2013年版 3Dプリンタ市場の現状と展望

本調査レポートでは、新たな切り口として個人向け(100万円未満【小売ベース】)と業務向け(100万円以上【同】)を追加した。取材企業は従来からの3Dプリンタメーカーに加え、造形サービスや測定サービスを行っているサービスビューローにも拡大。さらにこの一年で新規参入を果たした国産低価格プリンタメーカーにも直接面談取材を実施した。

発刊日
2013/12/10
体裁
A4 / 137頁
資料コード
C55119700
PDFサイズ
3.6MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査対象:3Dプリンタメーカー、有力販売代理店、商社、3Dプリントサービス企業(サービスビューロー)など
調査方法:直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用
調査期間:2013年10月~2013年12月

リサーチ内容

■本資料のポイント

  • 3Dプリンタの製品タイプを熱溶解、インクジェット、粉末、光造形の4つに、需要分野を工業・研究系用途、建築系用途、医療・福祉系用途、教育系用途、コンシューマ・SOHOの5分野に加え、個人向け・業務向けなど多彩な分類を実施。
  • 市場規模推移においても上記カテゴリごとの推移を掲載。また分類毎の特徴(棲み分け)や比較、今後のトレンドなどの基礎情報に加え、参入企業や関連企業などへの提案(提言)にも言及。

■本資料の概要

調査結果概要
第1章:3Dプリンタ市場の現状と展望
第2章:個別企業の動向と展望

■掲載内容

調査結果概要

第1章:3Dプリンタ市場の現状と展望

1.3Dプリンタ市場の現状と展望
  BtoCにはコンテンツやデータマーケットプレイスの整備も必要
  高級機メーカーは性能や顧客対応など専門性の追及を
    (表)当レポートにおける3Dプリンタの製品タイプと需要分野の主要カテゴリ
  2016年度には20,000台/24,000百万円市場に
  SOHO・コンシューマ系用途と教育系用途が牽引
    (表)3Dプリンタの市場規模推移と予測
    (図)3Dプリンタの市場規模推移と予測
  スリーディー・システムズが製品タイプで全方位展開
  需要分野では参入各社間のクロスオーバーが進展
    (表)主要3Dプリンタメーカーの製品タイプ別一覧と展開需要分野
  造形サービス企業は対象物に特化することで専門性をアップ
  ユーザーに近いポジションにいることが造形サービス企業のアドバンテージ
    (表)造形サービスの主要対象物と展開企業
    (図)製品やサービスの流通体制
    (表)主要3Dプリンタ事業者(メーカー・販売ディーラー)の企業動向
  2013年度の個人向け市場が85.0%の構成比を見込む
  ハイエンド以上のカテゴリ製品は価格面で下振れ(低価格)傾向が強まる
    (表)3Dプリンタの個人向け/業務向け別市場規模推移
    (図)3Dプリンタの個人向け/業務向け別市場規模推移
    (図)価格帯・ユース別製品カテゴリ
  加工方法は付加、除去、変形の3つに大別
  コア部品、データソース、素材、ユーザー、従来工法など業界横断的な取り組みを
    (表)加工方法における3Dプリンタのポジション
    (図)3Dプリンタを取り巻く主要マーケット
  ユーザー(特にヘビーユーザー)にとって材料コストは高負担
  開発済材料の低価格提供や国・業界団体などを交えた共同開発も必要な時期
    (図)材料開発・販売の流れと今後の提案
  「BtoB」→「BtoC」へと拡大するマーケット
  一方で試作品造形から実製品造形へと用途成長も期待
    (図)対象となるユーザーカテゴリーの製品レベルと販売ターゲット
2.製品タイプ別市場の動向
  多彩な製品タイプを有する3Dプリンタ
  コンシューマ・SOHO・教育機関向けの熱溶解方式が急成長
  2013年度は熱溶解タイプが9割弱(8,900台)を占有
  低価格製品の普及で一気に市場が拡大
    (表)3Dプリンタの製品タイプ別市場規模推移
    (図)3Dプリンタの製品タイプ別市場規模推移
  光造形方式は歴史ある3次元造形装置、微細再現性や寸法精度に優位性
  粉末方式は樹脂・砂・金属粉末などの用途に応じた多種多様な材料が選択可能
    (表)3Dプリンタの製品タイプの特徴(棲み分け)
    (図)粉末焼結積層造形装置の概要図
  多種多様な3Dプリンタ、小型なものから設置に工事が必要なものまで
  寸法精度と製品価格はほぼリンク、しかし造形時間と製品価格の関連性は低い
    (表)製品タイプ別の機器構造と造形原理
    (表)価格帯別の製品タイプ及び性能
  製品タイプは一長一短、造形物に求められる条件によって使い分けが必要
  製品タイプ別比較で優位性と課題が浮き彫りに
    (表)製品タイプ別比較
    (図)製品タイプ別比較
    (表)製品タイプ別の優位性と課題
  光硬化性樹脂はベース樹脂、反応性希釈剤、光重合開始剤、添加剤などから構成
  全世界的に見ても9割以上のユーザーがエポキシ系光硬化性樹脂を採用
    (表)光硬化性樹脂の一般的な特性比較
    (表)光硬化性樹脂の主な分類(種類)
  インクジェット方式の光硬化樹脂は30,000~60,000円(kg単価)
  光造形タイプの中でも吊り下げ方式の採用で低ランニングコストを実現
    (表)3Dプリンタメーカーの機種別材料価格
3.需要分野別市場の動向
  単独での業務展開は時間的にもコスト的にも非効率
  自社の特徴に合致した最も効率的なパートナー選びが業務展開への近道
  2013年は教育系用途とSOHO・コンシューマ用途の合計で6割超を見込む
  特に教育系用途は各メーカーが注力しているターゲット市場
    (表)3Dプリンタの需要分野別市場規模推移
    (図)3Dプリンタの需要分野別市場規模推移
  工業・研究系用途からSOHO・コンシューマまでの幅広い需要分野
  ユーザーの創意工夫によって、新たなアプリケーションや活用方法に期待
    (表)需要分野別の特徴(棲み分け)と今後のトレンド
    (表)工業・研究系用途で実用化されている主な活用方法
  商品企画から保守・メンテナンスまで製品開発工程全体に活用
  バーチャルでは把握できなかった実践的なシミュレーションが可能
    (表)主な製品ライフサイクルと3Dプリンタの活用例
    (表)造形品の活用課題と主な製品タイプ
  複雑形状品やカスタム品、特殊構造品などで実製品・最終製品への活用が進む
  製品の安定性、生産性、物性、精度などが課題
    (表)3Dプリンタを実製品製造のツールとして捉えた場合の課題
  手術検討や損傷部復元、臓器模型、歯型など幅広い活用方法が実施・検討
  教育系用途は工業系や美術系の高校や大学、専門学校などが主なターゲット
    (表)医療・福祉系用途における主な活用方法
  「OMOTE 3D SHASHIN KAN」の登場でこれまでなかった価値を提供
  渋谷にコンシューマを対象にした3Dプリンタショールーム「CUBE」がオープン
    (図)造形品の主な仕上げ工程
    (図)3Dフィギュアの製作工程
    (表)スキャニング時間とカバー(データ取得)率の関係
    (表)3Dプリンタショールーム「CUBE」の概要
    (表)有望業界の市場性と参入課題、課題克服による評価

第2章:個別企業の動向と展望

丸紅情報システムズ株式会社
  ストラタシスとオブジェットの合併を機に
  FDM方式に加えインクジェット方式のラインナップも拡充
  ストラタシス社は3Dプリンタのリーディングカンパニー
  「アイデア」、「デザイン」、「プロダクション」の3シリーズを展開
  合計18機種の幅広いラインナップ
  インクジェット方式の拡充でデザイン開発向けなど、上流工程領域へも注力
  医療、家電、自動車など幅広いユーザーカテゴリーを展開
  2011年からオンデマンド生産サービスを展開
  繁忙期対応や材料対応、大型機対応などが主な活用理由

株式会社スリーディー・システムズ・ジャパン
  世界唯一の3Dプリンタフルラインナップメーカー
  最適な製品提案でユーザーのあらゆる課題解決に貢献
  NY証券取引所への上場から2年余で18件の買収を完了
  2013年7月には金属3Dプリンタの「Phenix Systems」(仏)を買収
  16万円から1億円オーバーと幅広い価格帯をラインナップ
  「パーソナル」、「プロフェッショナル」、「プロダクション」の3カテゴリを展開
  「ソリューションセリング」から「プロダクトセリング」へ変化
  研磨や表面処理、着色などの後処理はノウハウの宝庫

シーフォース株式会社
  「DIGITALWAX 009J」を2013年度内にリリース予定
  プロジェクター方式の採用で198万円(本体価格)の低価格を実現
  「DWS社」製品を日本で最初に取り扱い開始、アジアでNO.1の販売実績を誇る
  吊り上げ方式の採用で造形品質とランニングコストにアドバンテージ
  2013年度(見込)が40台/330百万円(前年度比133.3%/132.0%)
  治具やコネクターなどの電子部品関連が好調
  「造形エリアの拡大」と「造形スピードの向上」が課題
  20種類以上の造形材料をラインナップ、宝飾や玩具関連に強み

株式会社鈴峯
  「PERFACTORY Micro」を2013年4月に市場投入
  280万円(定価)の低価格を武器に中堅・中小企業への普及を目指す
  2002年頃からエンビジョンテック(ドイツ)製品の取り扱いを開始
  宝飾業界の要望を満たす平滑度やコストなどを基準に選定
  2013年度は15台/150百万円を見込む
  一般産業(開発や設計)や医療分野(補聴器やデンタル)、教育関連が成長
  「造形エリアの拡大」、「樹脂コストの低下」が課題
  補聴器用イヤーパッドなどでは実製品へ展開済

シーメット株式会社
  新中型装置「ATOMm-4000」を2013年1月リリース
  純国産機ときめ細やかなサービス対応でユーザーから高支持
  現在2機種の光造形装置をラインナップ
  経済産業省が推進する次世代3Dプリンタの共同開発プロジェクトに参画
  ハード、ソフト、マテリアルの三位一体開発体制が強み
  新製品の「TSR-884B」と「TSR-890」を2013年リリース
  透明性や靱性、耐熱性などの両立で新しいソリューションを開拓

株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
  粉末積層造形法により、試作から最終製品の製造(造形)が可能
  プラスチック、金属、鋳砂などの多様な材料にも対応
  1993年ドイツEOS社とエクスクルーシブを締結
  5つのレーザー焼結型3D造形機をラインナップ
  2013年度(見込)が16台/1,100百万円(前年度比200.0%/220.0%)
  工業・研究系用途が90%、医療・福祉系用途が10%
  搬入・設置から運用、メンテナンスなどのサポート面でも強み
  安定性、生産性、物性、精度などの課題も
  材料ラインナップはプラスチック、金属合わせて20種類以上

株式会社オープンキューブ
  純国産3Dプリンタを2013年8月14日から出荷開始
  わずか5分で初期ロット100台を完売
  パーソナル3Dプリンタ「SCOOVO C170」180,000円(本体価格、税別)
  造形材料はPLA(ポリ乳酸)のフィラメントを採用
  2013年度は3,500台/500百万円を見込む
  SOHOやコンシューマ、工業系用途、教育系用途、建築系用途と幅広い需要層で展開
  群馬県桐生市と栃木県足利市の協力工場がメインの生産拠点
  自社のオンラインストアに加え、大手家電量販店の通信販売網を活用
  マテリアルの生産は中国、素材調達は台湾企業
  SOHO、コンシューマ、法人用途などさらなる導入を期待

武藤工業株式会社
  2007年4月から3Dプリンタの取り扱いを開始
  3DSystems社の主要3シリーズを取り扱う有力代理店
  「CubeX」、「ProJetX60シリーズ」、「ProJet1000/1500/3500/5000」
  主要3シリーズをラインナップ
  ムトーエンジニアリングでは造形サービスを開始
  ①樹脂価格が高価、②入門機の性能向上、③カラー化が課題

株式会社豊通マシナリー
  3Dソリューションとして「スキャナ」、「ソフト」、「プリンタ」などの
  入力機器から出力機器をユーザーに提供
  2003年「株式会社DICO」から本格的に3Dプリンタ事業を開始
  3Dシステムズ社(米国)の「ProJetX60」と「ProJet3500」シリーズをラインナップ
  販売ターゲットは自動車メーカー、家電メーカー及びこれらの部品メーカー
  今後はデンタル、医療分野にも注力していく考え

デジタルファクトリー株式会社
  「UP!3DprinterMini」を2013年7月リリース
  積層厚、造形サイズなどの効率化で190,000円(税別)の低価格を実現
  ストラタシスとマイクロファクトリーの3Dプリンタを取り扱う主要代理店
  3Dデータの制作、編集、試作造形コンサルティングなども手掛ける
  2013年度は30台/100百万円(前年度比150.0%/109.9%)を見込む
  教育系用途が中心の新規顧客が好調に推移
  2013年度は装置及びサポート除去ソリューションに注力
  「樹脂コスト」、「後処理」、「RMへの活用」が3大課題

株式会社アイジェット
  高いデータ補正能力と造形物に対するきめ細かな後処理に強み
  製造業や官公庁関連、教育機関、ゼネコン住宅関係など取引実績は多種多様
  粉末焼結やインクジェット、光造形など8台の3Dプリンタを自社所有
  造形パーツによって様々な組み合わせも可能
  2013年からは月間3,000件を超える出力数量を消化
  サポート除去や研磨、表面コーティング、染色・塗装など高品質の仕上げを実現
  コンシューマ系用途の存在感が高まり、商流も「BtoB」から「BtoBtoC」へ変化
  2014年度以降は医療分野でのアプリケーションも成果結実
  3Dスキャニングサービスから3Dプリンタによるデジタル造形サービス全般を網羅
  スキャニング時間とカバー(データ取得)率の向上が課題
  「キネクト」デバイスを活用した3Dスキャニングに期待
  3Dスキャナと3Dプリンタは車の両輪、双方の整備で相乗効果を期待

株式会社イグアス
  2012年10月に3Dプリンタショールーム「CUBE」をオープン
  オープンから7ヶ月あまりで約1,500名の来場を記録
  一般消費者などにも3Dプリンタの露出を広げ、その活用領域を開拓
  個人所有が困難なユーザーに様々な造形物創出を支援
  現在3種類の3Dプリンタを設置、今後はさらに増強の計画
  ショールームから販売拠点としての役割も付加
  「CUBE」はFabCafeとケイズデザインラボ、イグアスの3社で運営
  それぞれの得意分野を活かした役割分担を実施

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