を落とさず高演色性を実現し戦闘能力アップへ
スタンレー電気株式会社
足元では車載+アミューズメント向け高付加価値品の増加で金額ベースでも成長へ
図.LED売上高推移(2010/03~2013/03見込み、金額ベース)
図.需要分野別構成比率推移(2010/03~2012/03、金額ベース)
自社フィールドである車載と配光技術を活かすスペシャル照明がターゲット
株式会社光波
自販機向けやLED照明を軸に上昇傾向に転ずる
酸化ガリウム基板LEDは市場化を見据えた局面に入り、新たな成長起点に
星和電機株式会社
パッケージはGaN系に特化し照明領域にリソース集中
図.LED事業売上推移(2004年3月期~2013年3月期見込み)
図.LED事業売上の製品区分大別(2010年3月期、2012年3月期、当面目標)
表.チップ生産能力(生産拠点概要)
自社照明製品の付加価値向上に注力し、そのシャワー効果を目指す
アルファーデバイス(DOMINANT Opt Technologies)
価格競争力の高いラオス工場が今後の成長エンジン
図.ドミナントオプトテクノロジーズ企業概要
図.ドミナントオプトテクノロジーズLEDシリーズ外観
図.LED生産個数推移(2002~2011年)
図.売上高推移(2005~2011年)
アルァーデバイスはドミナントオプトテクノロジーズ製品の国内カーメーカー採用を果たす
このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい
矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております
マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。