2018-2019年版 AMOLEDパネル・主要部材市場の現状と将来展望

AMOLEDパネル及び主要部材メーカーの現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、さらに周辺調査を行うことで、ワールドワイドのAMOLEDパネル及び主要部材市場における現状と将来展望の把握を目的とする。

発刊日
2019/01/31
体裁
A4 / 228頁
資料コード
C60121700
PDFサイズ
3.2MB
PDFの基本仕様
Adobe Reader 7.0以上/印刷不可・編集・加工不可/検索・テキスト・図(グラフ)の抽出等可/しおり機能無し 詳細はこちら
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
カテゴリ

購入商品の価格を選択し「購入のお申込み」をクリックしてください。

商品形態
商品種類
ご利用範囲
価格(税込)
下段:本体価格
書 籍
A4 / 228頁
セット
PDF書籍
PDFプレミアム(法人グループ内共同利用版)
         お問い合わせください

※セット価格は、同一購入者の方が書籍とPDFの両方を同時にご購入いただく場合の特別価格です。

  • マーケットレポートの販売規約はこちら
  • マーケットレポート購入についてのFAQはこちら
書籍のみをご注文される方は、FAXまたはメールにてご注文頂けます。
申込書はこちら
購入商品の提供・発送のタイミングについてはこちら

(準備中)の「内容見本をダウンロード」は、資料発刊後のご提供になります。
オンライン試読サービスとは 詳細はこちら

調査資料詳細データ

調査概要
Close

調査対象:AMOLED パネル、素子材料(発光材料、共通材料)、封止材、タッチパネル(TP)、偏光板、基材など。
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用。
調査期間:2018年11月~2019年1月

資料ポイント
Close

  • 2019年内での性能改善次第でFoldable端末はAMOLEDパネルの新たな起爆剤となるか
  • 実力・性能勝負の時代、本物のAMOLEDパネルの見せ場が到来
    「Foldable」、「Rollable」が導くスマホ商戦にAMOLED需要は確定事項
  • 2018年のAMOLEDパネル市場はLCDパネルからの切り替え需要により再び二桁成長へ
    しかし、「iPhone」の販売不振によりスマホ向けOLEDパネル市場は期待はずれの低成長
  • SDC以外のApple向けサプライヤー登場、2019年よりLGDが「iPhone」向け供給を開始
    後発のLGD、BOEはSDCの一強構図を崩すべく、大型投資を強化中
  • OLED-TV市場の拡大に伴い、2023年の大型パネル面積市場は2017年対比約5倍強に
    急成長するOLED-TVマーケットを保守すべく、LGDの生産体制の増強が続く
  • LGD独占舞台の大型パネル市場に2022年にQD-OLED生産を目指したSDCが参戦
    参入メーカーの増加により印刷方式OLED-TVの実用化に向けた開発にも期待
  • 新規需要の確保に向けたOLED素子材料メーカーの生産体制の増強が本格化
    印刷方式によるOLED-TVパネル市場をターゲットにした塗布材料の提案も加速化
  • Foldable端末の製品化に伴い、「ガラス代替フィルム」需要が拡大
    TFT基板、カバー代替、基板保護、TFE向けPI材の採用が本格化
  • Y-OCTA VSフィルムセンサーの競合が本格化
    Foldable端末用フィルムセンサーは耐屈曲性に加え、更なる薄肉化と高感度化が必須

資料概要
Close

第1章 AMOLEDパネル・主要部材市場の現状と将来展望
第2章 AMOLEDパネル市場の動向と展望
第3章 AMOLED主要部材市場の動向と展望
第4章 AMOLEDパネル・主要部材メーカーの展望と戦略

リサーチ内容

調査結果のポイント

第1章 AMOLEDパネル・主要部材市場の現状と将来展望

「Flexible」から「Foldable」の時代へ
AMOLEDパネルのポテンシャルを活かし、次なる需要をつかめ!
スマホの独自デザインを生み出す提案力こそがAMOLEDパネルならではの優位性
Foldable端末の性能改善次第で、新たな市場創出に繋がる可能性も
急成長するOLED-TV、印刷方式による量産化にも期待
TVマーケットへの本戦は印刷方式によるOLED-TV市場の拡大

第2章 AMOLEDパネル市場の動向と展望

スマホ需要の成熟期を迎え、中小型AMOLEDパネルの成長期待は後退へ
一方、面積や材料使用量の拡大が見込まれるOLED-TV向けパネル市場は急拡大
2018年のAMOLEDパネル市場は再び二桁成長に
OLED-TVの市場拡大により、2023年の面積市場は2017年対比約5倍強に
(図・表)AMOLEDパネル 世界市場規模推移(枚数ベース、2016~2023年予測)
(図・表)AMOLEDパネル 世界市場規模推移(面積ベース、2016~2023年予測)
2019年の大型AMOLEDパネルの出荷面積は中小型パネル全体の面積市場を上回る見通し
(図・表)AMOLEDパネル サイズ別市場規模推移(枚数ベース、2016~2023年予測)
(図・表)AMOLEDパネル サイズ別市場規模推移(面積ベース、2016~2023年予測)
スマホ向けは端末のデザイン性向上に繋がるフレキシブルOLEDパネルの採用が拡大へ
車載向けAMOLEDパネルは、高コントラスト、フレキシブル性等の良さ訴求が採用拡大の鍵に
(図・表)AMOLEDパネル サイズ別用途別市場規模推移
(枚数ベース、2016~2023年予測)
(図・表)AMOLEDパネル サイズ別用途別市場規模推移
(面積ベース、2016~2023年予測)
スマホ向けAMOLEDパネル市場は拡大が続くものの期待はずれの低成長
「iPhone」販売不振とAMOLED搭載モデルの高価格が需要伸び悩みの一因
(図・表)SmartPhone向け製品別AMOLEDパネル市場規模推移
(枚数ベース、2016年~2020年予測)
(図)SmartPhone向け製品別AMOLEDパネル構成比
(枚数ベース、2018年見込み、2019年予測)
2019年よりApple向けにLGDのPOLEDパネルの出荷開始の予定
LGD、BOEの本格参入により、2019年より王者SDCのシェアダウンへ
(図・表)中小型AMOLEDパネルメーカー別販売量推移
(枚数ベース、2016年~2020年予測)※SmartWatchを除く
(図)中小型AMOLEDパネルメーカー別市場シェア
(枚数ベース、2018年見込み、2019年予測)※SmartWatchを除く
スマホの需要低迷と供給過剰を見込んだSDC、AMOLEDパネル投資計画を再検討
一方、中小型AMOLED市場でシェア拡大を狙った攻めの姿勢を強めるBOE、LGD
(表)中小型AMOLEDパネルメーカーの各社の増強動向
急成長するOLED-TVマーケットを狙うLGDの生産体制の増強が続く
LGD独占舞台のOLED-TV向けパネル市場に、SDCがQD-OLEDで参戦
フレキシブル基板へと市場需要がシフトし、Rigid OLEDパネル市場が縮小
2019年より折り曲げ対応Foldable OLEDパネルの生産が本格化
(図・表)SmartPhone向けAMOLEDパネルタイプ別市場規模推移
(枚数ベース、2016年~2021年予測)
(図)SmartPhone向けAMOLEDパネルタイプ別市場構成比
(枚数ベース、2018年見込み、2021年予測)
多様化するスマホのフォームファクターに対応し、SDCは「Infinity Display」の提案を強化
(図)SDCの「Infinty Display」製品一覧
2020年にJOLEDの能美事業所で印刷方式による中型AMOLEDパネルの生産開始
印刷方式による大型パネルの実用化に向けたパネル・材料・装置メーカーの協業体制構築に期待
(図・表)AMOLEDパネル 成膜方式別市場規模推移
(枚数ベース、2016年~2021年予測)
(表)AMOLEDパネルの成膜技術概要
AMOLEDパネルのバックプレーンは中小型ではLTPS TFT、大型は酸化物TFTが定着
印刷方式による中型AMOLEDパネルのTFTは、低価格で安定性の高いTAOSを検討
(表)AMOLEDパネルサイズ別構造及び使用部材状況
(表)SDC AMOLEDパネル生産拠点概要(2018年4Q時点)
(表)LGD AMOLEDパネル生産拠点概要(2018年4Q時点)
(表)中国AMOLEDメーカーの生産拠点概要(2018年4Q時点)
(表)日本AMOLEDパネルメーカーの生産拠点概要(2018年4Q時点)
(図・表)(参考)SDC 中小型用AMOLEDパネル顧客別出荷量推移
(枚数ベース、2016年~2020年予測)※SmartWacthを除く
(図・表)(参考)SDC 中小型用AMOLEDパネルタイプ別出荷量推移
(枚数ベース、2016年~2020年予測)※Smart Watchを除く
(図・表)(参考)LGD AMOLEDパネル用途別出荷量推移
(枚数ベース、2016年~2020年予測)※Smart Watchを除く
(図・表)(参考)LGD 中小型用AMOLED顧客別出荷量推移
(枚数ベース、2016年~2020年予測)※SmartWacthを除く
(図・表)(参考)AMOLEDパネル 車載ディスプレイ向け市場規模推移
(枚数ベース、2017年~2021年予測)

第3章 AMOLED主要部材市場の動向と展望

1.AMOLED パネル用素子材料市場
  Flexible OLEDパネル搭載のスマホやOLED-TVの市場拡大に商機あり
  新規需要の確保に向けたOLED材料メーカーの生産体制の増強が本格化
  スマホ向けAMOLEDパネル搭載拡大と大画面化を追い風に、
  素子材料市場の拡大が続く
  2021年のAMOLEDパネル用素子材料市場は、2017年対比2倍以上に拡大
  (図・表)AMOLEDパネル用素子材料タイプ別市場規模推移
  (重量ベース、2016年~2021年予測)
  (図・表)AMOLEDパネル用素子材料タイプ別市場規模推移
  (金額ベース、2016年~2021年予測)
  2018年はTVとスマホ向けに青色蛍光材料を供給する出光興産がトップ
  新規需要を見込んだ材料メーカー各社の生産体制の整備や提案活動の動きが加速化
  (図・表)AMOLEDパネル用発光材料メーカー別販売量推移
  (重量ベース、2016年~2021年予測)
  中小型AMOLEDパネルでは発光補助層(Prime材)の形成が定着
  TADFやハイパーフルオレッセンスが注目されるも、依然として寿命問題が課題に
  (図)中小型AMOLEDパネル用発光・共通層の素子構造
  (表)中小型AMOLEDパネル用Prime材の厚み及び要求特性
  WOLEDの輝度と色再現性の向上のため、黄緑リン光から緑リン光に材料変更
  TV市場への参入を目指し、SDCが大型パネル向けにQD-OLEDの開発に注力
  (図)大型AMOLEDパネル(WOLED・QD-OLED)用発光・共通層の素子構造
  車載ディスプレイをターゲットにした2段スタックAMOLEDパネルの開発も進む
  (図)LGD 2段スタック型RGB OLEDパネル用発光・共通層の素子構造(開発品)
  塗布材料では高分子型に加え、低分子型材料の提案も進展
  RGB塗り分けによるTop Emission型での適用し易さに塗布材料の優位性が発揮
  (表)素子材料のサプライヤー一覧(2018年時点)
  (表)SDCの主要製品別素子材料のサプライチェーン一覧
  (SECの「Galaxyシリーズ」向け)
  (表)SDCの主要製品別素子材料のサプライチェーン一覧
  (Appleの「iPhone」向け)
  (表)LGDの主要製品別素子材料のサプライチェーン一覧
  (Smartphone向け)
  (表)LGDの主要製品別素子材料のサプライチェーン一覧
  (SmartWacth向け)
  (表)LGDの主要製品別素子材料のサプライチェーン一覧
  (TV向け)
  主力ユーザー向け採用拡大に伴い、緑リン光材料市場は2018年よりNSCMがトップへ
  発光効率と色純度を両立したJNCの青色発光材料がスマホ向けに採用
  (図・表)Red(Ph) Hostメーカー別市場構成比(2017年、重量ベース)
  (図・表)Red(Ph) Hostメーカー別市場構成比(2018年見込み、重量ベース)
  (図・表)Green(Ph) Hostメーカー別市場構成比(2017年、重量ベース)
  (図・表)Green(Ph) Hostメーカー別市場構成比(2018年見込み、重量ベース)
  (図・表)Blue(Flu) メーカー別市場構成比(2017年見込み、重量ベース)
  (図・表)Blue(Flu) メーカー別市場構成比(2018年見込み、重量ベース)
  (表)素子材料メーカー タイプ別ラインナップ一覧(2018年時点)
2.AMOLED パネル用基材市場
  Foldable端末の製品化に伴い、「ガラス代替フィルム」需要が拡大
  TFT基板、カバー代替、基板保護、TFE向けPI材の採用が本格化
  Flexible OLEDパネルの基材はPIがスタンダードに
  PIワニスに加え、フレキシブルディスプレイ基板用のガラス代替を狙った
  PIフィルムが始動
  透明ディスプレイやボトムエミッションOLEDパネル向けに透明PIの開発が進展
  (表)AMOLEDパネル用使用基材状況(SmartPhone向け)
  (表)Flexible OLEDパネル用PIの使用部位別概要
  (表)ディスプレイ基板用PIワニス及びPIフィルムの主要メーカー一覧
  Foldable端末の普及を見据えた透明PIフィルムメーカーの新規参入が相次ぐ
  フィルムのHC処理に関しては、自社内製と専業コンバーター活用の二極化が進む
  (表)透明PIフィルムメーカー各社の生産拠点概要
  (表)Foldable端末のカバー用透明PIフィルムメーカーのHC処理状況
  Backplate Filmのベースフィルムに有色PIフィルムの採用を検討
  TP基材フィルムにPIフィルム採用の動きも
  2019年よりAMOLEDパネルのカバーとBackplate用PI市場が立ち上がる見込み
  SECに続くHuawei、LGE等のFoldable端末の上市によるPIの需要拡大に期待
  (図・表)ディスプレイ用AMOLEDパネルPI使用部位別市場規模推移
  (面積ベース、2016年~2021年予測)
  (図・表)SmartPhone向けFlexible・Foldable OLEDパネル市場規模推移
  (枚数ベース、2016年~2021年予測)
3.AMOLED パネル用封止材市場
  Flexible OLEDパネル用薄膜封止に加え、
  OLED-TV用FSAによる固定封止マーケットが絶好調
  スマホ向けFlexible OELDパネルは薄膜封止(TFE)がスタンダードに
  薄膜封止はPECVDによる無機膜、IJによる有機膜の積層形成技術が主流
  (図)AMOLEDパネル用封止方法各種
  (図)TFE(Thin Film Encapsulation)の封止構造(2.5層の場合)
  (表)協立化学産業TFE用有機材料の物性
  OLED-TV向け封止材料は金属膜付きFSAを採用
  Rollable-TV向けに透明PIフィルム基材のバリアフィルムの開発・提案を進める動きも
  (図)FSA(Face Seal Adhesive)の構造
  (図)LGDのOLED-TV向けパネル用封止構造
  (図)LGDのRollable OLED-TV向けパネル用封止構造(予測図)
  (表)AMOLED用タイプ別封止材の概要
  Flexible OLEDパネルの搭載拡大に伴い、薄膜封止市場が大幅なマーケット拡大へ
  桁違いの面積拡大が見込まれるTV向け固定封止(FSA)市場の急成長が続く
  (図・表)AMOLEDパネル用封止法別市場規模(枚数ベース、2016年~2021年予測)
  (図・表)AMOLEDパネル用封止法別市場規模(面積ベース、2016年~2021年予測)
4.AMOLED パネル用タッチパネル(TP)市場
  AMOLEDパネル向け採用拡大に目指し、パネルとTPメーカーの総力戦が本格化
  Flexible OLEDパネルの搭載拡大に伴い、
  フィルムセンサー、Y-OCTAともに市場は拡大基調に
  2017年よりY-OCTAが本格始動、
  SDCの外販への戦略転換でY-OCTAは更なる市場拡大へ
  (図・表)AMOLEDパネル用タッチパネル市場規模推移
  (枚数ベース、2016~2021年予測)
  (図)AMOLEDパネル用タッチパネル 用途別市場規模推移
  (枚数ベース、2016~2021年予測)
  スマホ向けFlexible OLEDパネル用にGF2(ITO Bridge・DITO)の採用が拡大
  2018年のスマホ向けAMOELDパネル用OCTA構成比は大幅に減少し約50.0%へ
  (図・表)AMOLEDパネル用タッチパネル 用途別構造別市場規模推移
  (枚数ベース、2016~2021年予測)
  (図)AMOLEDパネル用タッチパネル 構造別構成比推移
  (SmartPhone向け、枚数ベース、2016~2021年予測)
  (図)AMOLEDパネル用タッチパネル 構造別構成比推移
  (Tablet・その他向け、枚数ベース、2016~2021年予測)
  LGDやBOE等、Flexible OLEDパネル用オンセルタイプの開発が進展
  F2センサーの基材は複屈折が少なく、
  優れた光学等方性と高耐熱性のCOPフィルムを使用
  (図)AMOLEDパネル用タッチパネル構造各種
  SECのFoldable端末「Galaxy F(仮称)」はY-OCTAの採用が最有力
  「Galaxy F」向けフィルムセンサーは折り曲げ耐久性や、
  更なる薄肉化と高感度化が必須条件に
  (図)主要スマホメーカーのFoldable端末一覧
  (図)SECのFoldable端末「Galaxy F(仮称)」のディスプレイ構造(予測図)
  (図・表)(参考)AMOLEDパネル用タッチパネル 構造別市場規模推移
  (SmartPhone向け、面積ベース、2016~2021年予測)
  (図)(参考)AMOLEDパネル用タッチパネル 構造別構成比推移
  (SmartPhone向け、面積ベース、2016~2021年予測)
5.AMOLED パネル用偏光板市場
 「iPhone」,「GalaxyS」,TV向けの全用途展開で「液晶塗布型」位相差板一色へ
  (1)中小型AM-OLED向け偏光板市場
   ・Galaxyシリーズ向け
   2018年より「GalaxyS」では「N-film」から「液晶塗布型」に切り替え
   一方で「GalaxyJ・A」等、Middle-Low向けは「フィルム型」のニーズ根強く残る
   (図)SDC向けGalaxy S,A,J,Cシリーズのほか、
    中国市場向けAMOLED用偏光板の材料構成
   (表)「Galaxy Sシリーズ」における偏光板・位相差フィルムメーカーシェア
   (図)「Galaxy F(仮称)シリーズ」向けAMOLED用偏光板の材料構成
   (表)「Galaxy Noteシリーズ」における偏光板・位相差フィルムメーカーシェア
   (表)「Galaxy A,J,Cシリーズ」における偏光板・位相差フィルムメーカーシェア
   ・iPhoneシリーズ向け
   全iPhone向けでのOLED採用は2019年以降に持越し、
   「iPhone9」では2モデル向けを確保
   「iPhoneX」に引き続き「iPhone9」向けでも「液晶塗布型」位相差板を採用
   (図)Apple iPhoneX,Xs,Xs Max,向けAMOLED用偏光板の材料構成
  (2)OLED-TV向け偏光板市場
   OLED TV向けでも「液晶塗布型」が主流も、
   急増する物量向けで液晶材料では採算面で厳しく
   日東の「斜め延伸N-Film」採用拡大ならず、2019年以降はCOP復活案が浮上
   (図)AMOLED TV向け偏光板メーカーシェア(2017~2019年予測)
   (図)AMOLED TV向け 偏光板の材料構成及び使用比率(面積ベース)

第4章 AMOLEDパネル・主要部材メーカーの展望と戦略

Samsung Display Co., Ltd.
  2019年春にFoldable端末向け折り畳み式Flexible OLEDパネルの販売を開始
  2022年以降の量産化を目指し、TV向けQD-OLEDパネルの開発に注力
  2017年4QよりA3のフレキシブルOLEDパネルの生産能力は
  135K/月(6G基準)まで拡大
  2018年4QよりA4ライン(P1)でフレキシブルOLEDパネルの生産を開始
  2017年は米・中スマホメーカー向けでの採用拡大により、
  全体売上高は約34兆ウォンまで拡大
  全体売上のうち、AMOLEDパネルの売上構成比が拡大傾向に
  材料メーカーと共に、優れた寿命や発光波長を実現した蛍光発光材料の開発に注力
  2022年以降の量産開始に向けてQD-OLEDパネルの開発を推進
  Foldable端末向け折り畳み式フレキシブルOLEDパネルを開発
  OCTAに加え、Y-OCTAの拡販を開始

LG Display Co.,Ltd
  中国・広州、韓国・坡州工場の本稼働に向け急ピッチ
  2020年のOLED-TV向け生産量は、800万台まで引き上げる計画
  2018年4Qにスマホ向けE6-1(6G)ラインの生産が開始
  TV向けP10(10.5G)ラインは蒸着方式で最終決着
  AMOLEDパネルへの主力シフトにより、更なる売上拡大と収益確保を目指す
  8K等TVの高精細化を目指し、TADF材料メーカーとの共同開発を推進
  タッチ機能付きディスプレイのTOE開発にも注力

BOE Technology Group Co., Ltd.(京東方科技集团股份有限公司)
  Huawei向けにFlexible OLEDパネルの販売を開始
  大手スマホメーカー向けでの採用を狙った攻めの投資を続行
  2017年5月に成都(B7)のPhase1が生産開始、Phase2・3は現在、稼動準備中
  Flexible OLEDパネルの生産能力は将来的に192K/月(6G基準)まで
  拡大する見込み
  2018年の中小型OLEDパネルの販売量は1,000万台超えを見込む
  大型パネルでは、蒸着方式と印刷方式の両方面で検討中
  2019年内の製品化を目指し、タッチ機能付きフレキシブルOLEDパネルの
  開発を推進

出光興産株式会社
  中国・成都にOLED材料工場を建設、2020年より日・韓・中の3極体制へ
  2019年度の第4四半期に中国・成都でOLED材料の商業生産を開始する予定
  韓国に加え、中国工場にも材料の評価設備を導入し、
  技術支援の体制構築に取り組む計画
  韓国と日本拠点の設備増強により、
  OLED材料の生産能力は2018年に年間12tまで拡大
  2018年5月に中国・成都に現地法人を設立
  青色材の性能改善に加え、共通材料との最適な組合せによる
  ユーザーのパネルの性能向上に注力
  次世代型OLED材料としてTADF材料の開発に力を注ぐ

日鉄ケミカル&マテリアル株式会社
  緑リン光材を中心とした発光材料の展開をより一層強化
  2018年10月1日に新日鉄住金マテリアルズと経営統合し、
  NSCMの新統合会社を発足
  顧客ニーズや需要動向に応じて順次設備増強を実施
  他社以上の性能特性を持つリン光材の開発と、
  発光材料とPrime材との組み合わせ提案を推進
  テレビの高輝度化や色再現性向上に対応した緑リン光材のサンプルワークを強化

The Dow Chemical Company
  多岐に亘るディスプレイ関連製品群と供給力、技術サポート等で、
  OLED材料ビジネスの展開を加速
  OLEDパネル用蒸着・溶液材料等はディスプレイテクノロジー事業部が担当
  自社内のリソースを活用し、関連製品の拡充とトータルソリューション提案を強化
  赤リン光材に加え、緑リン光材のサンプルワークを強化
  大型パネル向けで需要が拡大する青色蛍光材は
  市場動向を注視しながら引き続き開発を推進
  主力ユーザー向け赤リン光材料の販売が拡大し、
  OLED材料事業の売上高は近年拡大傾向に
  OLED材料のポートフォリオ拡充と顧客の多角化による事業基盤の強化に注力

LG Chem, Ltd.
  LGDのメインサプライヤーとしてOLEDパネル用関連材料・部材の展開に注力
  主力ユーザーのOLEDパネルの増産計画に合わせ、OLED材料の設備増強を計画中
  中国・成都にOLED材料R&Dセンターを新設、
  将来的には現地工場の建設も視野に入れ検討
  2018年よりスマホ用中小型OLEDパネル向けに緑リン光材の販売を開始
  LGDのOLED事業強化を追い風に、同材料の販売が拡大傾向に
  総合化学メーカーとして、OLED関連材料・部材の提案をさらに強化

DUKSAN NEOLUX CO., LTD.
  主力製品の拡充によるOLED材料事業の更なる成長を目指す
  共通材料に加え赤リン光材の販売拡大に伴い、
  2017年の売上高は前年の2倍以上に拡大
  スマホのほか、TVや車載用OLEDパネルの普及を見据えた材料の開発を推進
  赤リン光材とR′HTLの組み合わせ提案を強化
  赤リン光材に加え、緑色や青色の発光材料の開発を継続して行う計画
  溶液材料は寿命や効率等の基本特性の向上に加え、最適な溶媒の開発に注力
  主力ユーザー向けにTFE用有機材料のサンプルワークを開始

SFC CO., LTD.
  主力ユーザー向けの継続的な採用獲得と、新興メーカーへの提案を強化し
  OLED材料事業の持続的な成長と収益確保を狙う
  環境規制の対応や発光材料の生産効率化のため、第2工場への統合を推進
  保土谷化学との協業による材料の性能向上とOLED材料のトータル提案力を
  さらに強化
  青色材料の採用拡大に伴い、2017年の売上高は前年比倍増となる
  480億ウォンまで拡大
  青色蛍光材は高効率化・長寿命化・低消費電力化等の
  更なる性能向上に開発力を注ぐ

住友化学株式会社
  JOLEDへの本格納入を皮切りに、印刷方式用塗布材料の早期商業化を目指す
  2018年8月にJOLEDに50億円を出資
  デバイス構造の簡素化と、RGB塗り分けによるトップエミッション型での
  適用し易さ等が特徴
  長寿命化と高効率化に加え、色純度向上のため高分子型TADF材料の開発も視野に

三菱ケミカル株式会社
  色純度や寿命等の基本特性向上のほか、IJへの適用し易さ等の特徴を強みに、
  低分子型塗布材料の早期事業化に注力
  OLEDパネル向けに塗布型発光材料と共通材料、バンク材の展開を開始
  テレビ等大型OLEDパネルをターゲットに低分子型塗布材料の提案を強化
  2020年を目処にOLED材料の新規設備導入を計画

宇部興産株式会社
  PIワニスのトッププレイヤーとしての技術力と品質、採用実績等を武器に、
  フレキシブルOLEDパネル向けでの更なる拡販に注力
  原料からの一貫生産体制に加え、超耐熱PIワニスの供給実績と高品質等が強み
  透明PI等、フレキシブルディスプレイ用PI材の開発を推進
  主力ユーザーに加え中国等のメーカー向け販売開始により、
  PIワニスの販売は拡大傾向に

株式会社カネカ
  フレキシブルディスプレイ向けに多様なPI材の展開を強化
  2018年春より韓国でPIワニスの生産を開始
  将来の需要拡大を見据えた生産・供給体制の拡充を推進
  2019年4月に透明PIフィルムのサンプル出荷を開始する予定
  HC付き透明PIフィルムの製品化を検討

Kolon Industries, Inc.(株式会社コーロン)
  Foldable端末向けに透明PIフィルムのサンプルワークを強化
  2018年初頭に透明PIフィルムの量産ラインを導入
  透明PIフィルムの早期量産化に注力し、
  先行メーカーとしての地位確立を目指す
  カバー材用は厚み40、50μm、
  TP基材用では厚み15、30μmのサンプルワークを推進
  表面コートでは専用コンバーターのHC技術を活用し、
  多様な顧客ニーズに対応

DONGWOO FINE-CHEM CO., LTD(東友ファインケム(株))
  Flexible OLEDパネル向けF2センサーの提案強化と共に、
  車載等の新規用途開拓による収益向上を図る
  2018年1月にF2のフィルムセンサーの生産能力は70K/月まで拡大
  SDCに加え、韓国や中国パネルメーカー向けに
  F2のフィルムセンサーを供給開始
  2019年内に中国・成都にフィルムセンサーモジュールの工場新設を計画

i-components Co., Ltd.
  Foldable・Rollableディスプレイ向けバリアフィルムの開発に加え、
  バリアフィルムの用途開拓を推進
  2018年夏よりフレキシブルOLEDパネル向けに
  バリアフィルムの少量販売を開始
  中国パネルメーカーを中心にフレキシブルOLEDパネル用
  バリアフィルムの展開を強化
  折り曲げ等の屈曲耐久性を強化した透明PIフィルム基材
  バリアフィルムの開発を推進

購入商品の価格を選択し「購入のお申込み」をクリックしてください。

商品形態
商品種類
ご利用範囲
価格(税込)
下段:本体価格
書 籍
A4 / 228頁
セット
PDF書籍
PDFプレミアム(法人グループ内共同利用版)
         お問い合わせください

※セット価格は、同一購入者の方が書籍とPDFの両方を同時にご購入いただく場合の特別価格です。

  • マーケットレポートの販売規約はこちら
  • マーケットレポート購入についてのFAQはこちら
書籍のみをご注文される方は、FAXまたはメールにてご注文頂けます。
申込書はこちら
購入商品の提供・発送のタイミングについてはこちら

このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい

矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております

マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。