（１）調査主旨
矢野経済研究所は、新たな試みとして「市場を創れ！新市場を生み出すユニークビジネス」というテーマで全社横断プロジェクトを立ち上げた。これまで当研究所は専門分野別の調査レポートを数多く発刊してきたが、本プロジェクトは分野の垣根を越えて新市場を生み出す、あるいはそうした期待の持てる企業、自治体、大学（研究室）等に注目し、取り上げたレポートである。
この背景には、硬直した社会システムの中で補助金などによりゾンビ企業が生きながらえる一方で、アイデアと行動力で国に頼らないような力強い次世代パーソンが各所から出てきていること、彼らが地域創生・再生をも担っていること、さらには日本そのもののビジネスモデルの転換を促すであろうポテンシャルが期待できることがあげられる。
第一弾としては高知県の、第二弾では福島県の企業・団体を取り上げた。
第三段では島根県を取り上げる。同県の企業の99.9%が中小企業とされ、特にマーケティング面（販路開拓等）の弱さが指摘されている。同県でも他県同様、県主導による中小企業・小規模企業振興条例を制定し、各種の施策を打ち出している。
以降、こうした主旨のもと、本プロジェクトをシリーズ化しコンサイスレポートとして発信していく。そして、ある程度量的にまとまった段階で弊社の「マーケットレポート」としての発刊や別な媒体での発表を考えている。
（２）調査期間
2016年2月～3月
（３）調査方法
研究員による直接面談・電話・メール・ウェブ・文献調査を併用。
（４）企画・制作
全社横断プロジェク推進室（リサーチ＆マーケティング・グループ）