プレスリリース
No.2256
2019/10/10
食品工場における自動化・省人化に関する法人アンケート調査を実施(2019年)

国内の食品製造業でもロボットをはじめとした自動化・省人化の取り組みが進展
~ロボットを導入している食品工場は2年前より10ポイント以上上昇!~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内の食品製造業における自動化・省人化の取り組み状況や食品製造・加工機械メーカー及びエンジニアリング会社の技術開発動向を調査し、将来展望について明らかにした。ここでは国内食品メーカーの工場を対象としたアンケート調査結果より、製造現場へのロボット導入状況について公表する。
 

食品製造業におけるロボット導入、および導入検討状況
食品製造業におけるロボット導入、および導入検討状況

1.調査結果概要

食品製造業は、他の製造業・産業に比べて、人手依存が高い業界である。しかし、深刻な人手不足を背景に、ロボットの導入、機械導入による自動化、IoT・AIなどの技術導入による省人化を検討する企業は徐々に増えている。

ロボット導入による省人化というと、お弁当のトッピングプロセスの自動化などがフォーカスされることが多いが、この工程はまだ技術的な課題が山積しており、実用化には時間を要する。一方、食品製造の下流工程(パッケージング、段ボールへの箱詰め、パレタイジングなど)においては、徐々にロボット導入が進んでいる。このように、導入可能な工程から省人化を進め、人手でないと対応できない工程に従業員を配置することが有用である。そして、食品業界自体がロボットに慣れていき、どのような工程にロボットを活用できるかを自分たちで考えられるようになっていくことが、食品業界におけるロボット導入・省人化を更に進めていくためには必要であると考える。

2.注目トピック

ロボットを導入している食品工場は2年前より10ポイント以上上昇

国内食品メーカーの工場を対象としたアンケート調査によると、回答企業のうち、過半数に当たる50.4%が「ロボットを既に導入済」であると回答した。2017年に実施した調査結果では、「ロボットを既に導入済」と回答した企業は36.8%であり、13.6ポイント上昇した。尚、ロボットを導入している具体的な製造・加工プロセスについては、箱詰め・包装・パレタイジングなど、食品製造の後(下流)工程において導入している事例が多いと言う結果になった。

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  •  データ管理にITを導入することで、ペーパーレスを進める企業も増加
     原材料の計量・配合作業の人手依存が高い傾向
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    調査要綱

    1.調査期間: 2019年7~9月
    2.調査対象: 食品メーカー、食品製造・加工機械メーカー、設備メーカー、エンジニアリング会社
    3.調査方法: 当社専門研究員による直接面接や電話による取材、法人アンケート調査、ならびに文献調査併用

    本調査における食品製造・加工機械は、精米麦機械や製粉機械、製麺機械、製パン・製菓機械、醸造用機械、乳製品加工機械、飲料加工機械、肉類加工機械、水産加工機械などを対象とした。
    また、食品メーカーの製造現場(工場)へのアンケート調査では、人手不足の状況や人手不足解消への取り組み、ロボットやIoT・AI技術の導入・活用状況、食品製造・加工工程別の自動化への取り組み、IoT化やAIの導入で実現したいことなどを調査・分析した。

    <市場に含まれる商品・サービス>

    食品製造・加工機械、ロボット、IoT、AI

    出典資料について

    資料名
    発刊日
    2019年09月27日
    体裁
    A4 217ページ
    価格(税込)
    165,000円 (本体価格 150,000円)

    お問い合わせ先

    部署
    マーケティング本部 広報チーム
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