2020年版 機能別ME機器市場の中期予測とメーカーシェア(診断機器編)

診断機器市場は、CT・MRI・各種X線撮影装置、超音波診断装置に代表される画像診断装置、生体情報モニタや心電計等に代表される生体計測機器、MISの症例が増加している内視鏡システム(外科系含む)に、各科特有の製品によって市場形成されている。
2019/10の消費増税により、3~9月に更新前倒しや低価格製品群のまとめ買い等の駆込み需要があったことで、前年度マイナスとなった画像診断装置(CT、MRI等)を中心にプラス実績となっている。
一方、20年度は新型コロナウイルスの流行拡大による病院経営の悪化や感染対策への設備投資等への予算が優先されていること等で非常に厳しい状況が続いている市場である。
今年度版は、上記の様な市場環境を含め、細分化した製品別の市場成長率とその要因、マーケットシェア、開発状況、アライアンス、新たな競争力分析等を加え、2024年度までの製品別市場予測を実施している。

発刊日
2020/09/30
体裁
A4 / 574頁
資料コード
C62112500
PDFサイズ
16.5MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査対象:国内メーカー及び輸入製品の製造販売業:販売元
調査方法:面接取材、TEL取材、アンケート取材併用
調査期間:2020年4月~2020年9月

調査結果サマリー
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ME機器(診断機器)市場に関する調査を実施(2020年)
2019年度のME機器(診断機器)市場は、消費税増税前の駆け込み需要等により前年度比5.0%増の3,415億円
~2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、多くの病院で予算執行の延期が相次ぎ、装置更新が停滞する見込~

資料ポイント
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前回版との違い:新型コロナウイルス感染症拡大がもたらす医療器業界への影響

資料概要
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PartⅠ 医療機器市場の動向
PartⅡ 32項目(38製品、57分類)診断機器市場規模推移とメーカーシェア
PartⅢ 参入企業分析

リサーチ内容

PartⅠ 医療機器市場の動向

医療機器(診断機器)の市場動向
 診断機器の市場環境
 2019年度は消費増税前の駆込み需要等により画像診断装置を中心に
 プラス実績となるものの、2020年度は新型コロナウイルスの流行拡大
 の影響で一部特需製品群を除き厳しい状況が続く
 調査品目における国内市場規模推移
 38製品(57分類)の2019年度市場規模は、消費増税前の駆込み需要から
 高額な画像診断装置や生体情報モニタ(Highend 製品)のプラス実績と
 なったことで、前年比 5.0%アップの3,414億64百万円、
 2020年度は新型コロナの影響から大半の製品がマイナスとなる等5.7%
 ダウンの3,218億66百万円見込み
 調査品目における金額ベース市場規模
 調査品目における台数ベース市場規模
 品目別マーケットリーダー(2019年度総発売元ベース)

PartⅡ 32項目(38製品、57分類)診断機器市場規模推移とメーカーシェア

§1 心電計
 市場概要
 市場規模:2019年度1.6%ダウンの107億52百万円、
 2020年度は7.1%ダウンの99億85百万円見込み
 製品タイプ別市場:2019年度解析付心電計は1.2%ダウンの
 66億91百万円(2020年度:62億90百万円見込み)、
 ホルターシステムは2019年度0.1%ダウンの31億86百万円
 (同:29億42百万円見込み)
 企業別動向:大半の企業で販売台数・金額ともに下方トレンド
 携帯型(電話伝送型含む)心電計市場
 医科向け携帯型市場動向:2019年度1,005台、2020年度900台見込み
 家庭用携帯型心電計市場動向:2019年度は5,130台、
 2020年度5,040台見込み
 参考資料:ECG電極
 市場概要
 市場動向::2019年度77億48百万円、2020年度77億50百万円見込み。
 上位3社で80.3%のシェア

§2 生体情報モニタ
 市場概要
 市場規模:2019年度は消費増税前の駆込み需要による買替が進んだことで
 前年比7.6%アップの221億
 37百万円、2020年度は新型コロナによるICU、病棟等での需要アップから
 235億72百万円見込み
 企業別動向:上位企業3社で75%超のシェア
 【参考】MRI用生体情報モニタ市場動向:2019年度123台、
 2020年度122台見込み
 Sudden Infant Death Syndrome 乳幼児突然死症候群:
 SIDSモニタ、乳幼児呼吸モニタ、新生児・乳幼児体動モニタ
 市場動向:2019年度は380台、
 2020年度はベビーセンスジャパンの販売が加わり800台見込み
 脳波計モニタ、脳深部モニタ、鎮静レベルモニタ
 市場動向:「BISモニタ」2019年度100台、2020年度85台見込み

§3 ポリグラフシステム
 市場概要
 ポリグラフ市場:心カテ市場
 市場動向:2019年度220台、2020年度は202台見込み、
 うち臨床用は2019年度209台と市場縮小トレンドの中、
 消費増税前の駆込み需要もありプラス実績
 EP電気生理・EPS(Ablation)市場
 市場動向:2019年度は177台、2020年度は170台見込み、
 新型コロナウイルスの流行拡大の中、販売好調でシェアアップ企業も

§4 EEG(脳波計システム)・EMG(筋電、脳誘発電位検査装置システム)
 市場概要
 脳波計
 市場動向:マイナス推移が続く中、2019年度323台、2020年度306台見込み
 筋電・誘発電位検査装置
 市場動向:手術室予算縮小が続く中、2019年度は342台、
 2020年度は314台見込み
 新生児聴覚障害検査(スクリーニング)装置:2019年度356台、
 2020年度352台見込み
 終夜睡眠時ポリグラフィー検査装置
 (スリープアプニア市場:Sleep Apnea Syndrome~SAS)
 市場概要
 市場動向:施設数と患者数とも増加しているものの、
 簡易型ポリグラフィーは簡易施設の落ち着きにより
 2019年度前年比0.1%ダウンの1,809台(2020年度:1,750台見込み)

§5 内視鏡
 市場概要
 市場規模:2019年度はシェアNo1企業の低調が響き前年比:
 0.1%ダウンの551億49百万円、2020年度は新型コロナウイルスにより
 同:5.1%ダウンの523億61百万円見込み
 企業別動向
 カプセル内視鏡の市場動向:2019年度28,180ケ、
 2020年度26,150ケ見込み、No1企業がほぼ市場を独占
 超音波内視鏡検査(Endoscopic Ultrasonography/EUS):
 2019年度11億58百万円、2020年度10億33百万円見込み
 内視鏡洗浄消毒装置市場動向:2018年度2,413台、2019年度2,500台見込み

§6 ハンディタイプ内視鏡
 市場動向:2019年度812台(本)、2020年度780台(本)見込み

§7 極細径内視鏡・細径内視鏡システム
 市場動向:2019年度3,020本(血管内視鏡:2,370本)、
 2020年度2,875本(血管内視鏡:2,250本)見込み。
 新規企業本格参入の中、No1企業のシェア高まる

§8 超音波画像診断装置
 市場概要
 市場規模:2019年度は消費増税前の駆込み需要により
 台数・金額ともにプラス実績。
 2020年度は新型コロナの影響により特にクリニックを中心に
 Middle~Low製品が大幅マイナス
 企業別動向:2019年度は上位3社に加えて産婦人科領域を拡充するコニカも
 プラス実績の中、2020年度は新型コロナウイルスの影響で多くの企業が
 マイナス見込みに

§9 超音波イメージングシステム・IVUS・ICUS・ICE
 市場概要
 市場動向:装置は2019年度364台、2020年度353台見込み、プローブ:
 カテーテルは2019年度35.46万本、2020年度37.92万本見込み、
 うち心腔内プローブは2019年度7.54万本、2020年度7.35万本見込み
 企業別動向:プローブ・装置ともにトップシェア企業が安定した実績を
 維持する中、後続企業も心腔内プローブでプラス実績
 参考資料:血管内光断層・光干渉断層診断システム2019年度38,600本、
 装置が20台、2020年度36,400本・20台見込み

§10 医用X線CT装置
 市場概要
 市場規模:2019年度市場は消費増税前の駆込み需要から
 前年比52台増の1,166台、2020年度は新型コロナウイルス流行
 拡大の影響で大幅マイナスの1,072台見込み
 企業別動向:2019年度は消費増税の駆け込み需要のプラス要因から
 各社プラス実績。
 2020年度は反動と新型コロナウイルスの流行拡大による
 予算執行延期等によりマイナス実績に

§11 磁気共鳴(画像)診断装置
 市場概要
 市場規模:2019年度は消費増税前の駆込み需要から大幅増となる
 549台・490億90百万円。
 2020年度は前年の反動に加え新型コロナの影響による大幅マイナスの
 465台・414億20百万円見込み
 企業別動向:消費増税前の駆込み需要により
 2019年度は各社大幅アップの一方、2020年度は全社マイナス見込み

§12 血管撮影X線装置/循環器X線撮影装置
 市場概要
 市場動向:2019年度は前年比19台増の266台、2020年度は252台見込み

§13 外科用X線テレビ装置/回診用(移動型)X線装置
 回診用X線装置
 市場概要
 市場動向:2019年度市場は消費増税前の駆込み需要から前年比33台増の
 613台、うちレトロフィットを含む
 FPDタイプは前年比34台増の203台
 外科用X線装置
 市場概要
 市場動向:2019年度 市場は54台増の542台、
 うちFPDタイプは85台増の157台と大幅アップ

§14 診断用核医学装置
 市場概要
 SPECT:SPECT/CT
 市場動向:2019年度は安定した更新需要に増税前の駆込み需要が加わり
 プラス実績の107台、2020年度は104台見込み
 PET-CT
 市場動向:2019年度は47台、
 2020年度は大規模施設での安定した予算執行もあり49台見込み

§15 脳磁計
 市場概要
 市場動向:2019年度新規1台納入

§16 骨密度測定装置
 市場概要
 市場規模:2019年度は前年比83台増の1,694台、
 2020年度1,471台と大幅減の見込み、
 DXAタイプの2019年度は前年比78台増の1,053台(2020年度:905台見込み)、
 QUSの2019年度は前年比5台増の636台(2020年度:563台見込み)

§17 イメージャー/プリンター(サーマルタイプ・ネットワーク対応含む)
 市場概要
 市場規模:2019年度は前年比63台減の249台、2020年度は219台見込み
 企業別動向:フィルムレス化を進める中各企業ともにマイナス実績

§18 自動現像機
 市場概要
 市場動向:2019年度は富士フイルムメディカルの販売が無かったことで0台、
 2020年度も0台見込み

§19 サーマルビデオプリンター・サーマルイメージングシステム
 市場概要
 市場動向:2019年度は前年比180台増の8,560台、2020年度は
 新型コロナウイルスの流行拡大による健診減少の影響から7,495台見込み
 モダリティー別接続状況:2019年度はカラー・白黒ともに超音波診断装置が増加

§20 CR・DR・FPD
 市場概要
 CR市場
 市場規模:一般診療所中心のCR市場の2019年度は前年比191台減の2,727台。
 FPD化が徐々に拡大傾向
 企業別動向:参入企業2社の中、2019年度は共にマイナス実績
 FPD、I.I-DR市場
 市場動向:FPD搭載X線装置/FPDパネルは2019年度7,139台
 (2020年度:7,235台見込み)、タイプ別ではマンモグラフィー以外プラス実績

§21 (観血的)冠血流予備量比(FFR)測定装置 冠動脈造影用センサー付きガイドワイヤー
 市場概要
 市場動向:2019年度センサー付ガイドワイヤーは、
 安定冠動脈患者への適用拡大により大幅増となった
 前年度から6,082本増の97,492本、2020年度は106,899本見込み

§22 (連続)心拍出量装置 CCO、連続モニタリングシステム
 市場概要
 市場動向:2019年度トータル台数404台、2020年度は394台見込み、
 うち熱希釈タイプが2019年度370台(2020年度:363台見込み)、
 非侵襲・低侵襲法は2019年度34台(同:31台見込み)

§23 パルスオキシメータ
 市場概要
 市場規模:2019年度231,413台、うちハンディ・フィンガータイプが
 97%となる224,446台、2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大で需
 要が大幅増となりトータル279,270台見込み
 企業別動向:2020年度はフィンガータイプを中心に各社プラス実績の見込み
 ディスポセンサー市場:2019年度197億62百万円、
 2020年度211億24百万円見込み

§24 赤外線酸素飽和度モニタ:無侵襲混合血酸素飽和度システム(脳内)酸素飽和度モニタ
 市場概要
 市場動向:2019年度298台、2020年度303台見込み

§25 経皮血液ガス分圧測定装置 ~経皮血中ガス分圧装置~
 市場概要
 市場動向:2016年に経皮的酸素ガス分圧測定の保険適用。2019年度は
 大幅プラス実績の254台、2020年度は撤退企業もあり246台見込み

§26 各種血流計
 市場概要
 市場動向:2019年度トータル台数は前年比18.7%ダウンの1,044台、
 2020年度1,175台見込み、うち超音波ドップラー血流計(一般用)が
 2019年度695 台(2020年度:813台見込み)、
 TCDは23台(同:23台見込み)、
 レーザー血流計は286台(同:285台見込み)、
 超音波トランジットタイムは40台(同:54台見込み)

§27 麻酔ガスモニタ
 市場概要
 市場動向:単体機で2019年度8台、2020年度も8台見込み

§28 非観血式自動血圧計
 市場概要
 市場規模:2019年度トータル16,958台、2020年度は新型コロナによる
 病院経営悪化から設備投資減少の中、15,908台見込み、
 自動血圧計は8,359台、全自動血圧計7,706台
 企業別動向:トータル市場はNo1企業がトップシェアを堅持
 脈波検査装置(動脈硬化検査装置)市場について
 市場動向:2019年度2,370台、2020年度2,246台見込み、
 下肢末梢動脈疾患指導管理加算以降、安定推移も
 2018年度以降はフラット~微減推移
 血管内皮検査装置:クリニックから大学病院まで対象となる中、
 年間50台前後で推移
 水銀血圧計
 市場動向:2019年度前年比53.4%減の793台、2020年度は
 79.6%減の162台見込みと市場縮小が進む

§29 (医科向)電子体温計
 市場動向:2019年度単体ベースで前年比14.0万本増の66.0万本、
 2020年度も66.0万本見込み

§30 深部体温測定装置
 市場動向:深部体温計、体温モニタ共に2019年度は年間10台
 医科向け鼓膜温体温計市場動向:2019年度は140台と減少傾向

§31 ウロダイナミクス・ウロフロメータ
 ウロダイナミクス
 市場動向:1社のみ参入の中、販売終了製品もあり2019年度は大幅減の25台、
 2020年度は18台見込み
 ウロフロメータ
 市場動向:2019年度227台、2020年度190台見込み。
 トータル市場規模:2019年度3億40百万円、2020年度は2億71百万円見込み

§32 聴診器
 市場概要
 市場動向:2019年度30.2万本、2020年度27.4万本見込み

PartⅢ 参入企業分析

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